「君、これ詐害行為ではないの?」
その言葉だけわずかに聞き取れました。上席が部下に聞いているのです。
ある税務署内で彼は心細く上席と署員のやり取りの終わるのを待っていました。
彼は母一人、子一人の娘と結婚しています。
義母は子どもを遠くへ手放すのを嫌がり、勤務医の彼に自宅近くでの
開業を薦めたのです。昭和も40年代です。
開業資金など全然無かった彼に全部を融資してくれたのも義母です。
しかし若くして夫と別れた義母もしっかり者で、きちんとした借用書を取り、
金のの動きは分かる様、このための通帳を作らせて居ります。
人の良い彼には医師といってもお金を残すことなど出来なく、
借金を返していくのが背一杯でした。
しかし、わがままに育った妻は彼に自宅をせがむようになったのです。
豪邸とその時に勧められて不動産投資をしたのがその後の彼を狂わせて
しまいました。
返済が出来なく、義母への借金も止まりました。
こんなときに彼は医師専門の金融業者から借りたことがあります。
このときに診療報酬の譲渡ということを知ったのです。
結果として投資不動産も自宅も全部取られました。
莫大な借金と税金が残ったのです。
このときに、彼は「このままならば診療報酬も取られてしまう。
義母にはすべて返済をしたい。診療報酬は義母に譲渡しよう。」
そして診療所の最低限の費用は義母からまた返してもらえばよい、
としてすべて義母に譲渡したのです。
ところがそれを税務署に差し押さえられてしまったのです。
保険基金は税務署に渡しません。しかし税務署の差押さえだからと
義母にも渡しません。両方の話し合いを見守る態度でした。
案の上、税務署からの呼び出しもあり、本日の出頭です。
25年の前の借金で、きちんとした念書はあります。
以後の返済の記録も確かです。
返済が出来なくなった事情も全部解り、実証もされます。
税務署は詐害行為では無いと認めたのです。
彼は、本当にほっとしました。
でも、この義母に診療報酬の譲渡は、サービサーに渡った債務が
解決をしない限り続けなければなりません。
銀行から譲渡されたサービサーは、評判の悪いサービサーでした。
高い和解金を提示して居ります。
医師というイメージから払えない金額では無いと踏んで居ります。
実際に診療報酬を譲渡し、必要なお金しかもらっていない彼には
手の届く額では有りませんでした。
彼には差し押さえられるものは何一つありません。
しかし、診療報酬は差し押さえられました。
しかし譲渡後でサービサーは空振りです。
しかしこれに納得しないサービサーは財産開示を求め、財産の無い事を
確認した後、この診療報酬を義母に譲渡した理由を細かく彼に聞いて居ります。
彼はこれで漸くすべてが終わったと思って居りました。
しかし、まもなく義母に裁判所から書類が届いたのです。
「診療報酬の譲渡契約を直ちに解除せよ。
そして、サービサーが差し押さえたときから今日までの
譲渡された金額を全額返済しなさい。」
つまり、詐害行為取り消しと その支払い命令です。
丁度その額がサービサーの和解の要求金額と見合って居ります。
義母から聞いた彼は直ちに争うのを覚悟しました。
義母の代理人として争うつもりですが、1度は義母も法廷に立つ必要はあります。
若い頃離婚の裁判で裁判所になれていると、85歳の義母は強がって居ります。
この裁判で今までの長い借金の問題は全て終止符が打てるでしょう。
しかし、この義母の強がりがある日を境にして急変しました。
「この争いを続けて居たのでは私は家から何まですべてを失ってしまう。
早いところ相手と和解したほうが良い。要求されたお金は全部私が
出しましょう。今日にでも和解をしてくれ。」
打って変わった、気短な年寄りの言葉です。
何で急に変わったか分かりません。
おそらく、誰かの入れ知恵を思いますが、この事を知って居る人は
関係者しか有りません。
相手の弁護士が何か口実を設けて義母に電話をしたくらいしか
予想出来ませんがそんなこと、弁護士がするものでしょうか。
義母が何で変わったか、その理由は云いませんでした。
結局はこの事件、サービサーの要求通りに払って翌日解決しました。
当初彼は非常に不透明なものを感じていましたが、その後直ぐに、
サービサーの問題が無くなった開放感で一杯で忘れてしまいました。
平成12-3年頃までは、今で言う第2会社の営業後継を巡って、
詐害行為の裁判も見ましたが、平成15年くら前から全然見なくなりました。
今では詐害行為の裁判と云うと必ず不動産が絡んだ問題と思って間違いは
ありません。
こんな訴訟は、久しぶりでした。
しかも争えば絶対に勝つ自信もありました。
相手はむしろ小金のある老女を脅して、若干でも物にするつもりだったと
思います。
いたずらに詐害行為という言葉で脅すサービサー。そんなサービサーに
対して私は非常に腹が立ちます。
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その言葉だけわずかに聞き取れました。上席が部下に聞いているのです。
