月末前の29日の夜、彼から電話です。
「月末の入金先が2軒飛びました。当社も月末の支払は一切出来ません。
昨日土曜日でしたが金策に歩きましたが、効果0でした。
明日、もう1日ありますが、もう金策は無駄と思っていります。」
今はこの2軒が殆どを占めているらしいです。
よりによって2軒同時に行かれるとは! 彼も正常心を失って居るみたいです。
「弁護士事務所にも飛び込みました。破産しかないって言われました。
費用が100万ちょっと位掛かるらしいです。其の金さえ無いものですから、
そのまま引き下がって来ましたが、親に頼んで破産をしようと思って居ます。
親も以前から私の窮乏を知っていて、破産をして、やり直しなさいと云って
居ましたから、最後の面倒を見て呉れるとは思いますが。」
「破産って! 以前から考えて居たの?」
「いえ、頭を掠めた事は良く有りますが、やろうと思ったのは今回が初めて、
それも弁護士に会ってからです。」
「じゃあ、あんた、破産後の生活など、何も考えてないよね。それが一番大事だよ。
どうするの。」
「何とかなるでしょう。直ぐ仕事をすれば1-2ヶ月の辛抱ですから。」
こんな様に考えている人は彼だけでは有りません。破産をするような人には多いのです。
「仕事は何とかなる。生活も何とかなる。」普通の人ではなく、
破産をする人が考え手居るのです。
個人でも、会社でも、破産申請から免責まで、いくら短くても4ヶ月はかかります。
会社破産を弁護士に依頼しても、弁護士の申請まで2-3ヶ月はかかります。
自分が破産を決意してから免責までいくら短くても半年は十分にかかります。
少なくてもその間は自営業は成り立ちません。
さりとて中高年になれば勤め先など、職種に拘わらず直ぐ見つけるのは先ず、
出来ないでしょう。
会社再生と云って居りますが、再生の前に、まず自分と家族は生活しなければなりません。
弁護士は破産を薦めますが、どうやって生きていくかは教えません。
教える事は過去の整理だけで
将来のことではありません。
会社再生コンサルタントなども、再生に必要な資金の作り方と、再生出来るまでの
生活の方法は教えません。
彼は言い張ります。
「私はもう一花咲かします。その時に妙な負債があって、足を引っ張るより、
此処で全てを綺麗にした方が、人も応援しやすいと思います。
だからこそ、私は破産をしなければなりません。」
とんだ思い違いです。
今までの付き合いがあるからこそ、破産もせず、頑張っていれば、
応援者も協力者も現れるものです。
破産をすれば其の途端、みんなの見る目が違ってきます。
破産をして綺麗になって出直すなどの台詞は、現場を知らないものの
世間知らずの考えではないでしょうか。
「明日もう1日あります。自分で回って説明しなさいよ。
手形がないから反対者が居ても倒産はありません。銀行だって何もしませんよ。
それで、ベストを尽くす方法をもう1度検討しましょう。
今までにもいろいろやって居ますから、今後は特に発想を変えた、
ものすごいリストラが必要で す。
其の方があなたが破産をして別にやりだすより、手っ取り早く、
成功率も高いでしょう。それでどうしても駄目に時は破産しましょう。
でもその時は3-4ヶ月の生活費だけは何とか握ってから破産します。
其の方法は教えますよ。」
その時の彼はまだ破産を断ち切って居りませんでした。
「後は自分で決めることだな。」わざと冷たく言い切って電話を切りました。
気にはなっていましたがそのままにして此方から問い合わせはしません。
2日の今朝、電話が有りました。
「仰ったとおり、30日から皆さんのところを回り歩いて居ます。
潰れるにしても其のほうが誠意だけは解って貰えると思ったからです。
回って驚きました。
何処も以外に協力的なんです。「頑張って下さい。出来るだけ協力します。」
と云ってくれました。
回ってよかったと、つくづく思いました。
人間なんて考えて居るより、ぶっつからないと駄目なんですね。
あっ、それに銀行は電話だけですが、何処も何も云いませんでしたよ。
来月はお願いしますだけです。」
恐らく当分破産より厳しい道が待っているでしょう。
でも、それを踏み越える事が彼の試練です。
