
天空に近い宿だというのに、夕食は豪勢すぎました。山菜中心になるかなと思ったら、和洋でした(^_^)
明晴(めいせい)学園は、日本で唯一、手話で授業が行われる私立学校です。
全国各地のろう学校も手話で授業が行われていると思われがちですが、実際は手話を存じない教師が口話法(相手の口の形を見て話を理解する)やろう者が普段話す日本手話ではなく、無表情な手指手話になっています。
ろう学校で手話を使うのは厳禁とされていた私たちの世代に比べると、少しは緩和されたみたいですが、明晴学園は口話法を用いず、日本手話と書記日本語で授業が行われています。
教鞭を執るろう者も教員免許を取得するため、教職課程のある大学に再入学した教師も多い。
千神祭はいわゆる文化祭のようですが、「ろう者は1000人に1人」という由来により、そのようなネーミングになったようです。
明晴学園は2008(平成20)年開校なので、今年で4回目の「千神祭」。
初の試みとし、ろう者職人を招き、校内で模擬店を行いたいという依頼があり、元理美容院だった両親を明晴学園に連れて行きました。
午前中は体育館の舞台で演劇、午後からは明晴デパートの模擬店。
音のない世界ですが、幼稚部の子どもたちは小さな手でセリフを語りかけます。
その横に字幕のついたセリフのスクリーン。今日は一般も公開しているので、どなたでも楽しめるような配慮になっているようです。
中学部の「走れメロス」まで見たがったのに、模擬店の準備。 おお~、看板とかはセッティングしてくれたのですねぇ!!
開店準備も終わったことだし、私は他のところを見回りながら楽しもうと思っていたのに、いきなり受付や問い合わせ対応、おしぼりの交換、清掃、会計などなどのコーディネート。
教頭先生がぱっと見ても誰なのか、よくわからないので、こういうのを貼ったほうがいいかもと早速作ってくれました。
出しゃばるつもりはありませんが、すみませんね・・・。 「現役で理容店をやっていて、山口からここまで出張しているの?」
「もうすでに数十年前に店はたたみました。山口からではなく千葉に住んでいます」
「理容代500円とは安いじゃないの!?シャンプーとかもついているの?」
「あっ、ここではシャンプーできる設備がありませんので、すみません」
女性の方は元美容師の母が出番。昔の「理容院」は、ほとんどお客さんは男性のみ。最近は男女とも「理容」「美容」の区別を意識していないため、看板が「理容店」でも気軽に来られる女性のお客さまも・・・。 父いわく「明晴学園の児童生徒がお客さまだと思っていたのに、違いましたか?」と言っていましたが、やっと、明晴学園の子が来ましたよ!!
小学部から中学部まで自分の店舗を構えているため、道理でなかなか来てくれなかったのです。
カメラを構えると、スマイルしてくれました!ありがとうございます!
休む暇もなく、大繁盛でした~!!
理容代の収益は東日本大震災の寄付金とさせていただきました。
ろうカフェのちびっこ店員さんたち。
私:「コーヒー3つくださいな」
ちびっこ店員:「はーい、かしこまりました!」
「コーヒー3つですっ!!」とコーヒーを淹れるように指示を出す。
ちびっこ店員:「3つで150円でございます」
ちびっこ店員:「3つだと運びづらいでしょうね。トレイに乗せておきますね」
トレイを受け取り、「ありがとう」
ちびっこ店員:「すみませんが、運び終えたら、トレイをここに戻してくれますか」
私が子供のころに比べると、大人への対話もしっかりしているのにビックリ!!
廊下天井の手話単語。
結局、他のところを見回られず残念でしたが、来年は出店を担当する人でも、全体を楽しめるようにしたいとリクエストを出しておいたので、来年はよろしく頼みますよ。