「G先生も仰いました。私の場合、自己破産より、任意整理したほうが良いですって。」
「それは貴方、4年前の倒産騒ぎのときでしょう。今回は自己破産のほうがよいって、
貴方に進言したと云って居ますよ。」
彼の会社は、今度こそ間違いなく倒産に成るでしょう。
手形こそ切ってありませんが、最近、支払日に支払わないと噂が直ぐに飛んで、
倒産と同じ騒ぎに成ります。
今度の支払い日、どうやっても払えそうもありません。
4年前に同じ様な騒ぎがありました。
紹介でコンサルタントのG先生と相談したことがあります。
「今はまだ体力もあります。
資金が詰まって来ましたが、3-4ヶ月頑張るとまた復活する可能性が高ですね。
仮に整理したところで、任意整理ならば仕入先にも従業員にも迷惑をかけなく、
担保は保証協会が100%ですから、今の会社でも、第2会社でもやっていけますよ。
自己破産は再生の芽を摘んでしまいますから、任意整理をお勧めします。」
しかしこの時は、G先生の指導の下に、銀行と大口のみに交渉して切り抜けたました。
彼にはこの時、「会社整理は自己破産より、任意整理」と云う言葉だけが鮮明に
残ったのです。
あの時より、周囲の事情が遥かに悪いのは解ります。
しかし彼は今後も仕事を続け、生活を守るならば、任意整理と決めて居ました。
お墨付きを貰うべく、またG先生と相談しました。
ところが案に相違し、今回は自己破産を薦めるのです。
「以前。先生は任意整理をすれば事業の再生は出来ると仰ったではありませんか。
それが今回は自己破産なんて。配当だって任意整理ならば15%は堅く出来ますが、
自己破産ならば恐らく無いでしょう。任意整理ならば将来の道もありますが、
自己破産ならば絶望ですね。」
「前回の時、危機を乗り越えたら、直ぐに徹底したリストラをお薦めしましたが、
何もやりませんでしたでしたね。残念ながら、この4年間にすっかり悪い会社の
体質になって居ります。
うまく行ったが為に安心して、今は黒字の仕事が一つとして見当たりません。
今、何の仕事をしても、赤字で、それで生活費を稼ぐ事は不可能の話です。
傷を深くするだけですが、今はお金が全然ありませんから、深くするどころか、
やる事自体が出来ないでしょう。
ですから「今、破産」これが唯一出来ることでしょう。」
今まで任意整理さえすれば、その後の生活は出来ると信じて居た彼にはショックでした。
しかし、どう考えても破産は直ちに生活も困るが、任意整理ならば、まだ若干の時間は
稼げそう。
その間に何とかできるのではないかと云うのが彼の心境です。
「破産に成ると印鑑から通帳まで弁護士に預け、自分はお金を一切いじる事が
出来ないそうだ。自分の資産も20万以上のものは全部取られるそうだ。
家も車もなくなって、勿論お金は全然無く、それで自分と家族はどうやって
生活するのだろうか。
その点任意整理ならば、当面自宅や車もあるし、お金も自由に扱えます。
出来なく成るまでには時間があります。その間に手も打てます。
15%の配当をすれば、部品を供給する仕入先も出るかも知れません。
支払いのテクニックで暫く赤字でも回って行けます。
その間に考えればよいです。」
理屈ではありません。生きるためには任意整理でないとやっていけません。
どうやろうが、彼には今まで資金の面倒を見てくれた身内には説明しないと成りません。
彼は著名なG先生に相談してその指導を仰いでいると、今回のアドバイスは内緒にして
4年前の説明をして居ります。
身内の中には、問題を残さぬように自己破産を主張する人もありましたが、
結局は「G先生の指導でもあり、第一、こんな重要な問題は、悔いを残さぬように
しなさい」と結局は彼の希望を認めたのです。
仕入先の債権者会議で、仕入先は配当のない自己破産より、15%の配当のある
任意整理を選びました。従業員も曲がりなりにも会社が続く任意整理は賛成です。
銀行も自分の自由に出来る任意整理のほうが破産よりよいみたいです。
こうして彼の思惑は当たったかに見えましたが、1ヵ月後業績が全然無くそれに
耐えうる資金も欠乏しておりました。
至近の利益計画すら組まなかった杜撰な整理は、たちまち破綻したのです。
思い込みの会社整理、でも計画だけはしっかりと組んでから取り掛かりたいものです。
