行く先々でのハップニングをいくつか紹介しよう。フエで王宮探訪に乗った人力車、乗り心地の悪い理由は破れタイヤだった。修理する間を惜しんで客引きし続けたのだ。獲得した客は死んでも離さない見上げた根性だった。ダナンで偶然に選んだ川沿いレストラン、なんと8年前世界一周ピースボートの旅に参加した折便秘に苦しみ、浣腸や薬を求めて一人街をうろつき、立ち寄ったのが同じレストランだった。人は変わっても内部の雰囲気や友好的な応対は変わっていなかった。偶然引き寄せられ懐かしさもひとしおであった。
ホーチミンの中華レストランで2人分150ドルの請求書には驚いた。物価の安価なベトナムでは考えられないこと。メニューで相場を確かめていたのだが、言葉が現地語しか通じない。代わって出て来たマネージャーが、「蟹も海老も烏賊もスープも格安」と言ったので確かめもせずオーダーした結果が上記の金額。特に椎茸と人参だけのスープ代金が税込み35ドル(1人)と恐ろしい値段だった。スープは日本でいう時価であろう。オーダーしなかった果物やお茶の値段は差し引かせたが、それでも110ドルを支払った。その日の宿は34ドル。領収書も正規の書式ではないものだった。(続く)自悠人