またまた困った娘の話。
どうしてあんなに癒し系だった彼女が、こんな風に育ってしまったのやら…(って私のせいか?)。
娘、キスがなかなか上手い。まあアメリカ育ちだしね、とは思うものの、ごくごく普通のアジア系の我が家では、そんな年がら年中挨拶としてチュッチュチュッチュとキスし捲くったりしてない。キスシーンのあるようなドラマや映画も、子供の前で見てない。その割りに、娘はキスする位置だの、音だの、目を瞑る具合だの拘りのある様子。
先日娘が「お母さんはチュウ上手じゃないの。リンちゃんのほうが上手なの。こうやるのよ。」と言うので、「リンちゃん、ほんとチュウ上手ね。どうしてかしらね?」と言うと、「学校でしてるからじゃん!」と。
へっ?!
学校でキスしてんの?!
「えっ、学校でキスしてんの?!誰と?!」とやや動揺しながら問うと、
「リーちゃんはJくんと。ソーちゃんはアーくんと。」
へっ?!
あんた等だけが(娘以外皆年上の子)?!
「えっ。毎日してんの?!」
「うん。そうよ。」
はっ?!何やってんだ学校で?!
「えっ、先生何にも言わないの?」
「先生の見てないところでしてるに決まってるじゃん。先生、止めなさい!って言うの分かってるもん。あのね、キッチンのオモチャで遊んでいるときは先生に背中向けてるでしょ?だからそのときにチュッて。それか、キッチンの扉開けて隠れてとか。」
「へっ?!ちょっと待って、あなた、アーくんのこと好きだったんじゃないの?ソーちゃんとキスしてていいの?」
「あのね、リーちゃん、ソーちゃんにチュウするのね。女の子とチュウしてもいいじゃん?そしたら、みんなにチュウしてることになるから、アーくんにもチュウできるの。」
へっ?!物凄い計算してる…。
「リーちゃん、誰とでもチュウするの?」
「ううん。Jくんとアーくんだけよ。アンくんが僕もしてって言ってくるけど、図々しいじゃん。リーちゃん絶対にアンくんとはしたくないの。」
「ちょっと待ってよ。えっ、どこにチュウしてるの?ほっぺ?」
「いろいろ。ほっぺや、お口や。でもりーちゃんお目目にするのが好きなの。ギュッと目を瞑って可愛いじゃん!まゆ毛(まつ毛のことです)がヒラヒラしてるの。」
「可愛いじゃん…じゃないよ…。ちょっと、何?リーちゃんがチュウしていってるほうなの?」
「そうよ。リーちゃん、自分でチュウするほうが好きなの。」
横で話を聞いていた、モラルに反するような行為が大大大嫌いな息子は、「inappropriate(不穏当な)!!」って叫んでおりました。
「なんでチュウしてんの?」
「なんでって、greeting(挨拶)じゃん!」
「あのさ、もうJくんにもアーくんにも、チュウするのやめてね。学校でそういうことしないで。」
「じゃあもうお母さんには真実を教えてあげない。」(←脅し入ってるし)
「学校はチュウしに行くところじゃないの!」
「じゃあおウチでしたらいいんでしょ?Jくんとアーくん、リンちゃんのおウチに来てもらって!」
「もう知らない…」と無視すると、そういう雰囲気に弱い娘が、
「分かったから。リンちゃんもう学校でチュウしないから。約束するから。」と。
「本当に?」
「本当に。だって、リンちゃんの好きな人デヴィッド(兄のことです)だし、大きくなったらデヴィッドと結婚するんだもん。」
また横から、モラルやルールに反することが大嫌いな息子が「That is illegal(それは違法だ)!」と叫ぶと、
「いいじゃん、シークレットにしてれば…。」と娘。
なんて対照的な兄妹。
そんなやり取りから3日経ちました。
昨日と今日と、学校ではチュウをしていない様子です。
「ほんとにしてないの?」
「うん。恥ずかしいしね。それにリンちゃん言ったの。リンちゃんはそういう恥ずかしいことはもうしないのよって。」
ふ~~ん…。
私もね、保育園に通っていた頃から常に好きな男の子はいたタイプだったんですけど、こんなんじゃなかったよ。好きで好きでどうしょうもなくて、どうしたらいいか分からなくって、滑り台の上から突き落としたことはあったけど…(その子、見事京都大学卒業しとりましたけど…)。
この娘、もう先が思いやられます…。
女子校とかのほうがいいのかしら?
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