写真①招待家、立山夫妻の愛犬、マロン嬢と②ホースパークにて③ご存知時計台④北海道庁の隣の蓮池の連 北海道といえば湖と温泉と食文化が思い浮かぶ。広大な原野に無数の温泉、牧畜、暖寒の合流に集まる魚類、など、その価値が認識されているためか誰もが一度は北海道を目指す。千歳空港のお土産店は大変熱気がある。訪問したことを友人知人に知らせたいのだろう。不景気になったといっても団体で、個人でやって来る。土産をどっさり携えた人たちは幸せそうだ。千歳空港で尋ねたら名古屋、岐阜、群馬、千葉、神奈川と、日本全国から、そして最近は韓国からの直行便も多い。年輩の人たちが競争で買う土産は歩んできた人生のご褒美に思える。筆者にとっての北海道も食べ物。大自然の環境がそうさせるのか密度の高い根菜類が多い。魚類は最高の味覚に出会えるので生で頂くのが一番。「とき鮭」の寿司とアスパラが印象に残った。筆者の訪問は今回は苫小牧周辺と札幌と限られた範囲だったが、北海道の雰囲気と魅力は十分に感じとった心算である。苫小牧と言えば天下に聞こえた王子製紙だ。だが今は不景気のあおりを喰って事業規模も1/2に縮小、出光の製油所やトヨタ系列の部品会社に支えられているとのこと。時期が6月末と観光シーズンには少し早く、美しい支笏湖も人出は少なかった。水深360mのカルデラ湖、緑に囲まれた湖畔のドライブは最高に美しかった。 大滝村を経由し、目指す白老、招待してくれた友人の温泉付き別荘へ。優雅に温泉に浸かり、ログハウスで憩う時間は現代人には大切なひと時だ。北海道の大地で白老牛を囲んでのバーベキューも乙なもの。ここは友人の別荘だ。 アメリカはシンシナティでつい先ごろまで、緑の枝が覆い被さるバルコニーで肉を焼き、食事を楽しんだ過去が思い出された。秋には紅葉がひらひらとワイングラスに舞い落ちた。あれは毎日が別荘生活だった。狭い日本ではたまにしか実行出来ないのでバーベキューは価値があるのだろう。白老にはアイヌと仙台藩伊達家の陣屋がある。アイヌは現在では多くの人々が村を出て行き文化の伝承が難しそうだが、歌や踊りはショウとして残されている。ショウを披露する人たちも混血のように見受けられた。
札幌は30年振り、札幌駅も道庁も時計台も記憶になかったが札幌農学校で学んだ多くの人々に改めて感動。 北海道は北米的または大陸的と言おうか、雰囲気が大らかだ。駅から南に伸びた地下大道路は雪と酷寒を回避した秀逸な設計だ。東西に走っている大通り公園を地下鉄で円山公園まで行った。杉に囲まれた静寂の中、参道を進むと大きなお社、北海道神宮がある。荘厳にして霊感を抱かせるたたずまいに「神道ここにあり」と威儀を正され、参拝に意義を感じた。(自悠人)