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「月末の入金先が2軒飛びました。当社も月末の支払は一切出来ません。
昨日土曜日でしたが金策に歩きましたが、効果0でした。
明日、もう1日ありますが、もう金策は無駄と思っていります。」
今はこの2軒が殆どを占めているらしいです。
よりによって2軒同時に行かれるとは! 彼も正常心を失って居るみたいです。
「弁護士事務所にも飛び込みました。破産しかないって言われました。
費用が100万ちょっと位掛かるらしいです。其の金さえ無いものですから、
そのまま引き下がって来ましたが、親に頼んで破産をしようと思って居ます。
親も以前から私の窮乏を知っていて、破産をして、やり直しなさいと云って
居ましたから、最後の面倒を見て呉れるとは思いますが。」
「破産って! 以前から考えて居たの?」
「いえ、頭を掠めた事は良く有りますが、やろうと思ったのは今回が初めて、
それも弁護士に会ってからです。」
「じゃあ、あんた、破産後の生活など、何も考えてないよね。それが一番大事だよ。
どうするの。」
「何とかなるでしょう。直ぐ仕事をすれば1-2ヶ月の辛抱ですから。」
こんな様に考えている人は彼だけでは有りません。破産をするような人には多いのです。
「仕事は何とかなる。生活も何とかなる。」普通の人ではなく、
破産をする人が考え手居るのです。
個人でも、会社でも、破産申請から免責まで、いくら短くても4ヶ月はかかります。
会社破産を弁護士に依頼しても、弁護士の申請まで2-3ヶ月はかかります。
自分が破産を決意してから免責までいくら短くても半年は十分にかかります。
少なくてもその間は自営業は成り立ちません。
さりとて中高年になれば勤め先など、職種に拘わらず直ぐ見つけるのは先ず、
出来ないでしょう。
会社再生と云って居りますが、再生の前に、まず自分と家族は生活しなければなりません。
弁護士は破産を薦めますが、どうやって生きていくかは教えません。
教える事は過去の整理だけで
将来のことではありません。
会社再生コンサルタントなども、再生に必要な資金の作り方と、再生出来るまでの
生活の方法は教えません。
彼は言い張ります。
「私はもう一花咲かします。その時に妙な負債があって、足を引っ張るより、
此処で全てを綺麗にした方が、人も応援しやすいと思います。
だからこそ、私は破産をしなければなりません。」
とんだ思い違いです。
今までの付き合いがあるからこそ、破産もせず、頑張っていれば、
応援者も協力者も現れるものです。
破産をすれば其の途端、みんなの見る目が違ってきます。
破産をして綺麗になって出直すなどの台詞は、現場を知らないものの
世間知らずの考えではないでしょうか。
「明日もう1日あります。自分で回って説明しなさいよ。
手形がないから反対者が居ても倒産はありません。銀行だって何もしませんよ。
それで、ベストを尽くす方法をもう1度検討しましょう。
今までにもいろいろやって居ますから、今後は特に発想を変えた、
ものすごいリストラが必要で す。
其の方があなたが破産をして別にやりだすより、手っ取り早く、
成功率も高いでしょう。それでどうしても駄目に時は破産しましょう。
でもその時は3-4ヶ月の生活費だけは何とか握ってから破産します。
其の方法は教えますよ。」
その時の彼はまだ破産を断ち切って居りませんでした。
「後は自分で決めることだな。」わざと冷たく言い切って電話を切りました。
気にはなっていましたがそのままにして此方から問い合わせはしません。
2日の今朝、電話が有りました。
「仰ったとおり、30日から皆さんのところを回り歩いて居ます。
潰れるにしても其のほうが誠意だけは解って貰えると思ったからです。
回って驚きました。
何処も以外に協力的なんです。「頑張って下さい。出来るだけ協力します。」
と云ってくれました。
回ってよかったと、つくづく思いました。
人間なんて考えて居るより、ぶっつからないと駄目なんですね。
あっ、それに銀行は電話だけですが、何処も何も云いませんでしたよ。
来月はお願いしますだけです。」
恐らく当分破産より厳しい道が待っているでしょう。
でも、それを踏み越える事が彼の試練です。
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