このブログは「東京アイランド」。伊豆大島から小笠原諸島まで幅広く取り上げるべきだというのに、なぜか「青ヶ島」ばかり偏ってしまいました。
日本の首都に属していながらたどり着くのがなかなか難しい、日本一の人口の少ない秘境なので、惹かれてしまいます。(笑)
沖縄本島から東へ400キロ離れた、北大東島(北大東村)も興味がありますが、容易く行けるところではありません。飛行機でJAL系統の琉球エアコミュータ(3、40人乗りのプロペラ機)に接続する便に間に合えば、東京からでもその日に着けますが、片道の普通運賃は国際線に匹敵するほど7万円近く。船も、週に1回しか出ないそうです。テレビの電波は小笠原を経由しているため、番組は首都圏と全く同じ。天気予報も関東圏だとか。
青ヶ島への行き易さは北大東島に比べると少しはマシかな。
2011年9月11日(日曜日)の昼下がり、ヘリポート先の牧場。
アップダウンの険しい青ヶ島のなかで比較的平らなところはヘリポートと、その先にある「ジョウマン」というところです。 8月10日、牛祭り当日に牛の赤ちゃんが生まれました、とのこと。
車のなかった、昔の青ヶ島は牛を運搬の役目をしていたようです。
はしけに成功し、船着き場に食料や雑貨などのいろんな荷物を降ろせたのはよかったのですが、へばりつくような急こう配なので集落まで運ぶのはすごく大変。
牛の背にいろんな荷物を乗せ、集落まで運んでくれました。
その名残もあってか、村に響くメロディーは夕方5時に鳴ります。 「♪ もうもう牛さん ご苦労さん
重いお荷物 背に乗せて
あの坂 この坂 やっとこどっこい
黙って働く 牛さんに
なんとお礼を申しましょ♪」
正午のメロディーは「池ノ沢」。
「♪ 東海 孤島の 青ヶ島
緑も深き 池ノ沢
赤い椿の うるわしさ
芭蕉の葉陰で 月を見る
青ヶ島 青ヶ島
われらの 青ヶ島 ♪」
12日は中秋の名月がとても美しかったと写真付きでメールが届きました。
結局、自分の住んでいるところの名月ではなく、青ヶ島のお月様でお月見でした。
メインディッシュが2つも!?
青ヶ島は「青鯛(あおぜ)の刺身に薬味添え」と「アラのお吸い物」。
檜原は「ひのじゃがくんのハム入りコロッケ」。
どちらも東京ブランドになります。檜原は24時間いつでも陸続きで行ける秘境なんですが、青ヶ島は天候と海洋状況次第で日帰りもできるし、1週間以上島から出られないこともあるそうです。
山口の伯母から送られてくる日本海側で獲れた魚と同じように、モチモチとした食感がします。
青ヶ島も黒潮のど真ん中、激流にもまれながら回遊しているので、すごく身が引き締まっているのは頷けます。
ご主人さまの心のこもった氷の〆め具合により、青ヶ島と全く同じ鮮度でいただきました。
本当にごちそうさまでした~!!