ある税務署内で彼は心細く上席と署員のやり取りの終わるのを待っていました。
彼は母一人、子一人の娘と結婚しています。
義母は子どもを遠くへ手放すのを嫌がり、勤務医の彼に自宅近くでの
開業を薦めたのです。昭和も40年代です。
開業資金など全然無かった彼に全部を融資してくれたのも義母です。
しかし若くして夫と別れた義母もしっかり者で、きちんとした借用書を取り、
金のの動きは分かる様、このための通帳を作らせて居ります。
人の良い彼には医師といってもお金を残すことなど出来なく、
借金を返していくのが背一杯でした。
しかし、わがままに育った妻は彼に自宅をせがむようになったのです。
豪邸とその時に勧められて不動産投資をしたのがその後の彼を狂わせて
しまいました。
返済が出来なく、義母への借金も止まりました。
こんなときに彼は医師専門の金融業者から借りたことがあります。
このときに診療報酬の譲渡ということを知ったのです。
結果として投資不動産も自宅も全部取られました。
莫大な借金と税金が残ったのです。
このときに、彼は「このままならば診療報酬も取られてしまう。
義母にはすべて返済をしたい。診療報酬は義母に譲渡しよう。」
そして診療所の最低限の費用は義母からまた返してもらえばよい、
としてすべて義母に譲渡したのです。
ところがそれを税務署に差し押さえられてしまったのです。
保険基金は税務署に渡しません。しかし税務署の差押さえだからと
義母にも渡しません。両方の話し合いを見守る態度でした。
案の上、税務署からの呼び出しもあり、本日の出頭です。
25年の前の借金で、きちんとした念書はあります。
以後の返済の記録も確かです。
返済が出来なくなった事情も全部解り、実証もされます。
税務署は詐害行為では無いと認めたのです。
彼は、本当にほっとしました。
でも、この義母に診療報酬の譲渡は、サービサーに渡った債務が
解決をしない限り続けなければなりません。
銀行から譲渡されたサービサーは、評判の悪いサービサーでした。
高い和解金を提示して居ります。
医師というイメージから払えない金額では無いと踏んで居ります。
実際に診療報酬を譲渡し、必要なお金しかもらっていない彼には
手の届く額では有りませんでした。
彼には差し押さえられるものは何一つありません。
しかし、診療報酬は差し押さえられました。
しかし譲渡後でサービサーは空振りです。
しかしこれに納得しないサービサーは財産開示を求め、財産の無い事を
確認した後、この診療報酬を義母に譲渡した理由を細かく彼に聞いて居ります。
彼はこれで漸くすべてが終わったと思って居りました。
しかし、まもなく義母に裁判所から書類が届いたのです。
「診療報酬の譲渡契約を直ちに解除せよ。
そして、サービサーが差し押さえたときから今日までの
譲渡された金額を全額返済しなさい。」
つまり、詐害行為取り消しと その支払い命令です。
丁度その額がサービサーの和解の要求金額と見合って居ります。
義母から聞いた彼は直ちに争うのを覚悟しました。
義母の代理人として争うつもりですが、1度は義母も法廷に立つ必要はあります。
若い頃離婚の裁判で裁判所になれていると、85歳の義母は強がって居ります。
この裁判で今までの長い借金の問題は全て終止符が打てるでしょう。
しかし、この義母の強がりがある日を境にして急変しました。
「この争いを続けて居たのでは私は家から何まですべてを失ってしまう。
早いところ相手と和解したほうが良い。要求されたお金は全部私が
出しましょう。今日にでも和解をしてくれ。」
打って変わった、気短な年寄りの言葉です。
何で急に変わったか分かりません。
おそらく、誰かの入れ知恵を思いますが、この事を知って居る人は
関係者しか有りません。
相手の弁護士が何か口実を設けて義母に電話をしたくらいしか
予想出来ませんがそんなこと、弁護士がするものでしょうか。
義母が何で変わったか、その理由は云いませんでした。
結局はこの事件、サービサーの要求通りに払って翌日解決しました。
当初彼は非常に不透明なものを感じていましたが、その後直ぐに、
サービサーの問題が無くなった開放感で一杯で忘れてしまいました。
平成12-3年頃までは、今で言う第2会社の営業後継を巡って、
詐害行為の裁判も見ましたが、平成15年くら前から全然見なくなりました。
今では詐害行為の裁判と云うと必ず不動産が絡んだ問題と思って間違いは
ありません。
こんな訴訟は、久しぶりでした。
しかも争えば絶対に勝つ自信もありました。
相手はむしろ小金のある老女を脅して、若干でも物にするつもりだったと
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対して私は非常に腹が立ちます。
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