ベトナム中部の街ホイアンはトゥボン川が南シナ海に注ぎ、期待に違わず魅力的な街だった。四〇〇年以上前に日本の商人たちが御朱印船でやってきて日本人街を作り、千人以上住んでいたという。古い街並みが大切に残されていて不思議な懐かしさが込み上げる街だった。貸し自転車で旧市街に出かけ、木造家屋の狭い街並みを走り回り、念願の來遠橋(らいおんばし)にやってきた。屋根付きのこのタイコ橋は別名日本橋、当時日本人によって建てられたという。幅は結構広く内部はほの暗い。中ほどには小さなお寺があり、仏像の前にローソクの灯が揺れていた。歩道の優雅な角度と時代を経た欄干の装飾が、当時上等の絹の衣装でこの橋を往来したであろう日本人商人たちへの親近感を呼び覚ました。(彩の渦輪)
土用の最中、市が借り入れている植木仮移植用の土地が草ぼうぼうだった。家の前だし見かねて草取をした。炎天下汗をかくのも健康法であり仕事の後はシャワーを浴びれば良い。どうせTVを見ていたって暑いが外で懸命に汗を流しても暑さを感じないから不思議だ。時間給で働けば暑さがよけい身に沁みて「暑い」と苦情を言いたくなるもののようだ。言われてやるのではなく自ら目標を創造し、その達成のために無心になる心がけが自分にも有益ではなかろうか。猛暑だと騒いでいる皆さま、暑さを忘れる秘訣の一案です。(自悠人)