裸にて生まれて死んで逝く者のふたり 裸はあたたかかりき 薬王華蔵
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ふたりは男と女である。夜になると、夫婦は寝床に入って裸で寄り添う。手を差し伸べ合う。温め合う。生きる意味が温まり合う。
人はみな裸で生まれてきた。何も持たないで。そしてまた裸で死んで行く。何も持たないで。一人一人、一人で。夫婦であっても、恋し合っていても、一人で逝く。温め合っているのは生きている間だけだ。だからこそ、だからこそ、裸になって確かめ合うのだ。生きているよろこびを確かめ合うのだ。
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投稿したが落選に終わった。落選ばかりは悲しいね。
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わたし個人は男女のこの習性をよしとしなかった。一人で寝た。恒に一人で寝ることで、自由を満喫した。