「何 ! Kが破産をするだって。」
裁判所から来た1通の書類。
心当たりが全然無かっただけに、内容には愕然としました。
彼の方が10歳上ですが従兄弟です。
都心から一寸外れたこの地区、同じ分家同士で小さい頃から
よく付き合っていました。Kが有名大学を出て、一流新聞社の
経済記者になっても付き合いは続いていました。
そんなKはみんなから好かれて、近く大叔母のところに養子で
入る話が付いて居ります。
大叔母はもう93歳。それで直接の身寄りは居りません。
本家の主が身辺に気を使って居ります。Kの養子のことも、
元はこの主から出て居る様です。
大叔母の資産は本家についで多く、親戚内の話題となって居ます。
一族のエリート・Kがその養子になると聞いて、なんとなくみんな納得したものです。
そんなKに彼は、2000万近くお金を貸して居りました。
株を遣っていると気は付いて居ましたが、お互い、口には出しません。
ただ最近、売上も減少し、資金の詰まった彼がKに返済を求めたことは確かです。
言葉を濁らすKに彼は冗談で言ったのです。
「まっ、いいさ、そのうちあんたも大きな財産が自由に成るだろうから
その時にごっそりと熨斗をつけて返して貰うから。」
それが急に破産の申請をしたみたいです。
裁判所からの残高の確認で知りました。
「元気と云っても大叔母は93歳。持病もあるらしいから、
財産は全部Kのものになる事は間違いない。
だからその前に破産をして借金は全て綺麗にして
b大叔母の残財産をそっくり我が物にするつもりだな。」
此処から彼も必死でした。放っておけば2000万はパーです。
債権者は銀行も含めて6名です。全くの個人は彼だけです。
全体で1億余です。
業者は破産と聞いて諦めたのか、債権者会議にも出ません。
彼が黙っていればそのまま破産は認められますが、彼一人、
破産に猛反対をしました。近く、全てを弁済しても尚大きく余る
多額の遺産が入って来る者に、破産させる必要は無い、と云う主張です。
其ればかりでなく、彼は大叔母にも直訴しました。
相続財産の中から、彼からの負債を綺麗にする様に約束させてくれと頼んだのです。
また本家の主にも、同じ様なことを、大叔母に取り成して下さいと頼んで居ます。
つい親戚にもこぼして居ります。しかし、みんな冷たいものです。
小さい頃からみんなに好かれていたK、それに近く本家と並ぶ位の
金持ちになる予定のK。大叔母にはもう何も言って解りませんし、
本家も余り拘わりたくない様子です。
彼の異議はあっけなく却下されました。
そしてKの破産は決定しました。
「将来、入るであろうと云う資産を当てにして、
現在の借金の返済を延ばすということは出来ない。」
何社かの高利の借金を返さないわけには行かない。
破産はやむを得ないというのです。
他の債権者はみんな業者ですから、Kの会社につげ口をすることは有りません。
つまり会社には解りません。一流新聞の経済記者が株で失敗して破産をすれば、
首にはならなくても今の仕事は出来ないでしょう。
Kは業者が会社に告げたりいない事が解っていました。
彼一人位が仮に騒いでも十分に押さえられると思っていたでしょう。
第一、騒ぐ筈が無いと思って居たと思います。
Kの思惑はまんまと成功しました。
と見えたのですが、この養子の件は間もなく破談と成りました。
本家の主が彼からKの破産を聞いて急遽Kの素行について調べたのです。
Kは養子が決まったと言っても余り大叔母のところに顔を見せて居りません。
むしろ本家の嫁や娘が身の周りの世話をしているといってもよいでしょう。
大手新聞の記者、どうしても時間が自由に成らないと言うのがKの言い訳でした。
しかし本家はそう言ってKが遊び歩いていたこと突き止めたのです。
親族会議は本家の主の兄弟3名です。うち一人はKの父親です。
元々、大叔母が決めたのでなく、この3名で決めたこと、Kの父親が
どんなに反対をしても後の二人に押し切られてしまいました。
大叔母を口説いて、よく世話をして居る、本家の嫁と娘に若干を遺贈し、
後を大叔母の一人兄弟の子供、3名が継ぐのが一番妥当な線でしょう。
彼だけは、何時も助かっていません。
Kは遺産が入らなくなってもKの父親には3分の1入ってきます。
しかし、彼は1円すら貰えそうもありません。
彼は何とかして自然にKの破産が会社に知られないかと考えて居ります。
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裁判所から来た1通の書類。
