先月の息子の学校の、眩暈がしそうになった参観日以来、「子供って、あんな情報量の中がいいのかなぁ?混乱しないのかなぁ?私が日本で受けてきた学校の授業ペースはなんだったんだろうなぁ?」とついつい考えてしまうほど、正直カルチャーショックが大きかった私なのですが、
数日前に嬉しいことがあったので残しておきます。
元々あまり学力レベルの良くない学校へ通っていた男の子が、4年生になって息子の学校へ編入できることになりました。
その子に、「今の学校に変わってどう?」と尋ねてみると、
男の子:「すっごく楽しい!勉強するってこういうことなんだって、初めて分かった。学校で学ぶってこういうことなんだって、今分かったんだよ。今日は何が習えるか、どんな新しいことを教えてもらえるかと思うと、朝からワクワクするんだ。僕が知りたいこと、先生やクラスメイトと一緒に探したりリサーチできて、毎日必ず新しい知識が増えてる。学校ってこういうところなんだって、初めて知ったよ。」
と目をキラキラ輝かせて言う姿に、我が子ではないんだけど、嬉しくってその場で涙流した私です。
自分で気づいたこの子は、今後どんどん伸びるだろうなと思います。こういうの、我が子にも味わわせたい!
私:「(情報量が)too much過ぎない?」と聞いてみると、
男の子:「学校で習うことは別にtoo muchじゃないけど、宿題量が多いのがね、それが嫌だけど…。」
と答え、子供って、前のスマートボード見て、後ろの黒板見て、左斜め前で先生が説明し、横でクラスメイトが立って発表し、机上で自分の意見を纏める…みたいな、同時に4~5の行動させるような習わせ方、且つ専門用語が頭上を飛び交うような、そんなのがいいんだ…と、大人とは(少なくとも私とは)、脳の構造が違うんだな…と思いました。というか、大人よりも柔軟で吸収しやすいのかな?
日本で読んだ、タイトルも覚えていないけれど、ある子供の発達について書かれてあった本に、「子供は同時に2つのことをするのは無理なのです。なので、1つのことをじっくりさせましょう。」とあって、実は私の口癖が「2~3のことを同時にするっ!!」なので、ショックを受けたのですがね。
確かに日本って、じっと先生の話聞くか、一生懸命黒板に書かれたことをノートに書き写すかだったもんなぁ…(今は違うのかな?)。
でもNYでは4~5の事を同時にみたいなんですけど…(汗)。
息子の参観日のときにも思ったけれど、こういう授業を、クラスの子みんな受けていて、誰一人として落ち零れることなく付いていけることが凄いと思いましたからね。皆それで大丈夫なんだねぇ。というか、そのほうがワクワクして、アドレナリンバンバン出て、興奮状態で居眠りする暇もないってことなのかしら?
結局ゲームなんかが丁度これと同じ状況で、自動的にどんどん場面が変わり、あっち見てこっち見て、音聞きながら手を動かして、ワクワクして、興奮して、寝るのも惜しくなるわけだもんね…。
実は参観日の日記には書かなかったのだけど、クラスルームからサイエンスラボやジム(体育館)、カフェテリアへの移動の行き帰りの間も、移動させつつ、先生がクイズを出し、生徒達は答えを考えながら歩くというやり方だったんですわ。このクイズというのが、日本でいう「なぞなぞ」みたいなものなんですが、算数やサイエンスの授業で習っていない内容のクイズになっていて、うちの息子が家に帰って「あれについて知りたい、これのこと知りたい。」という興味は、このクイズから来ているものなんだと認識しました。
参観日のときは確か、「学校内にあるもので、立体図形の円柱で、光るもの、な~んだ?」だったかな?保護者のほうが、「何それ?」「何それ?」と騒ぎつつも、途中から「もうええわ…」と、すぐ諦めモードになっていたんですけど、先生は答えを言わないんですね。結局なんか分からず終いで気持ち悪かったんですけど、子供達は先生の出すキーワードを覚えていて、そこから好奇心が広がっていくんだなぁと思いました。
情報量、学ぶ知識量が多過ぎて、頭がおかしくなりそう…という状況は、大人にはあっても、子供には無いのかな?と、最近気になり始めました。
息子の学年であったSpelling bee大会、息子はいいところまで行ったそうなんですがダメだったんですね。でも、1位になった子は息子の友達で、この子、毎日100単語以上の意味と綴りを覚えていっているんです。なので1位になるのも納得です。
でも最初は、1日に100単語だなんて、大学受験控えた高校生だってできないのに、そんなこと小学1年生(日本でいえばまだ幼稚園年長)にできる訳がない!!と思っていたんですけど、ほんとに出来てるの。因みに英語が母国語の子ではないです。
まあ、好きなんだろうけど、どんな脳の構造になっているんだろう。
やっぱり子供って、どの子も只者じゃないな…と思う。
どの子も本当は学びたいんだなと。
それが知れて、とても嬉しく思いました。
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