4時から6時まで外に出ていた。農作業をした。あれこれあれこれ気づいたことをした。
何をしててもいい。とにかく畑に出ていればいい。気が済む。いい気持ちになる。実に単純構造だ。
日が沈むころになって風が強くなった。やたら強くなった。この風に吹かれたら風邪を引きそうに思った。
詩はやっぱり書けない。あきらめた。こんなときは外に出ているに限る。くやしいけど。
4時から6時まで外に出ていた。農作業をした。あれこれあれこれ気づいたことをした。
何をしててもいい。とにかく畑に出ていればいい。気が済む。いい気持ちになる。実に単純構造だ。
日が沈むころになって風が強くなった。やたら強くなった。この風に吹かれたら風邪を引きそうに思った。
詩はやっぱり書けない。あきらめた。こんなときは外に出ているに限る。くやしいけど。
4
あなたの代わりをしてくれるのが詩だ。手で触る。目で触る。ことばで触る。触覚器のすべてを駆使して触る。触っていてこれが詩だと分かるようになる。それまではそこにはなんにもない。
5
ことばで風景を描いてみたい。ことばの風景が詩になる。美しい詩になる。うっとりしてみたい。ことばで暮らしの織物を紡いでみたい。暮らしの織物が詩になる。あたたまる詩になる。そこに存在するものの体温を感じていたい。
6
詩ができない。感じていない。どれだけでも感じていいものなのに、なんにも感じていない。詩は美女なのに、不感症になっている。
1
詩が書けない。はじめの一行すら書けないでいる。もどかしい。集中力がない。全宇宙の生命エネルギーと交わっているのに、それでも詩を孕めないでいる。
なんにも感じないで生きているのかもしれない。
2
詩はフィーリング。感じるもの。感じて潤うもの。感じなければカラカラに乾切って、こころが砂漠になってしまう。
3
手であなたを感じることができるが、あなたはいない。わたしにはそういう人はいない。感じないでいると、確認ができない。ここにいるということ、ここに生きているということが確認できない。
4
洗濯された半袖シャツを着ている。風が僅かに吹き入れる。家の中は日陰。日陰は涼しい。リラックスしてYouTubeで癒やし系の音楽を聴いている。元気がもらえる。音楽は元気回復剤だ。耳が飲む薬だ。
女竹の竹藪のあたりから百舌鳥の声が聞こえてくる。窓の向こうには、しかし、まだ黄色いチョウチョも飛び回っている。虫の音もする。舞台の登場する役者たちが入れ替わりしながら、秋がしだいしだいに深まって行く。
3
家の中に入って、すぐに汗を掻いたシャツを着替えた。上半身裸になる。濡らしたタオルでごしごし拭き上げた。我が家の洗面所の水道は井戸水。井戸水は冷たい。さっぱりした。ふう、生き返る。
鏡に映っている老爺のヌードはだらしがなくて、見るに堪えない。そりゃそうだろう、乗り換えなしだものね。一生涯、一台の新車で過ごしている。新車のままではいられないほどに、古びている。
2
買って来ていた秋野菜の種が残っているので、もったいないなと思って、種蒔き用のプランターに、種蒔きをした。種は1袋で450円~495円ほどもする。何種類も買うとけっこうな出費になる。
今日は白菜とカリフラワーと蕪大根の種を蒔いた。もう遅いのかも知れないが。
飛蝗、カマキリ、蟋蟀を見つけた。彼らは野菜の柔らかい芽を食いに来る。殺虫剤を撒いておかないと一晩でぼろぼろにされてしまう。
1
あと10分でお昼。さっき1時間ほど畑仕事をした。畑に出ているというだけで快感を得る。爽やかになる。この老爺はいたって簡単な構造をしている。
気温の差が激しい。夜明け方は寒くて震えたほどなのに、太陽が上がってきたら気温が26℃まで上げっていて、外にいたらシャツの下に汗を掻いた。照りつけが強い。1時間でギブアップした。