きょうで1月も終わる。そのことと関係ないが朝、起きぬけにビールを飲んだ。これで1日どこへも出掛けず、炬燵にしがみつき、ネコさながらに過ごすことになる。空はよく晴れているが、風が冷たい。こんな日は、窓から射す日にまどろみ、読みかけの本に1日を費やすのが相応しかろう。風呂も沸いてる。朝酒しようと朝湯をしようと、それで失う身上(しんしょう)などない。
それでも、こんな暮らしにどこかで気が咎めるのか毎夜、夢の中では実によく働く。目が覚めて、その疲労の余韻を引きずるほどまでに働く。昨夜はしたこともないタクシーの運転手までした。そのせいで朝、まだ夢の中では夜だが、喉が冷たい物を欲したのだろう。
不思議だが、入笠の夢は見ない。あそこはもう、いくら絞っても出てこない歯磨きチューブよろしく、わが身を充分に酷使したと勝手に思っているせいかも知れない。
昨日本屋へ行ったら、ある文庫本の束が「読め!」とばかりに目に飛び込んできた。”街道の泰斗”と呼んで喜んでくれるか知らないが、司馬遼太郎の「街道を行く12 十津川街道」だった。大先生の熱心な読者でもないのに買って読んだら、これがまた面白いのなんの、まさに巻を措く能わず。それで終わったばかりの紀伊路の旅を、きょうも繰り返している。それにしても、旅の前にこんな本を読んでいたら、まだ今も空腹を抱え紀伊山中を彷徨していたかも分からない。ついでに、4月になったら行こうと考えている「壱岐・対馬の道」も買ってきたが、知り過ぎて良いのかと悩ましい。
カントさん、コメント有難く。この時期、一夜ドカーンときたら、春まで愛車は雪の中でしょう。週末登るので、また知らせます。
【平成28年度冬季営業】
平成28年度冬季営業についてはこちらをクリックしてください。