支店長は磊落の方でした。
「担保さえ売却して頂ければ、其れ以上は保証人としては、
当行は追求しませんよ。保証の相続で自宅を手放すのですから、
お気持ちは充分にお察しします。我々も辛いのですよ。
ですからそれ以上は我々では情としても追及は出来ません。
双方の痛み分けで済ませましょう。」
債務者の残債務は6500万。自宅は高くて3500万でしょう。
後3000万なんて払える物では有りません。
思い切って今日信金の支店長に会いに来ました。
「自宅を直ちに売却します。信金でも売り先を探してください。
そを持って保証人としての責任は免除してください。」
と頼みに来たのです。
支店長は此方の事情も知って居て、此方が充分に口を開かないうちに、
自宅さえ手放せばそれでもう追求はしない様な口ぶりです。
人の好い、亡くなった父親が「大恩のある人の息子ががビルを建てる。
其の保証だ。」と云って保証人になったばかりか、
自宅まで担保提供したのです。自宅を手放すような事になるとは
全然考えなかったのでしょう。其の父親が亡くなって、母一人子一人の家庭、
それでも、担保と保証人の義務はしっかりと残ってしまったのです。
父親同士の付き合いはもう有りません。それでも債務者は1度謝りに来ました。
事情を聞いてびっくりしましたが、母子とも何も云えませんでした。
間もなく届いたのは会社も本人夫婦も破産するという通知でした。
其の頃から信金の担当が顔を出すようになりました。
相続の保証債務で、自宅を失う親子の様子を見張って居たのでしょう。
「自宅、買戻しでも結構ですよ。」
思いやりのある言葉態度に、絶対に自宅は手放すまいと決めて
居た二人の心は次第に諦めと変わり、やがて自宅を一旦手放すのは
止むなしと云う考えになって行きました。然しそれでも3000万以上の
保証債務が残る。此れだけは何とかならないかと銀行に相談に来たのです。
支店長の同意を得て親子の気持ちは固まりました。
自宅だけは手放したと云う事にして買い戻そうと決めたのです。
買戻し価格も3100万ならばと信金の意向もわかりました。
さて、最終に残るはお金の問題だけです。
銀行も何行か当たりました。
息子のローンしかありません。息子は30才を越えたばかり、独身です。
飛び込みのためか、自宅の買戻し資金を融資してくれるところは
有りませんでした。
漸く有ったのはノンバンクでした。名義は息子のの名義にして
勿論第1順位の抵当権。母親も連帯保証をお願いと云う
極一般的の条件です。
此れですんなりと決まると思った話が決まりませんでした。
信金がいちゃもんをつけたのです。
「買戻しも良いけれど、其れが息子さんの名義では駄目です。
家を買うお金があると言うことになります。其れならば其の
お金を弁済して頂き、自宅は自宅で違う人に売却をお願いする
ようになります。どなたか違う人の名義でお願いします。」
どうせ自宅を売却すると保証人もなくなる。縁が切れるのだから
同じではないかと云って、どんなにお願いしても駄目です。
それどころか自分の名義にするならば、も云う1度差押も出来ますよと、
予想だにしない言葉が出て来ます。
そして、其の挙句、離れたところならば兎も角、信金のエリア以内で、
すぐに自分名義の自宅を持つ様な事があれば困ると言い出す始末です。
名義を頼める様な人は居りませんし、仮に居たとしても名義が違えば、
ノンバンクは融資をしなくなります。
信金の言うのは全く知らない人に売却して自分らはどこか借家に
済んでくれと云うのです。
最後の最後でお情けが何処かに消えてしまったのです。
「どうせ駄目ならば、もう競売まで居よう。」
気持ちも変わりました。
蜜月と思われた信金との関係も実にぎすぎすした関係に変わり、
担当以外の人は電話にも出ません。
其の支店長も交代しました。
競売後、担当者が耳打ちをしてくれました。
「お約束通り、当行は此処で手を引かせて頂きます。
しかし決まりで、残債務はサービサーと云うところに
譲渡しなければなりません。其の譲渡価格は嘘のように安い価格です。
お宅にとって悪いことにはならないと思います。」
支店長が追求しないと云ったのは、追求をやめて債権譲渡を
するといった意味でした。
サービサーからは何の連絡も有りません。
「一軒家よりマンションの方が老人向きさ」
それでも息子は最近自宅を持つ計画です。
此れならば銀行のローンが利用できます。
やがて起こるサービサーの激しい請求を知らず、
親子は自宅を持つ相談をして居ります。