心当たりが全然無かっただけに、内容には愕然としました。
彼の方が10歳上ですが従兄弟です。
都心から一寸外れたこの地区、同じ分家同士で小さい頃から
よく付き合っていました。Kが有名大学を出て、一流新聞社の
経済記者になっても付き合いは続いていました。
そんなKはみんなから好かれて、近く大叔母のところに養子で
入る話が付いて居ります。
大叔母はもう93歳。それで直接の身寄りは居りません。
本家の主が身辺に気を使って居ります。Kの養子のことも、
元はこの主から出て居る様です。
大叔母の資産は本家についで多く、親戚内の話題となって居ます。
一族のエリート・Kがその養子になると聞いて、なんとなくみんな納得したものです。
そんなKに彼は、2000万近くお金を貸して居りました。
株を遣っていると気は付いて居ましたが、お互い、口には出しません。
ただ最近、売上も減少し、資金の詰まった彼がKに返済を求めたことは確かです。
言葉を濁らすKに彼は冗談で言ったのです。
「まっ、いいさ、そのうちあんたも大きな財産が自由に成るだろうから
その時にごっそりと熨斗をつけて返して貰うから。」
それが急に破産の申請をしたみたいです。
裁判所からの残高の確認で知りました。
「元気と云っても大叔母は93歳。持病もあるらしいから、
財産は全部Kのものになる事は間違いない。
だからその前に破産をして借金は全て綺麗にして
b大叔母の残財産をそっくり我が物にするつもりだな。」
此処から彼も必死でした。放っておけば2000万はパーです。
債権者は銀行も含めて6名です。全くの個人は彼だけです。
全体で1億余です。
業者は破産と聞いて諦めたのか、債権者会議にも出ません。
彼が黙っていればそのまま破産は認められますが、彼一人、
破産に猛反対をしました。近く、全てを弁済しても尚大きく余る
多額の遺産が入って来る者に、破産させる必要は無い、と云う主張です。
其ればかりでなく、彼は大叔母にも直訴しました。
相続財産の中から、彼からの負債を綺麗にする様に約束させてくれと頼んだのです。
また本家の主にも、同じ様なことを、大叔母に取り成して下さいと頼んで居ます。
つい親戚にもこぼして居ります。しかし、みんな冷たいものです。
小さい頃からみんなに好かれていたK、それに近く本家と並ぶ位の
金持ちになる予定のK。大叔母にはもう何も言って解りませんし、
本家も余り拘わりたくない様子です。
彼の異議はあっけなく却下されました。
そしてKの破産は決定しました。
「将来、入るであろうと云う資産を当てにして、
現在の借金の返済を延ばすということは出来ない。」
何社かの高利の借金を返さないわけには行かない。
破産はやむを得ないというのです。
他の債権者はみんな業者ですから、Kの会社につげ口をすることは有りません。
つまり会社には解りません。一流新聞の経済記者が株で失敗して破産をすれば、
首にはならなくても今の仕事は出来ないでしょう。
Kは業者が会社に告げたりいない事が解っていました。
彼一人位が仮に騒いでも十分に押さえられると思っていたでしょう。
第一、騒ぐ筈が無いと思って居たと思います。
Kの思惑はまんまと成功しました。
と見えたのですが、この養子の件は間もなく破談と成りました。
本家の主が彼からKの破産を聞いて急遽Kの素行について調べたのです。
Kは養子が決まったと言っても余り大叔母のところに顔を見せて居りません。
むしろ本家の嫁や娘が身の周りの世話をしているといってもよいでしょう。
大手新聞の記者、どうしても時間が自由に成らないと言うのがKの言い訳でした。
しかし本家はそう言ってKが遊び歩いていたこと突き止めたのです。
親族会議は本家の主の兄弟3名です。うち一人はKの父親です。
元々、大叔母が決めたのでなく、この3名で決めたこと、Kの父親が
どんなに反対をしても後の二人に押し切られてしまいました。
大叔母を口説いて、よく世話をして居る、本家の嫁と娘に若干を遺贈し、
後を大叔母の一人兄弟の子供、3名が継ぐのが一番妥当な線でしょう。
彼だけは、何時も助かっていません。
Kは遺産が入らなくなってもKの父親には3分の1入ってきます。
しかし、彼は1円すら貰えそうもありません。
彼は何とかして自然にKの破産が会社に知られないかと考えて居ります。
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