最近の徘徊地は主として途上国だがたまには先進国へ、35年前家族旅行した華のパリへの感傷旅行も悪くないナ、と夫婦で出かけた。まずはヴェルサイユ宮殿へ。東京、山の手ほどの面積に王と4000人の貴族が暮らした宮殿だ。357個の絵画が展示されている鏡の廻廊の豪華さは記憶にあり懐かしさ一入、ルーブルは勿論、メトロの有効利用で35年前の訪問地をほぼ網羅した。地下鉄メトロで日本語放送 ヴェルサイユの帰路、都心オペラ座裏でバスを降りセーヌ川に向けて歩いたが、途中来たバスに飛び乗り、ズバリ、ノートルダム寺院の前へ。まるでパリっ子ね、と自己満足。別名バックシャンのこの寺院の裏手がセーヌ、傍の橋には恋愛成就を願う鍵がビッシリ張り付いている。ラトヴィアでも見た風景だ。カフェでは郊外からのお上りさん夫婦と2度目の出会いでコーヒーを共にした。帰路のメトロで驚いたのは車内放送だ。フランス語の後が日本語。「スリにご注意ください!」と。翌日のメトロでまた「携帯品にご注意ください!」と。いかに日本人観光客と日本人の被害者が多いかということ。メトロでパリジェンヌに見初められた! 翌日またセーヌ川で船に乗ろうと(寒いのに!)メトロに。アルマ橋で降りようと夫と声を掛け合ったらにこやかなマダームが我々の後について降り、「シャシュショシュシュ!」とフランス語で話しかけてきた。スリではなかった。我々の写真を撮りたいという。我々ペアーの身なりが気にいったのか。エッフェル塔の見える橋で撮ってくれ、すぐにその夜、iPadで写真を受け取り、お礼を英語で送信したらもう1枚写真が届いた。マルティーヌ・コンスタン、パリガイド(Guide parisienne)のうちの一冊の著者、とあった。そのうち我々の写真がパリ案内の本を飾っているかもしれない。マルティーヌからの写真と共に届いた本文は:
マダム!
今朝バトームーシュに向かって歩いているご夫妻にお会いできて大変うれしかったです。添付の写真でご覧になると分かるように、とてもお元気でとても幸せそうでした。ご夫妻に「お茶にご招待したい、たとえ日本のお茶ほどではないにしても」とお話しできなかったことが残念です!よい一日を!
マルティーヌ・コンスタン。パリ住民、パリガイド(Guide parisienne)の一冊の著者 (彩の渦輪)
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