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今朝のわたしの即興詩 「ほ」

2020年09月05日 05時35分51秒 | Weblog

詩 「ほ」

 

ほ。

ほほほほ。

ほほほ、ほほほほほ。

ほ。

 

音が、はじける。

くちもとで、はじける。

音がますますわたしを呼び覚ます。

うれしさが音になる。

はじける音になる。

爪染め草の草の実のはじける音になる。

 

わたしにもまだうれしいことがある。

まだある。

尽きずに、ある。

もうとっくに尽きていそうだけど、尽きずにある。

 

ほ。

おしだまっていられない。

ほほ。

人に聞かれるほどの爆発ではない。

よしんば人に伝えたところで、理解が得られるはずはない。

 

ほほほ、う、ふふ。

ほほほほ。

小さな、うんと控えめな、自己肯定。

それがときおり忍び足で歩いてくる。

 

けさ、

忍び足の爪染草の、

花の実が、

わたしのくちもとを、

きりりと赤く染めるために、幾つも幾つも。

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