「小鳥に説教するフランチェスコ」というフレスコ画がある。アッシジのフランチェスコ聖堂に。14世紀に描かれたものらしい。作者はジョットという絵描きさん。フランチェスコは、兎や小鳥や狼たちにも語りかけることができた聖人である。自らは貧しくして過ごし、病む人のお世話をもしたらしい。
フレスコ画の写真を見ると、小鳥たちが聖人の教えを聞いて集まって来ている。小鳥にも話しかけられる人がいたのだ。
ということは? 小鳥たちは聖人の言葉を理解したということになる。そんなことがあるんだろうかね。
あってもいいように思う。万物には心がある。心が受け止める。喜んで聞いている小鳥たちの様子を想像してみた。