入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

入笠山は今日が開山祭

2014年05月31日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


  入笠山は今日、開山祭が開かれ多数の登山客が式に参列した様子。「様子」としたのは、今年も残念ながら参列できず、SBC(信越放送)の取材活動に同行していたため。
 しかし、式の前に牧場内を散策中の白鳥伊那市長と偶然出会い、しがない牧場管理人の入笠に寄せる思いのたけを聞いてもらう。また式が終わってからは、JA上伊那の組合長はじめ主だった人たちも、わざわざ管理棟まで足を運んでくれて、これまた大いに感謝、恐縮する。



 今後牧場は、観光的な色彩を強めていくことになるのだろうが、これだけの観光資源である、上手に活かすよい方法を考えていかねば、これを受け継ぐ者たちの末端として先人に申し訳なし。
 開山式の後伊那市と富士見町の産業振興課の課員が合同でテイ沢を視察した帰りを捕まえ、ここでもまたひとしきりブチカマス。ウーン身の程知らず、だったか。


 われわれの銀河                            Photo by かんと

 かんと氏も、労作を4点残して、先程帰還の途に。今日は朝からいろいろありすぎて、頭の中は大混乱。、気持ちの鎮まることを願いつつ、暗くなってきた山道を帰ろう。2匹の犬が待っている。
 そうそう、テイ沢を来た7,8人のグループ、感想を期待してます。今日はテイ沢、結構人が入ったよう。

 山小屋「農協ハウス」とキャンプ場の営業に関しましては4月28日のブログをご覧ください。



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      クリンソウの花が咲き出す

2014年05月30日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

     この奥の方にクリンソウの大群落がある

まだ少々早いことは承知で、アラスカの森へクリンソウの様子を見にいく。そろそろ咲き出そうとしている花もあるが、案の定まだ大方の蕾は固そう。咲き出すには後1週間位はかかるだろうかなどと予想をしながら、森の中を流れる川を飛び越えたとき、目の中をピンクの色が一瞬かすめる。さてどこでそんな色が目に入ったのかと辺りをよく見ると、川の流れのすぐそばの日当たりのよい湿地に、気の早い一群のクリンソウが咲いているではないか。



 今日も、下の工事の大型トラックを避けるため早出してきたが、そのせいでコントラストの強い朝の森の中で、思いがけない出会いを喜ぶ。

 そんな気持ちのよい今日の始まりであったが、一昨日、副環境相の発言に絡んだことについて付言しておきたい。要は、「与えられた命を無駄にするな」とは言う条、捕殺した鹿の、人間の手で殺めた鹿の、「命を無駄にしたくない」と、普通言うだろうか。「鹿肉を無駄にしたくない」と言えば足りること。ライオンの餌にすることに、多少気持ちが揺れたのでしょうか? Mさん、これが回答です。

 明日は入笠山の開山祭です。山小屋「農協ハウス」とキャンプ場の営業に関しましては4月28日のブログをご覧ください。

 
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      コナシの悪口、牛のこと

2014年05月29日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


ダケカンバとミズナラだけがこの季節に背いていると思っていたら、いつの間にか堂々たる森の主役に躍り出ようとして、せっせと緑の若葉を茂らせ始めた。その様子を紹介しようとしたが、まだ恥ずかしいからもう少し待ってほしいのだと。クク。



 こうして咲き始めたヤマナシの花は可憐だが、前に書いたように、この木やコナシの性の悪さといったら、美人の性悪女に、ついなぞらえてしまったくらいだ。まあ今日も、昨秋牛が下りてからやったコナシの枝打ちの後片付けに手を焼いていたから、どうしても評価が下がるのは勘弁してもらおう。
 先日ノコギリで自分の手までギーコして、手当のため管理棟まですぐ戻ればよかったものを、面倒だと出血を放っておいた傷、それがいまだに治らない。怪我をした左手でこの厄介極まるコナシの枝を握るのだが、それが強すぎると「ギャア」、折角閉じかけた傷がまた開いてしまうのだ。と言って、コナシの木は容赦してはくれない。



 
 こういう仕事も、牧柵の補修などと同じで、誰の目にも留まらぬ山の中の孤独な作業だが、今日下から来た担当者の話を聞けば、何のための苦労か分からなくなる。牛の入牧頭数が仰天するほど減ってしまったのだ。打つ手が全くない、とは思わぬが、今年の対策には間に合わない。

 山小屋「農協ハウス」とキャンプ場の営業に関しましては4月28日のブログをご覧ください。月が替わったら、新しくします。かんと氏来牧!
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     また鹿のこと(2)

2014年05月28日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 久しぶりに千代田湖を通ってきたら、もうあの辺りはヤマナシやクリンソウの花が咲き始めていて驚く。そうなるとここ入笠もじきに、緑の放牧地には花の白い縞の帯が幾重にも現れ、アラスカの森には桃色の川が流れ出すだろう。
 第3牧区の最も早咲きのヤマナシはすでに白い花が開花目前で、よく見ると膨らんだ花の元には薄いピンクの色が染まるように着色している。まさしく、「匂う」というにふさわしい色合いで。

 
 昨日の続きになるが、まず感じたことは、野生の鹿と動物園のライオンとの扱われ方のエライ差である。よりによって捕獲された鹿が、人の手を介して、同じ野生動物の餌になるというわけだ。片っ方は駆除される動物で、もう一方は飼育される動物で、この扱い方の違いは全く人間の勝手である。あまりに鹿がむごくはないか。
 ここでも、有害動物駆除のため、毎年100頭ほどの鹿が殺される。その必然性も納得している。しかし、鹿とライオンどちらの側に立つかと問われたら、迷わず鹿の側に立つ。決して、ライオンのためなぞに、捕獲した鹿を提供などしない。「命を無駄したくない」だと、陳臭(ひねくさ)いことをっ! 無駄で結構。
 
 死ねば単なる物体に過ぎなくなるから、肉体はどうでもいいと考える人がいる。精神の存続を肉体と切り離して考える人の間に多い。その一方で、いまだに戦没者の遺骨収集が、国の重要な事業として続けられている。遺骨を単なる人骨と考えない人も大勢いるからだ。
 葬送の方法にもいろいろある。世界には火葬を受け入れることのできない人がたくさんいる。その一方で、カニバリズム(人肉嗜食)の慣習もあった。
 
 情緒的、心情的なことを理屈で言うのは確かに難しい。なぜ人間が鹿を食べるなら、ライオンほどに違和感がないのかということさえ、明快に説明するのは難しい、というように。
 そうではあるが、心ならずも殺した鹿たちは、できるだけその屍を、また嘗て暮らした森の中に埋めてやりたい。たとえ3,4日のうちに他の動物に片付けてしまわれても、だ。
 

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     また鹿のこと(1)

2014年05月27日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など



 昨日降った雨が大気を清め森を洗い、牧草もその生育を速めたような気がする。白い雲が青い空と、何とほどよく分を分け合っていることか。

 毎日新聞の長野県版によれば、小諸の市営動物園では、有害駆除で捕獲した鹿を餌としてライオンに与えていると報じている。これを視察した副環境相も、「バリバリと音を立てて骨まで食べる様子に見入って」から、「命を無駄にしたくない」と言ったとか。
 
 この件、また明日につづくということにして、下に用事が待っているのでいつもより少しだけ早く山を下ることにする。

 山小屋「農協ハウス」とキャンプ場の営業に関しましては4月28日のブログをご覧ください。
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