Mはほっとして弁護士の事務所を出ました。
何時も頭から離れない倒産が案外簡単に出来そうです。
担保になっている自宅も事務所も取られる覚悟は出来て居ります。
「今は破産も簡単になりました。おそらくこの破産は弁護士費用も
含めて100万で出来ると思います。それで債務者の会社と保証人の
貴方を破産します。そうすればもう綺麗な身に成りますから
安心して次の仕事も出来ます。」
念の為にもいう1軒回りましたが同じような答えです。
「破産をしよう。」Mは決めたのです。
「破産? 儂等、母親や兄弟など、保証人にも迷惑は掛からないのですね。」
保証人は身内です。父親に念を押されて「しまった。聞かなかった。」
今度はインターネットで探したコンサルタントに電話しました。
「破産の場合は一般には直ちに保証人に請求が行きます。破産とは関係ありません。
保証人も一緒に破産をすれば良いですが、自宅など資産がある方は
出来ませんし、別個に交渉するより仕方ありませんね。」
それに次のようなことを付け加えました。
「破産は過去の通帳を2年間くらい調べます。その間に内緒の動きはありませんね。」
弁護士はこれも言ってくれませんでした。
「景気の良い頃、別荘を買いました。銀行も知りません。其れを1年ほど前に
処分して一旦私の口座に入金になって居ます。今は家内に預け、これだけが
万一のときの隠し金です。」
「多分解ります。不動産や退職金など多額な一時所得は隠し持っていないか
追求されます。多分解るでしょう。解れば取られます。また時価20万以上の
車なども取られましから。まっ、一番の問題は、破産をすれば今の仕事は
出来なくなりますから、今後の生活をどうするかの問題が起こりますがね。」
愕然としました。知りませんでした。破産は出来そうもありません。
法的整理ならば、全部破産と同じで、通帳を経由した隠し資産は守れ無いし、
また保証人には、普通より強い請求が行くとの事です。
翌日、コンサルタントと向かい合っていました。
「何処にも返済をしなければ今の本業で生活できますか。
生活さえ出来れば、借金の方はどうにでも片つきますよ。」
先ず一声でした。
「借金取りが煩くても、先ず自分の生活を守りましょう。家族のためです。
借金などその後の問題です。」
今までは返済しか考えずに、破産後などは頭にありませんでした。
「今後の方法はいろいろな手段が考えられますが、全部一長一短があります。
ただその手段・方法より、今は本業で生活が出来るか出ないかの問題です。」
幸い昨年から更に落ち込んでいた売上は、此処2ヶ月、下げ止まって居ます。
更にリストラをして、厳しく遣れば、返済さえ無ければ、何とか続きそうな感じです。
「出来るなら、もう借金は一切返さずに仕事を続けてください。
借金は一応返済出来なくなった事だけ、断りましょう。
それで相手がいろいろ差押えて来ても、早くても6ヶ月以上先です。
ましてや担保の競売をしても1年以上先です。その間に保証人の対策や、
自分の今後について細かく手も打てます。しかし、今の時代ならば、
断りようによればノンバンクだって暫く待ってくれますよ。
それに会社は、第2会社とか会社分割とかいろいろな方法が有りますが、
いずれもお金が掛かったり、詐害行為を心配したり、また新たに取引口座の
取り直しに苦労したりします。特に貴方のところはノンバンクの返済が資金を
一番狂わせて居ります。煩いノンバンクは個人で借りて居ますから、どんなに
会社を変えてても貴方に請求は付きまといます。
今の会社を操業しながら借金整理をしましょう。」
「そんなことって出来るのですか。」
「出来るにも出来ないにも遣らなければ自分の破滅しかないでしょう。
決して楽ではありませんよ。最悪の場合は全くの無一文に成る腹だけは
絶えず持って居て下さい。背水の陣ですね。」
兎に角急ぐことは、今月の仕入先の支払いの減額交渉と、保証人の不動産の保全だ、
との事です。続いて、ノンバンクと銀行に、とりあえず今月待ってくださいと
伝えましょう。今まで約束通りに払って居たから、何処も簡単に了承します。
次の支払か、その次には払えないことを云いましょう。
以下細かい注意が続きます。
いたずらに債権者が怖くて、それから逃れることしか考えて居ませんでした。
しかしこうして話してみると何とか成りそうです。
ましてや今の下げ止まりが少しでも上向きになれば助かります。
マイナスからのやり直し、チャレンジします。
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何時も頭から離れない倒産が案外簡単に出来そうです。
