アキアカネだ。通称赤とんぼ。
トンボ目、トンボ亜目、
トンボ科、アカトンボ亜科。
6月頃に羽化するが、
夏の間は避暑をして山に登る。
秋になると里に下りて来て、
胸部を赤く恋する色に染めて、
飛び回り田圃などに産卵をする。
卵はめっぽう乾燥に強いので、
翌年水が入るまで忍耐できる。
生まれた幼虫は害虫を退治する。
なかんずくトンボに夢中だ。
家の中にじっとしていない。
帽子が野原や丘を駆け巡る。
家族の誰彼がついて行くが、
大概は見失って戻って来る。
山里の集落はわずかだ。
トンボ情報の靴が歩いて来る。
語る言葉に熱意と礼儀がある。
目がぐりぐり大きく輝く。
聞いている方も目を輝かす。