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「担保さえ売却して頂ければ、其れ以上は保証人としては、
当行は追求しませんよ。保証の相続で自宅を手放すのですから、
お気持ちは充分にお察しします。我々も辛いのですよ。
ですからそれ以上は我々では情としても追及は出来ません。
双方の痛み分けで済ませましょう。」
債務者の残債務は6500万。自宅は高くて3500万でしょう。
後3000万なんて払える物では有りません。
思い切って今日信金の支店長に会いに来ました。
「自宅を直ちに売却します。信金でも売り先を探してください。
そを持って保証人としての責任は免除してください。」
と頼みに来たのです。
支店長は此方の事情も知って居て、此方が充分に口を開かないうちに、
自宅さえ手放せばそれでもう追求はしない様な口ぶりです。
人の好い、亡くなった父親が「大恩のある人の息子ががビルを建てる。
其の保証だ。」と云って保証人になったばかりか、
自宅まで担保提供したのです。自宅を手放すような事になるとは
全然考えなかったのでしょう。其の父親が亡くなって、母一人子一人の家庭、
それでも、担保と保証人の義務はしっかりと残ってしまったのです。
父親同士の付き合いはもう有りません。それでも債務者は1度謝りに来ました。
事情を聞いてびっくりしましたが、母子とも何も云えませんでした。
間もなく届いたのは会社も本人夫婦も破産するという通知でした。
其の頃から信金の担当が顔を出すようになりました。
相続の保証債務で、自宅を失う親子の様子を見張って居たのでしょう。
「自宅、買戻しでも結構ですよ。」
思いやりのある言葉態度に、絶対に自宅は手放すまいと決めて
居た二人の心は次第に諦めと変わり、やがて自宅を一旦手放すのは
止むなしと云う考えになって行きました。然しそれでも3000万以上の
保証債務が残る。此れだけは何とかならないかと銀行に相談に来たのです。
支店長の同意を得て親子の気持ちは固まりました。
自宅だけは手放したと云う事にして買い戻そうと決めたのです。
買戻し価格も3100万ならばと信金の意向もわかりました。
さて、最終に残るはお金の問題だけです。
銀行も何行か当たりました。
息子のローンしかありません。息子は30才を越えたばかり、独身です。
飛び込みのためか、自宅の買戻し資金を融資してくれるところは
有りませんでした。
漸く有ったのはノンバンクでした。名義は息子のの名義にして
勿論第1順位の抵当権。母親も連帯保証をお願いと云う
極一般的の条件です。
此れですんなりと決まると思った話が決まりませんでした。
信金がいちゃもんをつけたのです。
「買戻しも良いけれど、其れが息子さんの名義では駄目です。
家を買うお金があると言うことになります。其れならば其の
お金を弁済して頂き、自宅は自宅で違う人に売却をお願いする
ようになります。どなたか違う人の名義でお願いします。」
どうせ自宅を売却すると保証人もなくなる。縁が切れるのだから
同じではないかと云って、どんなにお願いしても駄目です。
それどころか自分の名義にするならば、も云う1度差押も出来ますよと、
予想だにしない言葉が出て来ます。
そして、其の挙句、離れたところならば兎も角、信金のエリア以内で、
すぐに自分名義の自宅を持つ様な事があれば困ると言い出す始末です。
名義を頼める様な人は居りませんし、仮に居たとしても名義が違えば、
ノンバンクは融資をしなくなります。
信金の言うのは全く知らない人に売却して自分らはどこか借家に
済んでくれと云うのです。
最後の最後でお情けが何処かに消えてしまったのです。
「どうせ駄目ならば、もう競売まで居よう。」
気持ちも変わりました。
蜜月と思われた信金との関係も実にぎすぎすした関係に変わり、
担当以外の人は電話にも出ません。
其の支店長も交代しました。
競売後、担当者が耳打ちをしてくれました。
「お約束通り、当行は此処で手を引かせて頂きます。
しかし決まりで、残債務はサービサーと云うところに
譲渡しなければなりません。其の譲渡価格は嘘のように安い価格です。
お宅にとって悪いことにはならないと思います。」
支店長が追求しないと云ったのは、追求をやめて債権譲渡を
するといった意味でした。
サービサーからは何の連絡も有りません。
「一軒家よりマンションの方が老人向きさ」
それでも息子は最近自宅を持つ計画です。
此れならば銀行のローンが利用できます。
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