「不動産の購入は、どうしても債務者や保証人では駄目です。買うと即時にまた差押えされます。
名義を変えましょう。親兄弟、またはご親戚によい方はいらっしゃいませんか。」
倒産の時の任意売却や競売での買戻しです。
このために必要な資金は揃えて置きました。
さて名義を誰にするかが問題です。親兄弟にはこうした問題を知られたくありませんし、
万一事件に引っ張りこみたくありません。税金など細か事が発生するのも嫌です。
幸い彼には親友と云える不動産屋が居りました。
愚痴を聞いた不動産屋は胸を叩きました。
「私が一番の適任だよ。商売柄、出物は買い置きもします。
馴れ合いなんて誰も思いません。力になりましょう。」
ガキの頃からの付き合い、気のあった仲間です。今でも良く飲みに行きます。
「2-3年の間かな。彼だったら信頼できる。」
彼は不動産屋の名義で買い戻したのです。
しかし、魔は多し。彼に戻さないうちに、不動産屋に資金のピンチが起こったのです。
不動産屋は資金つくりに彼の不動産を担保にしたのです。
不動産屋の名義ですから、勝手に出来ます。
「一寸の間だ。」不動産屋は自分で自分に弁解をして居たのです。
しかし景気はそう好転しません。担保が解けないうちに名義書き換えの要求があったのです。
不動産屋には悪意は全然ありません。涙を流して謝る親友を彼は咎めることは出来ませんでした。
まだ、抵当権はそのままです。
解除どころか、逆に不動産屋の業績は落ちて居ります。
どうなることやら。
二人の仲がぐんぐん冷えてきて居ます。
Bは、資本金1000万の子会社の資本を5000万にする事を決めました。全額Bが出資をします。
ただしBが株主になる事はまだ一寸早いのです。
「名義株」と云う念書を取り交わし、子会社の役員4名を株主にしたのです。
税務署に問い合わせてやって居ますから、後日名義を戻しても税金関係で問題を起こすことはありません。
この話の経緯は次のような事でした。
Bの経営する生コン工場が倒産したのです。
幸い仕入先や得意先には何等の迷惑もかけて居りません。
ただしBは倒産を用心して早くから別会社のB建材を作った置いたのです。
B建材は場所も社長も違います。B生コンとは取引があるだけです。
Bはこの資本金1000万を自分が出して、B建材の役員2名が出資した形にしました。これも名義株です。
ただしこの場合は口頭だけで、覚書まで結んで居りません。
B建材は評判も良く、Bは此処に倒産した生コンを扱わせようとしました。
B生コンの工場を買わせれば良いのです。それが為の資金を増資で考えたのです。
ゼネコンからもB建材と真剣に取り組むには過小資本と指摘されていましたから、増資は1石2鳥
です。自分の名前で増資が出来ませんから名義株を考えたのです。
増資後の事業は順風でした。利益が上がって居ます。
後はBの復帰が何時かと云う事だけです。
その時に以前からの株をもって居る役員の一人が故郷にどうしても帰らなければ ならなくなったのです。
その時には当然名義株返還の話が起こりました。
名義人は主張しました。
「私は会社の株を1500万もって居ります。このうち1000は生コン事業の為の増資で確かに名義株で
す。そのための念書も入れて居ります。しかし、最初からの500万は名義株といえないと思いま
す。あのときにBさんが貴方の名前にしておくよ。と云っただけです。当然頂いたものと思って
居りました。この分は買い戻しと云うわけには行かないでしょうか。」
Bの考えもしなかった事です。
Bは「建材あるのも彼等の功績だ。だからこそ儂はまた生コンが出来る。」
税理士の計算では、株価は1.6倍が妥当のようです。
大して揉めもせず、Bは800万を払ったのです。
第2会社の社長になって貰った、実質的には社長の名義預けです。
それが、顧問税理士に毎月20万で依頼した人が居ります。
この人は、3年後、自分が復帰するときに退職金と云う名目で百万円払わされて居ります。
コンサルタントに社長を依頼して、解約出来ずに困っている人も結構知って居ります。
名義を借りること、想像以上に難しい事です。
大切な資産を何の裏づけもなく他人の名義にする訳ですから、問題は起こりがちです。
お金が有り余った居る人ならば問題も少ないでしょうが、なかなかそんな人は居りません。
http://oguchi-keiei.com/postmail/postmail.html ← お問い合わせは、こちらから
↑宜しければ、クリックして下さい
↑こちらのランキングもお願いします