担保になっている自宅も事務所も取られる覚悟は出来て居ります。
「今は破産も簡単になりました。おそらくこの破産は弁護士費用も
含めて100万で出来ると思います。それで債務者の会社と保証人の
貴方を破産します。そうすればもう綺麗な身に成りますから
安心して次の仕事も出来ます。」
念の為にもいう1軒回りましたが同じような答えです。
「破産をしよう。」Mは決めたのです。
「破産? 儂等、母親や兄弟など、保証人にも迷惑は掛からないのですね。」
保証人は身内です。父親に念を押されて「しまった。聞かなかった。」
今度はインターネットで探したコンサルタントに電話しました。
「破産の場合は一般には直ちに保証人に請求が行きます。破産とは関係ありません。
保証人も一緒に破産をすれば良いですが、自宅など資産がある方は
出来ませんし、別個に交渉するより仕方ありませんね。」
それに次のようなことを付け加えました。
「破産は過去の通帳を2年間くらい調べます。その間に内緒の動きはありませんね。」
弁護士はこれも言ってくれませんでした。
「景気の良い頃、別荘を買いました。銀行も知りません。其れを1年ほど前に
処分して一旦私の口座に入金になって居ます。今は家内に預け、これだけが
万一のときの隠し金です。」
「多分解ります。不動産や退職金など多額な一時所得は隠し持っていないか
追求されます。多分解るでしょう。解れば取られます。また時価20万以上の
車なども取られましから。まっ、一番の問題は、破産をすれば今の仕事は
出来なくなりますから、今後の生活をどうするかの問題が起こりますがね。」
愕然としました。知りませんでした。破産は出来そうもありません。
法的整理ならば、全部破産と同じで、通帳を経由した隠し資産は守れ無いし、
また保証人には、普通より強い請求が行くとの事です。
翌日、コンサルタントと向かい合っていました。
「何処にも返済をしなければ今の本業で生活できますか。
生活さえ出来れば、借金の方はどうにでも片つきますよ。」
先ず一声でした。
「借金取りが煩くても、先ず自分の生活を守りましょう。家族のためです。
借金などその後の問題です。」
今までは返済しか考えずに、破産後などは頭にありませんでした。
「今後の方法はいろいろな手段が考えられますが、全部一長一短があります。
ただその手段・方法より、今は本業で生活が出来るか出ないかの問題です。」
幸い昨年から更に落ち込んでいた売上は、此処2ヶ月、下げ止まって居ます。
更にリストラをして、厳しく遣れば、返済さえ無ければ、何とか続きそうな感じです。
「出来るなら、もう借金は一切返さずに仕事を続けてください。
借金は一応返済出来なくなった事だけ、断りましょう。
それで相手がいろいろ差押えて来ても、早くても6ヶ月以上先です。
ましてや担保の競売をしても1年以上先です。その間に保証人の対策や、
自分の今後について細かく手も打てます。しかし、今の時代ならば、
断りようによればノンバンクだって暫く待ってくれますよ。
それに会社は、第2会社とか会社分割とかいろいろな方法が有りますが、
いずれもお金が掛かったり、詐害行為を心配したり、また新たに取引口座の
取り直しに苦労したりします。特に貴方のところはノンバンクの返済が資金を
一番狂わせて居ります。煩いノンバンクは個人で借りて居ますから、どんなに
会社を変えてても貴方に請求は付きまといます。
今の会社を操業しながら借金整理をしましょう。」
「そんなことって出来るのですか。」
「出来るにも出来ないにも遣らなければ自分の破滅しかないでしょう。
決して楽ではありませんよ。最悪の場合は全くの無一文に成る腹だけは
絶えず持って居て下さい。背水の陣ですね。」
兎に角急ぐことは、今月の仕入先の支払いの減額交渉と、保証人の不動産の保全だ、
との事です。続いて、ノンバンクと銀行に、とりあえず今月待ってくださいと
伝えましょう。今まで約束通りに払って居たから、何処も簡単に了承します。
次の支払か、その次には払えないことを云いましょう。
以下細かい注意が続きます。
いたずらに債権者が怖くて、それから逃れることしか考えて居ませんでした。
しかしこうして話してみると何とか成りそうです。
ましてや今の下げ止まりが少しでも上向きになれば助かります。
マイナスからのやり直し、チャレンジします。
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