一人はさみしい。
夕食の後、眠ってしまうまでがさみしい。
旅の宿。さみしさをまぎらわすためには、大量の酒がいる。
雲仙温泉に来ています。硫黄温泉です。臭いが大好きです。
3時間かかって到着しました。5時から6時半まで露天風呂を楽しみました。
こんな短歌を詠んでみた。
蜘蛛の子の百が柱を降りて来る音を病が親しみて聞く 薬王華蔵
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投稿したが落選だった。それだけの作品、つまらない作品で終わった。
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わたしの寝室にはよく蜘蛛が住み着いている。天井や障子戸や柱にいる。卵から孵化した蜘蛛の子がぞろぞろ這い出て、柱を降りて、畳を這う。蜘蛛の子の足先があげるかすかな音だから、耳に届きそうもないけれども、熱を出してやすんでいるときには、これが不思議と聞ける。そしてそれに親愛の情を抱く。同じくこの宇宙をはかなく生きる微粒子のいのちとして。
爽やかな秋晴れ。旅を誘われる。ぶらりぶらぶらしたくなる。いつもいつも一人旅だ。
ただし、コロナストップが重たい。わざわざ感染したくはない。
畑も呼んでいる。秋野菜の蒔きどき。引力があちらこちらから掛かる。
身が引き裂かれる。いかにすべしや。あれもこれもは欲張り。