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「それは貴方、4年前の倒産騒ぎのときでしょう。今回は自己破産のほうがよいって、
貴方に進言したと云って居ますよ。」
彼の会社は、今度こそ間違いなく倒産に成るでしょう。
手形こそ切ってありませんが、最近、支払日に支払わないと噂が直ぐに飛んで、
倒産と同じ騒ぎに成ります。
今度の支払い日、どうやっても払えそうもありません。
4年前に同じ様な騒ぎがありました。
紹介でコンサルタントのG先生と相談したことがあります。
「今はまだ体力もあります。
資金が詰まって来ましたが、3-4ヶ月頑張るとまた復活する可能性が高ですね。
仮に整理したところで、任意整理ならば仕入先にも従業員にも迷惑をかけなく、
担保は保証協会が100%ですから、今の会社でも、第2会社でもやっていけますよ。
自己破産は再生の芽を摘んでしまいますから、任意整理をお勧めします。」
しかしこの時は、G先生の指導の下に、銀行と大口のみに交渉して切り抜けたました。
彼にはこの時、「会社整理は自己破産より、任意整理」と云う言葉だけが鮮明に
残ったのです。
あの時より、周囲の事情が遥かに悪いのは解ります。
しかし彼は今後も仕事を続け、生活を守るならば、任意整理と決めて居ました。
お墨付きを貰うべく、またG先生と相談しました。
ところが案に相違し、今回は自己破産を薦めるのです。
「以前。先生は任意整理をすれば事業の再生は出来ると仰ったではありませんか。
それが今回は自己破産なんて。配当だって任意整理ならば15%は堅く出来ますが、
自己破産ならば恐らく無いでしょう。任意整理ならば将来の道もありますが、
自己破産ならば絶望ですね。」
「前回の時、危機を乗り越えたら、直ぐに徹底したリストラをお薦めしましたが、
何もやりませんでしたでしたね。残念ながら、この4年間にすっかり悪い会社の
体質になって居ります。
うまく行ったが為に安心して、今は黒字の仕事が一つとして見当たりません。
今、何の仕事をしても、赤字で、それで生活費を稼ぐ事は不可能の話です。
傷を深くするだけですが、今はお金が全然ありませんから、深くするどころか、
やる事自体が出来ないでしょう。
ですから「今、破産」これが唯一出来ることでしょう。」
今まで任意整理さえすれば、その後の生活は出来ると信じて居た彼にはショックでした。
しかし、どう考えても破産は直ちに生活も困るが、任意整理ならば、まだ若干の時間は
稼げそう。
その間に何とかできるのではないかと云うのが彼の心境です。
「破産に成ると印鑑から通帳まで弁護士に預け、自分はお金を一切いじる事が
出来ないそうだ。自分の資産も20万以上のものは全部取られるそうだ。
家も車もなくなって、勿論お金は全然無く、それで自分と家族はどうやって
生活するのだろうか。
その点任意整理ならば、当面自宅や車もあるし、お金も自由に扱えます。
出来なく成るまでには時間があります。その間に手も打てます。
15%の配当をすれば、部品を供給する仕入先も出るかも知れません。
支払いのテクニックで暫く赤字でも回って行けます。
その間に考えればよいです。」
理屈ではありません。生きるためには任意整理でないとやっていけません。
どうやろうが、彼には今まで資金の面倒を見てくれた身内には説明しないと成りません。
彼は著名なG先生に相談してその指導を仰いでいると、今回のアドバイスは内緒にして
4年前の説明をして居ります。
身内の中には、問題を残さぬように自己破産を主張する人もありましたが、
結局は「G先生の指導でもあり、第一、こんな重要な問題は、悔いを残さぬように
しなさい」と結局は彼の希望を認めたのです。
仕入先の債権者会議で、仕入先は配当のない自己破産より、15%の配当のある
任意整理を選びました。従業員も曲がりなりにも会社が続く任意整理は賛成です。
銀行も自分の自由に出来る任意整理のほうが破産よりよいみたいです。
こうして彼の思惑は当たったかに見えましたが、1ヵ月後業績が全然無くそれに
耐えうる資金も欠乏しておりました。
至近の利益計画すら組まなかった杜撰な整理は、たちまち破綻したのです。
思い込みの会社整理、でも計画だけはしっかりと組んでから取り掛かりたいものです。
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