かっ飛ばせ借金 打ち勝て倒産

 
 ‐オグチ経営研究所‐

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返済猶予が駄目、総量規制で駄目の人

2010-07-28 | 事例
「私は返済のためにお金は借りません。
 ただ稼いだお金は真っ先に返済します。するとどうしてもお金が足りなくなります。
 生活のためについお金を借りちゃうんです。」

スーパーの入り口などで店を開く催事屋商売、彼も繊維雑貨を売り歩く一人です。
かって良かったこの商売も今は売り上げは激減、仲間も減りました。
場代すら出ないことも珍しくありません。

銀行2行からの借金、それと住宅ローンがあります。あわせて30万以上の返済です。
返済がきつく、彼は昨年リスケをお願いしております。
一行は最初はきつくNOでしたが、それでも2回目に元金半分だけを1年間してくれました。
「これで延長はありませんからね。」と念を推されて居ります。
もう一行、かっての国金はそれの右に倣ってくれました。
それで銀行は月に10万に成ったのです。

しかし昨年は商売はもっと落ち込みました。
20万の支払金は出ません。
彼は更に減額をお願いしても駄目だと信じて居ります。
年末か今年になってお願いすれば、返済猶予法もありましたが、
彼はそんなことは知りません。
もう絶対に銀行は返済を続けないと、大変の事になると信じて居ます。
「大変ってなあに」聞かれても返事は出来ません。兎に角大変です。

彼には、返済猶予法は無かったのです。
そんな法律、知りませんでした。

このときに彼はカードで借りることを自然に覚えたのです。
彼がカード借入を始めたのは昨年になってからです。
瞬く間に6件、総額で340万借りて居ります。
しかし返済は月11万です。50万増やしても月の返済額は1万増えるだけです。
彼にとっては「金の泉」でした。

折角減らした返済額も貸金業者への返済が増えれば元の木阿弥です。
しかし短期間に6軒に増やした貸金業者、もう、そんなに簡単には増えません。
その時に国金の返済が自然に遅れました。
やいやい言ってくる催促のために次月までに返済しましたが、
この時は彼は最悪の場合は銀行返済を
一時遅らせてもよいことを体験しました。

返済はきついです。
若し云われたらカードで借りて返せばよいと、
今度は意識的に2ヶ月国金を返済ストップしたのです。
さあ、国金は煩いです。
さすがの彼も参って、またカードから借りて返すことを決めました。

ところが、ところがです。
あれほど「必要なときは何時でも」と云っていた業者が駄目と云うのです。
法律が変わって年収の3分の1以上借りる事は出来ないと云うのです。

慌てて、違う業者に当たりましたが、何処から調べたのか、
あなたは総量規制に抵触するから駄目ですと断られる始末です。
信用情報にのって居るとは知りません。
業界の中でつうつうだからもう何処からも借りれないと
自分で決めてしまいました。

さあ大変です。
返済猶予も出来ない。
借りることも出来ません。
何かわからない、未知の大変なことに成りそうです。
しかしどうしようもありません。

そんな彼を口説きました。
「返済が月に15万だったら何とかやっていけますね。
 返済や支払を交渉しましょう。
 銀行は金利だけにすると月に2万かかりませんよ。
 国金が未払いの2か月分を何か言うでしょうが兎に角当たりましょう。
 駄目と自分で結論をつけては駄目です。住宅ローンも当たりましょう。
 最後の貸金業者も当たります。必ずやれば何とか成ると云う気迫で
 当たりましょう。」

「先ず自宅が若干担保価値がありますから、自宅を保全処置をして
 代位弁済なり破産なりしてもその方が楽かも知れません。
 そうすれば、住宅ローンだけを払って、後は払う必要が消えますが、
 先ず正攻法から行って見ましょう。」

漸く彼にもぶっつかって、行こうと云う気力が湧いてきたようです。
気迫さえあれば「うまく行く」
私は確信をして居ります。


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