あけぼの

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朝日地球会議に参加:キャロラインさんは良かったが…

2016-10-04 12:22:06 | 旅行記、多文化教育、国際

朝日地球会議参加の招待状がメールで届いた。6000人応募したそうだが、会議は3日間、参加者は、2日目の昨日は150人程度居ただろうか。キャロライン・ケネディ-さんの、「環境保護の戦い、女性が主導し頑張ろう!」は良かった。アメリカの環境保護運動のルーツ、レイチェル・カーソンと彼女の著書「Silent Spring」に触れられたが、その本を読み、レイチェル・カーソンの家も訪問、その周辺の海も見て来た筆者には、「我々の未来を左右する戦いの最前線は“海”だ」という彼女の意見も、父、JFK(ジョン・F・ケネディー)の言葉の紹介、「人間の血液、汗、涙の全てに塩分があり、人間は海と繋っている」にも説得力があった。フランスの人類学者、エマニュエル・トッドさんのプレゼンテーション、「グローバリズムの危機」もユーモア交じり且つ率直で忌憚なく良かった。「米メディア報道のデータによると、自殺、麻薬、肥満等の原因で45-54歳の白人の死亡率上昇」とアメリカ社会の中間層の死亡率、その他の具体例を通して、グローバル化の行き詰まりを語り、「グローバル化の崩壊にも良い面もある」と。アメリカの大統領選で国家回帰に拍車がかかるのは問題だと思うが、パネラーたちの質問はトッドさんの専門と噛みあわないことが多く、満足度の低い会議だった。(彩の渦輪)

写真1.エマニュエル・トッドさん 2.帝国ホテル孔雀の間(場内は撮影禁止なので入口だけ)3.ケネディー大使(2人のお顔も新聞写真)