あけぼの

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郷愁を呼ぶベトナム II

2008-07-21 14:23:38 | アート・文化

  行く先々でのハップニングをいくつか紹介しよう。フエで王宮探訪に乗った人力車、乗り心地の悪い理由は破れタイヤだった。修理する間を惜しんで客引きし続けたのだ。獲得した客は死んでも離さない見上げた根性だった。ダナンで偶然に選んだ川沿いレストラン、なんと8年前世界一周ピースボートの旅に参加した折便秘に苦しみ、浣腸や薬を求めて一人街をうろつき、立ち寄ったのが同じレストランだった。人は変わっても内部の雰囲気や友好的な応対は変わっていなかった。偶然引き寄せられ懐かしさもひとしおであった。

  ホーチミンの中華レストランで2人分150ドルの請求書には驚いた。物価の安価なベトナムでは考えられないこと。メニューで相場を確かめていたのだが、言葉が現地語しか通じない。代わって出て来たマネージャーが、「蟹も海老も烏賊もスープも格安」と言ったので確かめもせずオーダーした結果が上記の金額。特に椎茸と人参だけのスープ代金が税込み35ドル(1人)と恐ろしい値段だった。スープは日本でいう時価であろう。オーダーしなかった果物やお茶の値段は差し引かせたが、それでも110ドルを支払った。その日の宿は34ドル。領収書も正規の書式ではないものだった。(続く)自悠人


郷愁を呼ぶベトナム

2008-07-20 20:48:17 | アート・文化

 今のベトナムは経済成長真っただ中、どこの街に行っても活気が感じられる。訪れたのはホーチミン、ダナン、フエ、ホイアンだ。道一杯に広がり連なって走るオートバイの群れは壮観の一語に尽き、その半分は二人乗り以上だ。若者たちの生きる意欲が伝わってくる光景だ。副産物の排気ガス対策に歩行者も含めマスクをして自己の健康管理にぬかりはない。地下鉄や路面電車、近郷電車が走っていない分、交通手段の主力はオートバイであり洪水状態だ。大気汚染の下、マスク防衛をしている人たちは日本の40年前の姿と重なる。

 ホーチミン市には日本語の看板が氾濫、雑貨屋と書かれたお店もある。飲食店を探すのに苦労はない。言葉もハワイより日本語が通じるのには驚いた。治安も心配するほどではなくむしろ安全だ。全土で600社に及ぶ日本企業の進出で日本への関心が強いのだろう。人口8500万人の1/2は30代以下の若者たちで占められる国、働く環境さえ整えば活気があって当然だ。4人乗りのオートバイを見て我が家族の若かりし日を思い出し感慨無量、郷愁を呼ぶベトナムだった。二人の子どもが幼児のころ1歳の娘をおんぶしたワイフが後部に乗り、3歳の息子が前に立っての4人乗りで病院に行ったことを思い出した。今回の旅は極暑の中、歩いて歩いて汗みどろになり、耐えて心身の鍛錬をした。加えてあらゆる乗り物を体験した。国内航空機、列車、船、タクシー、バス、バイク牽引車、オートバイの三人乗り、人力車、貸し自転車まで総動員しての変化に富んだ移動と観光だった。それだけ人々との係わりを楽しんだ旅だった。(続く)(自悠人)