どうやっても今月から支払が順調に出来ません。
彼は、資金が此処まで回らなくなったのは、3月の引っかかりが原因と思って居ます。
それまでこの鉄鋼場、潤沢ではありませんが、資金繰りはそんなに逼迫したことはありません。
手形は発行して居りません。しかし回収手形は割って居ります。
3月、弁護士から1通の通知がありました。用心もしなかった得意先が破産です。
さあ、5日後の支払ができません。今時、支払が少しでも狂うと其の日のうちに評判となり
仕入れなど出来なくなります。どうしても払わないとなりません。
銀行も不渡手形の買戻しをうまくしないと、今後手形を割らなくなります。
彼はこの時に徹底した無理をしました。
預貯金は勿論、保険も解約です。社長給料も下げました。それでも未だ不足、
結局は絶対に借りまいと思っていたビジネスローンも借りたのです。
それで何とか凌ぎましたが、これらは後に響いてきます。
ビジネスローンは年利15%で返済も直ちに始まります。
しかも仕事は3月過ぎに1段と悪くなって居りました。
輪に輪が重なった感じです。
今月来月を乗り切れば、後は元に復するだろうと云う計画が、
細かく立てるとそうなりません。逆に不足額が増えていきます。
この時に彼は初めて、引っ掛かりがなくても今まで赤字だったことを痛感したのです。
税理士任せで損益や貸借の数字など見ても居りませんし、たたき上げの彼には見ても解りません。
今迄、借入金が絶えず手元に残っていたから資金が回っていたのです。
それを黒字と勘違いして居たのです。
本当は赤字です。そのために今後どうやっても うまく行かないのです。
彼は破産を考えました。
しかし破産しても今の仕事で食べていくよりありません。
しかし、現金で無いと仕入れは出来ませんし、第1今後仕事が回ってくるか、
また有っても利益が出せません。
今の仕事から逃げて、他に生活 出来る仕事がある場合のみしか、
破産はしても無駄になります。
今の借金と今後の差押さえを逃れるために第2会社をつくり、そちらに移行を考えました。
得意先の方の口座つくりは自信があります。しかし工場が問題です。
これも今後商売を続けるのは今の仕入先に不義理をする事が出来ません。
またそうしても赤字体質は直りません。
この方法は、やがては工場も取られますが、そんなことは今は問題外です。
結局、今の工場を続ける以外ありません。
それが為には今の資金不足をどうするか、
それに赤字体質をどうするかと2つのクリアが必要です。
資金不足については次を考えました。
金融機関の返済は金利を含めて全部ストップします。
債権額は小さいが返済額が大きいビジネスローンもストップです。
いずれは担保の工場は取られる覚悟ですが、全部保証協会付きですから、
此処とうまく折衝すれば、競売などなく何年間も使用できると出来ると考えます。
後の差し押さえ対策は売掛金ですが、比較的細かい上に、はっきりした売り先を何処も知りません。
差押えはない方に賭けます。
今月の資金は、彼の唯一の贅沢品の車を売ります。これでゴルフ接待などして居ましたがが両方
無くなれば一挙両得です。
代わりの車はオークション専門店に30万くらいの車をお願いします。
急いで処分しても、これで不足額の200万は揃うでしょう。
これで恐らく乗り切れると思って居ります。
最悪の場合は仕入先1軒には話そうとも思って居ますが、
今までも噂で仕入れが出来なくなったところを知って居ますから、
まだ踏ん切りがついて居りません。
それでも赤字体制は直って居りません。債務超過が身に浸みます。
「旋盤がなくて何が鉄鋼場だ。旋盤こそ命ではないか。」
この思いが少し変わったのです。精密な仕事も安く上げるのが彼の売り文句でした。
しかし、その代わり粗利は少ないです。工員が3名居りますから恐らく赤字の元凶です。
鉄板だけにしたらどうなるか。今迄細かく分析して居りませんが黒字に転換しそうです。
今迄リストラをやる尽くしてもうこれ以上できないと思って居ました。
「仕事がある限り、改善・改革の余地はあるし、出来るんだな。」
彼の感想です。
女房が笑いながらゴルフバックに封印をしました。
会員権も手放す予定です。
