5
生産者の名前を書いておく。名前は「晴れきばる」とした。「晴れ」は日本晴れの晴れ。「きばる」は「気を張る」こと。<気を張って晴れ晴れとしている生産者>をイメージしたようだ。
ふっふっふ、ともあれ新しいこころみ。新しい出発になる。すでに出品している友人に、「楽しいわよ」と勧められたらしい。
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生産者の名前を書いておく。名前は「晴れきばる」とした。「晴れ」は日本晴れの晴れ。「きばる」は「気を張る」こと。<気を張って晴れ晴れとしている生産者>をイメージしたようだ。
ふっふっふ、ともあれ新しいこころみ。新しい出発になる。すでに出品している友人に、「楽しいわよ」と勧められたらしい。
4
家内はいそいそとしている。月曜日に出品した野菜が幾つか売れたらしい。「800円の収入があった、嬉しいわ」と言って帰宅した。収益金は月単位で銀行に振り込まれる仕組み。現金収入が得られるのだ。
売れたら、お店が19%、出品者が81%の割合で利益を分ける。税金は別。
朝、収穫して、袋詰めにして出品して、夕方に引き取りに行く。けっこう忙しそう。値段は道の駅の方と相談して決めるらしい。小さなコーナーを設けてもらったようだ。
3
家内が商いを始めた。農産物を道の駅に出品した。新設の市役所のすぐ裏手にその道の駅がある。始まって1月も経っていない。規模は小さい方か。
それには市の観光協会の会員にならねばならない。手続きに1000円がかかる。出品料が年間2000円。だから3000円以上の利益を出さねばならない。
農産物を売りに行くことなんていままで一度もなかった。これで生産物を捨ててしまわないで済む。お金になると途端に価値が増して来る。
2
昨日セロリの苗を2株、パセリの苗を1株、春菊苗を1株買って来た。まだ植え付けていない。明るくなったら外に出て行こう。畑に植え付けよう。
セロリは香りを放つ。傍を歩いただけで鼻が刺激される。我が家では、しかし、あまり食べない。それでも香りを楽しむために植えておく。
パセリも香草である。細かく切ってチャーハンに掻き混ぜて食べるのが好き。春菊は鍋物に重宝する。よく食べる。夕方、畑に行って必要なだけ摘んで来る。
1
今日で9月が終わる。一区切りする。明日から10月。秋が深まる。月が変わったら、それに伴って新しく溌剌とした変化が起こるようにも思う。
今日は5時半に目を覚ました。起床した。トイレに行ってトイレの窓を開ける。まだ外は暗い。洗面所に行って顔を洗う。爽やかになる。
パソコンを開く。YouTubeでクラシック音楽を聴く。音楽好きなような顔をしていないのだが音楽を聴く。音楽に関するどんな知識もないのに、聴いて楽しめる。
4時から6時まで外に出ていた。農作業をした。あれこれあれこれ気づいたことをした。
何をしててもいい。とにかく畑に出ていればいい。気が済む。いい気持ちになる。実に単純構造だ。
日が沈むころになって風が強くなった。やたら強くなった。この風に吹かれたら風邪を引きそうに思った。
詩はやっぱり書けない。あきらめた。こんなときは外に出ているに限る。くやしいけど。
4
あなたの代わりをしてくれるのが詩だ。手で触る。目で触る。ことばで触る。触覚器のすべてを駆使して触る。触っていてこれが詩だと分かるようになる。それまではそこにはなんにもない。
5
ことばで風景を描いてみたい。ことばの風景が詩になる。美しい詩になる。うっとりしてみたい。ことばで暮らしの織物を紡いでみたい。暮らしの織物が詩になる。あたたまる詩になる。そこに存在するものの体温を感じていたい。
6
詩ができない。感じていない。どれだけでも感じていいものなのに、なんにも感じていない。詩は美女なのに、不感症になっている。
1
詩が書けない。はじめの一行すら書けないでいる。もどかしい。集中力がない。全宇宙の生命エネルギーと交わっているのに、それでも詩を孕めないでいる。
なんにも感じないで生きているのかもしれない。
2
詩はフィーリング。感じるもの。感じて潤うもの。感じなければカラカラに乾切って、こころが砂漠になってしまう。
3
手であなたを感じることができるが、あなたはいない。わたしにはそういう人はいない。感じないでいると、確認ができない。ここにいるということ、ここに生きているということが確認できない。
4
洗濯された半袖シャツを着ている。風が僅かに吹き入れる。家の中は日陰。日陰は涼しい。リラックスしてYouTubeで癒やし系の音楽を聴いている。元気がもらえる。音楽は元気回復剤だ。耳が飲む薬だ。
女竹の竹藪のあたりから百舌鳥の声が聞こえてくる。窓の向こうには、しかし、まだ黄色いチョウチョも飛び回っている。虫の音もする。舞台の登場する役者たちが入れ替わりしながら、秋がしだいしだいに深まって行く。
3
家の中に入って、すぐに汗を掻いたシャツを着替えた。上半身裸になる。濡らしたタオルでごしごし拭き上げた。我が家の洗面所の水道は井戸水。井戸水は冷たい。さっぱりした。ふう、生き返る。
鏡に映っている老爺のヌードはだらしがなくて、見るに堪えない。そりゃそうだろう、乗り換えなしだものね。一生涯、一台の新車で過ごしている。新車のままではいられないほどに、古びている。