かっ飛ばせ借金 打ち勝て倒産

 
 ‐オグチ経営研究所‐

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間違った銀行の残高通知書

2010-09-25 | 事例
久しぶりに届いた銀行の内容証明です。
開けて見ると「相殺通知」となっており
 当行の債権 手形貸し付け  金5400万円
 当行の債務 当座預金    金12207円
「よって之を相殺します。」と書いてあります。

当座預金の12207円が戻って来ないのは良いとしても、
借入残が5400万となっているのが非常に気になります。
彼はこれは相手が放棄して0になっていると信じて居たからです。

昨年6月、彼は同行から残高証明を頂いて居ります。
頂いているというよりむしろ送りつけてきたのです。
それも支店からっでなく本店営業部からです
     当行の融資取引   ありません
     当座預金残     13037円
ご丁寧に「この証明書の金額は訂正いたしません」となって居ます。

この時は彼は飛び上がって喜びました。
「債権放棄をしてくれたんだ。これで1行は片ついた。」

彼はその1年前に銀行の返済が出来なくなりました。全部で4行です。
その一行が少ないほうとは云え、残高になったのです。
もう請求もありません。

この時、「借金が0になったから、担保の土地は抵当権を解除して呉れるかな。」
また僅かとは云え当座の残は戻してくれるかなと疑問が頭に掠めました。
が、未練は全然ない不動産。銀行は之を競売して入金するのは折込済みだろうと
軽く考えてそのまま放置です。
それが1年以上過ぎて突然の内容証明です。

「内も迷惑をおかけして居ますから当座が戻ってこないことは構いません。
 ただ今回の内容証明に、貸付残高6400万と有るのは間違いでこれは0ですね。」
支店に電話をしたら「支店はもう本社に全て移行したから本社に連絡お願いします。」
と云われて本社に電話です。
「いえ。元金残が6400万あります。こんなときの申し訳ありませんが、
 この9月でサービサーに譲渡する予定です。」
「おかしいですね。私は御行から残高0と云う正式の残高通知書を頂いて居りますよ。」
「そんな馬鹿な。」
「いや。本店営業部から昨年6月に送られた来ました。」
彼は送られてきた書類など詳しく話しました。

主任と名乗る本社の係り員も慌てた見たいです。
其処から主任の言い訳が始まりました。
「お宅の債権は内部で償却してあることは事実です。だから送ったのです。
 銀行の債権は内部で償却してもまだ本人には償却しません。
 お宅の場合はこれに当てはまります。だから債権はまだ残って居ります。」

「そんな、銀行が外部だか内部だか知らないが償却をして、
 その都度債務者に連絡するなんて聞いたことはありませんよ。
 様は銀行の発行する残高証明は正しいものと信じるのが我々ですよ。」

またこんなことも云いました。
「あなたは全額払ったといえるのですか。払っていないでしょう。
 だから残の有るのは確かです。」
「払っては居りません。しかし債権者には放棄と云うことがあります。
 倒産方1年経って、もう、会社も個人も資産がないときは放棄は十分に
 有ると信じてもよいでしょう。」
こんな問答を40分もしましたが合意に達しません。
銀行員の方から「違うお客も待たせて居りますから、夕方電話します。」
と云う事で切れたのです。
夕方の電話は「電話では難しいですから私の方からお伺いします。
とその時間を決めただけです。

銀行はこの間に「私の方が間違いました。」と云う言葉は一言もありません。
「貴方の解釈が間違って居ます。」と云う云い方です。
この方が癪には障りますが喧嘩はやり易いです。

来週初めがその日です。相手に云う言葉は決まりました。
「御行がこの債権をサービサーに譲渡する事は私の関知する所ではありません。
 ただし御行でもサービサーでも今後この件で私の請求があった時は、
 支払をお断りします。訴訟になっても訴訟を受けます。
 またその時は金融庁にも私の考えが違っているか相談するつもりです。
 それはそれとして、担保はご自由に処分して頂いて結構です。
 当座のお金も戻らなくても良いです。ついでですが、
 当座は全然動いて居ないのに、何故830円減っているのですか。」

この争い、私も彼は勝つと信じて居ます。
銀行もそう思って、何か折衷案を持ってくる様な気もします。
その時はまたご紹介します。


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