アネモネが真っ赤だ。薔薇のようだ。一株から2茎伸び出て来て同時に頭に真っ赤な冠をつけた。深紅だ。美しい。さぶろうは老いているから、自分にこの美しさはない。その分、外にこれを探してこれを賛美する。他を賛美をする楽しみが残っているようだ。
さぶろうに賛美の楽しみをさせるためにアネモネがこれだけ深紅に咲いているのではないのだろうが、結果としてはそうなっている。アネモネをそうさせている自然界の愛のエネルギーをも思うとなおさらさぶろうは深い嘆息を覚えている。
アネモネが真っ赤だ。薔薇のようだ。一株から2茎伸び出て来て同時に頭に真っ赤な冠をつけた。深紅だ。美しい。さぶろうは老いているから、自分にこの美しさはない。その分、外にこれを探してこれを賛美する。他を賛美をする楽しみが残っているようだ。
さぶろうに賛美の楽しみをさせるためにアネモネがこれだけ深紅に咲いているのではないのだろうが、結果としてはそうなっている。アネモネをそうさせている自然界の愛のエネルギーをも思うとなおさらさぶろうは深い嘆息を覚えている。
なたぱたなぱ。なぱぱた。ぷかるうぷか。これは人間のつかう言語ではありません。泡語です。海の泡はお喋り屋さんです。島の穏やかな入り江に来て岩陰で集会を開いています。みんな抱き合っています。平和です。のどかです。春が来たので海の温度が高くなって、波が泡を作ります。この集会場はずいぶん広くなっています。喋り疲れて黄色くなっているところもあります。春風が吹いてきます。なたぱたなぱ。なぱぱた。ぷかるうぷか。彼らの意識には争いがありません。調和を大切にしています。カモメが低く高く飛び回ってこれを聞いています。
おはようさん。外は小雨が煙っています。日ごとに暖かくなってきているのでしょう、畑の隅っこに蕗の薹が幾つか地上に顔を出してきました。もうすぐ食べられそうです。庭の梅の木の蕾が赤くなってふくらんできました。これももうすぐ花見ができそうです。
我が家の畑で収穫したサツマイモはすべて消費してしまいました。自慢げに人様に差し上げたのが半分、差し上げられないほどのスモールサイズは我が家用でした。4種類くらいを育てましたが、そのどれも甘くておいしく、凍傷で腐る前には食べ尽くしてしまいました。来年は植え付け面積を2倍にしようと目論んでいますが、さぶろうは腰痛があるので、高い畝作りができません。だからそれは無理が伴います。
甘い味が忘れられずに、先日とうとうお店でサツマイモを買ってきました。人参サイズの小さなものです。今朝これをグリルで焼いてもらいました。おいしくて3つもいただきました。
さぶろうは、雨が上がったら畑に出ていつものように冬草をむしろうと思っています。ほかにはすることがありません。冬草は生命力がことさら旺盛で根が地中深く伸びています。器具を使いますが、それでも根毛が藪を作っていて抜くのが大変です。抜いた後牛糞の肥料をどっさり施肥しておきます。こうすれば茄子、胡瓜、トマトなどの夏野菜が育ちます。
ああ、そうそう。昨日で蜜柑箱いっぱいに買ってきていた小蜜柑が終わりました。みな山から下りて来る小鳥たちに貢いでしまいました。(下校中、我が家に立ち寄った小学生たちにも分けました) 補充をするために買い出しに行かねばなりません。