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彼は、資金が此処まで回らなくなったのは、3月の引っかかりが原因と思って居ます。
それまでこの鉄鋼場、潤沢ではありませんが、資金繰りはそんなに逼迫したことはありません。
手形は発行して居りません。しかし回収手形は割って居ります。
3月、弁護士から1通の通知がありました。用心もしなかった得意先が破産です。
さあ、5日後の支払ができません。今時、支払が少しでも狂うと其の日のうちに評判となり
仕入れなど出来なくなります。どうしても払わないとなりません。
銀行も不渡手形の買戻しをうまくしないと、今後手形を割らなくなります。
彼はこの時に徹底した無理をしました。
預貯金は勿論、保険も解約です。社長給料も下げました。それでも未だ不足、
結局は絶対に借りまいと思っていたビジネスローンも借りたのです。
それで何とか凌ぎましたが、これらは後に響いてきます。
ビジネスローンは年利15%で返済も直ちに始まります。
しかも仕事は3月過ぎに1段と悪くなって居りました。
輪に輪が重なった感じです。
今月来月を乗り切れば、後は元に復するだろうと云う計画が、
細かく立てるとそうなりません。逆に不足額が増えていきます。
この時に彼は初めて、引っ掛かりがなくても今まで赤字だったことを痛感したのです。
税理士任せで損益や貸借の数字など見ても居りませんし、たたき上げの彼には見ても解りません。
今迄、借入金が絶えず手元に残っていたから資金が回っていたのです。
それを黒字と勘違いして居たのです。
本当は赤字です。そのために今後どうやっても うまく行かないのです。
彼は破産を考えました。
しかし破産しても今の仕事で食べていくよりありません。
しかし、現金で無いと仕入れは出来ませんし、第1今後仕事が回ってくるか、
また有っても利益が出せません。
今の仕事から逃げて、他に生活 出来る仕事がある場合のみしか、
破産はしても無駄になります。
今の借金と今後の差押さえを逃れるために第2会社をつくり、そちらに移行を考えました。
得意先の方の口座つくりは自信があります。しかし工場が問題です。
これも今後商売を続けるのは今の仕入先に不義理をする事が出来ません。
またそうしても赤字体質は直りません。
この方法は、やがては工場も取られますが、そんなことは今は問題外です。
結局、今の工場を続ける以外ありません。
それが為には今の資金不足をどうするか、
それに赤字体質をどうするかと2つのクリアが必要です。
資金不足については次を考えました。
金融機関の返済は金利を含めて全部ストップします。
債権額は小さいが返済額が大きいビジネスローンもストップです。
いずれは担保の工場は取られる覚悟ですが、全部保証協会付きですから、
此処とうまく折衝すれば、競売などなく何年間も使用できると出来ると考えます。
後の差し押さえ対策は売掛金ですが、比較的細かい上に、はっきりした売り先を何処も知りません。
差押えはない方に賭けます。
今月の資金は、彼の唯一の贅沢品の車を売ります。これでゴルフ接待などして居ましたがが両方
無くなれば一挙両得です。
代わりの車はオークション専門店に30万くらいの車をお願いします。
急いで処分しても、これで不足額の200万は揃うでしょう。
これで恐らく乗り切れると思って居ります。
最悪の場合は仕入先1軒には話そうとも思って居ますが、
今までも噂で仕入れが出来なくなったところを知って居ますから、
まだ踏ん切りがついて居りません。
それでも赤字体制は直って居りません。債務超過が身に浸みます。
「旋盤がなくて何が鉄鋼場だ。旋盤こそ命ではないか。」
この思いが少し変わったのです。精密な仕事も安く上げるのが彼の売り文句でした。
しかし、その代わり粗利は少ないです。工員が3名居りますから恐らく赤字の元凶です。
鉄板だけにしたらどうなるか。今迄細かく分析して居りませんが黒字に転換しそうです。
今迄リストラをやる尽くしてもうこれ以上できないと思って居ました。
「仕事がある限り、改善・改革の余地はあるし、出来るんだな。」
彼の感想です。
女房が笑いながらゴルフバックに封印をしました。
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