↑こちらのランキングもクリックお願いします
名義を変えましょう。親兄弟、またはご親戚によい方はいらっしゃいませんか。」
倒産の時の任意売却や競売での買戻しです。
このために必要な資金は揃えて置きました。
さて名義を誰にするかが問題です。親兄弟にはこうした問題を知られたくありませんし、
万一事件に引っ張りこみたくありません。税金など細か事が発生するのも嫌です。
幸い彼には親友と云える不動産屋が居りました。
愚痴を聞いた不動産屋は胸を叩きました。
「私が一番の適任だよ。商売柄、出物は買い置きもします。
馴れ合いなんて誰も思いません。力になりましょう。」
ガキの頃からの付き合い、気のあった仲間です。今でも良く飲みに行きます。
「2-3年の間かな。彼だったら信頼できる。」
彼は不動産屋の名義で買い戻したのです。
しかし、魔は多し。彼に戻さないうちに、不動産屋に資金のピンチが起こったのです。
不動産屋は資金つくりに彼の不動産を担保にしたのです。
不動産屋の名義ですから、勝手に出来ます。
「一寸の間だ。」不動産屋は自分で自分に弁解をして居たのです。
しかし景気はそう好転しません。担保が解けないうちに名義書き換えの要求があったのです。
不動産屋には悪意は全然ありません。涙を流して謝る親友を彼は咎めることは出来ませんでした。
まだ、抵当権はそのままです。
解除どころか、逆に不動産屋の業績は落ちて居ります。
どうなることやら。
二人の仲がぐんぐん冷えてきて居ます。
Bは、資本金1000万の子会社の資本を5000万にする事を決めました。全額Bが出資をします。
ただしBが株主になる事はまだ一寸早いのです。
「名義株」と云う念書を取り交わし、子会社の役員4名を株主にしたのです。
税務署に問い合わせてやって居ますから、後日名義を戻しても税金関係で問題を起こすことはありません。
この話の経緯は次のような事でした。
Bの経営する生コン工場が倒産したのです。
幸い仕入先や得意先には何等の迷惑もかけて居りません。
ただしBは倒産を用心して早くから別会社のB建材を作った置いたのです。
B建材は場所も社長も違います。B生コンとは取引があるだけです。
Bはこの資本金1000万を自分が出して、B建材の役員2名が出資した形にしました。これも名義株です。
ただしこの場合は口頭だけで、覚書まで結んで居りません。
B建材は評判も良く、Bは此処に倒産した生コンを扱わせようとしました。
B生コンの工場を買わせれば良いのです。それが為の資金を増資で考えたのです。
ゼネコンからもB建材と真剣に取り組むには過小資本と指摘されていましたから、増資は1石2鳥
です。自分の名前で増資が出来ませんから名義株を考えたのです。
増資後の事業は順風でした。利益が上がって居ます。
後はBの復帰が何時かと云う事だけです。
その時に以前からの株をもって居る役員の一人が故郷にどうしても帰らなければ ならなくなったのです。
その時には当然名義株返還の話が起こりました。
名義人は主張しました。
「私は会社の株を1500万もって居ります。このうち1000は生コン事業の為の増資で確かに名義株で
す。そのための念書も入れて居ります。しかし、最初からの500万は名義株といえないと思いま
す。あのときにBさんが貴方の名前にしておくよ。と云っただけです。当然頂いたものと思って
居りました。この分は買い戻しと云うわけには行かないでしょうか。」
Bの考えもしなかった事です。
Bは「建材あるのも彼等の功績だ。だからこそ儂はまた生コンが出来る。」
税理士の計算では、株価は1.6倍が妥当のようです。
大して揉めもせず、Bは800万を払ったのです。
第2会社の社長になって貰った、実質的には社長の名義預けです。
それが、顧問税理士に毎月20万で依頼した人が居ります。
この人は、3年後、自分が復帰するときに退職金と云う名目で百万円払わされて居ります。
コンサルタントに社長を依頼して、解約出来ずに困っている人も結構知って居ります。
名義を借りること、想像以上に難しい事です。
大切な資産を何の裏づけもなく他人の名義にする訳ですから、問題は起こりがちです。
お金が有り余った居る人ならば問題も少ないでしょうが、なかなかそんな人は居りません。
http://oguchi-keiei.com/postmail/postmail.html ← お問い合わせは、こちらから
↑宜しければ、クリックして下さい
↑こちらのランキングもお願いします
↑こちらのランキングもクリックお願いします