もう1度印刷の仕事をやっても駄目だと判断しております。
20台から飛び込んだ印刷の仕事、未練が無いと云えば嘘になります。
自分でやりだしてから40年近く、ある大手出版社の印刷の1部を
請け負ってきました。
発注の打ち切りの引導を渡された時、「ついに来たか。」と云う感じでした。
此処10年の業界の動き、最近の出版社の凋落を見ていると、
文句も言えませんでした。
79才、妻は77です。しかし遊んでいるわけには行きません。
会社の借入の保証をして居ります。内800万は自宅が担保です。
保証は全部で1200万ですから、頑張れば自宅を処分しなくて弁済できそうです。
元気な彼は今後も働くことを決意しました。
妻も大賛成です。其のほうが健康にも良い事でしょう。
出来るならば印刷をやりたいです。
伝手をたどって印刷の仕事にたどり着けばよいですが、
まだ生き残っている仲間は、どこも一人でも減らしたいのです。
無論ハローワークには、79歳の彼に斡旋する仕事は無いでしょう。
先ず、フランチャイズが頭に浮かびます。
しかし何の業種でも相当な開店資金が必要です。
それにフランチャイズって傍から見ると良いが中に入ると
期待はずれが大きいと聞いても居ます。
どの業種を聞いても、開店出来そうもありません。
第一資金と体力がついて行かないでしょう。
彼は居酒屋には良く行って居ました。
最近つまみながら仲間に愚痴ったことがあります。
「おい、最近の焼き鳥、少し小さくなって硬くなったんじゃあない?」
「そうだよなあ、確かに小さくなったかな。自分で焼かなきゃ駄目だよ。」
これが大きなヒントでした。
「そうだ。焼き鳥屋をやろう。
家を離れてやるのだから、面子や自尊心など関係ないだろう。
焼く職人を一人入れれば後は年寄りでも出来る仕事さ。
日に4万でも売れれば上出来さ。」
こんな事から彼は79才にして初めて職変えをしたのです。
年金は夫婦で35万、これで焼き鳥で20万も入れば、自宅を手放さなくても済みます。
場所は山手線から私鉄で二つ目の駅、其の駅前通りの外れに15万で借りました。
結果は失敗です。
売上が月に70万くらいしかなりませんでした。しかし考えようによれば、
宣伝1つしない彼が、これだけ売って居るのは、あるいは成功かも知れません。
特に未だ初めて10ヶ月ですが、固定客がついてきたのも嬉しいです。
しかしこの間、借入金は減っていません。逆に銀行以外が百万増えて居ます。
だから傍目では失敗と烙印を押したのですが。
彼は失敗とは考えて居ませんでした。やれば出来るという自信を得たのです。
彼は一本幾らの焼き鳥屋では儲からないことを実感して居ます。
しかしやれば出来ると云う自信は今の商売を元にしての、
更なる発展を計画させたのです。幸か不幸かその時、丁度50才に
なる独身の次男が勤め先の倒産で仕事を探していたのです。
次男も焼き鳥屋に目をつけて、やり様では伸びると考えて居ました。
酒好きな次男は居酒屋を結びつけたのです。
「親父の自宅を売却し、若干残るからそれを元手に居酒屋をやろう。
焼き鳥一本だから元手は殆ど要らない。親父たちは俺の家に来ればよい。」
次男は倒産でローンで3ヶ月ほど払ってありません。生活費も滞って居ります。
親父がこの話に乗れば、自分の仕事もかねてすべてが解決します。
親は、GOをかけました。
大手不動産会社と自宅の売却に関して「専属専任媒介契約」を結びました。
後戻りは出来ません。
自立や職替えをする人に良くお会いします。
しかし、フランチャイズなどで華やかにやろうとする人は、
うまく行っていない例を良く見ます。
しかし、元手が無いからとエアコンクリーニングや
ハウスクリーニングなど、見栄を捨てて家族で
頑張るような人はうまく行って居ます。
邪心が無く、ただ生きることに懸命な方たちです。
彼の場合、次男が親を利用してという気持ちが一寸気になります。
しかしこれからです。
うまくいくことを祈って居ます。
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20台から飛び込んだ印刷の仕事、未練が無いと云えば嘘になります。
自分でやりだしてから40年近く、ある大手出版社の印刷の1部を
請け負ってきました。
発注の打ち切りの引導を渡された時、「ついに来たか。」と云う感じでした。
此処10年の業界の動き、最近の出版社の凋落を見ていると、
文句も言えませんでした。
79才、妻は77です。しかし遊んでいるわけには行きません。
会社の借入の保証をして居ります。内800万は自宅が担保です。
保証は全部で1200万ですから、頑張れば自宅を処分しなくて弁済できそうです。
元気な彼は今後も働くことを決意しました。
妻も大賛成です。其のほうが健康にも良い事でしょう。
出来るならば印刷をやりたいです。
伝手をたどって印刷の仕事にたどり着けばよいですが、
まだ生き残っている仲間は、どこも一人でも減らしたいのです。
無論ハローワークには、79歳の彼に斡旋する仕事は無いでしょう。
先ず、フランチャイズが頭に浮かびます。
しかし何の業種でも相当な開店資金が必要です。
それにフランチャイズって傍から見ると良いが中に入ると
期待はずれが大きいと聞いても居ます。
どの業種を聞いても、開店出来そうもありません。
第一資金と体力がついて行かないでしょう。
彼は居酒屋には良く行って居ました。
最近つまみながら仲間に愚痴ったことがあります。
「おい、最近の焼き鳥、少し小さくなって硬くなったんじゃあない?」
「そうだよなあ、確かに小さくなったかな。自分で焼かなきゃ駄目だよ。」
これが大きなヒントでした。
「そうだ。焼き鳥屋をやろう。
家を離れてやるのだから、面子や自尊心など関係ないだろう。
焼く職人を一人入れれば後は年寄りでも出来る仕事さ。
日に4万でも売れれば上出来さ。」
こんな事から彼は79才にして初めて職変えをしたのです。
年金は夫婦で35万、これで焼き鳥で20万も入れば、自宅を手放さなくても済みます。
場所は山手線から私鉄で二つ目の駅、其の駅前通りの外れに15万で借りました。
結果は失敗です。
売上が月に70万くらいしかなりませんでした。しかし考えようによれば、
宣伝1つしない彼が、これだけ売って居るのは、あるいは成功かも知れません。
特に未だ初めて10ヶ月ですが、固定客がついてきたのも嬉しいです。
しかしこの間、借入金は減っていません。逆に銀行以外が百万増えて居ます。
だから傍目では失敗と烙印を押したのですが。
彼は失敗とは考えて居ませんでした。やれば出来るという自信を得たのです。
彼は一本幾らの焼き鳥屋では儲からないことを実感して居ます。
しかしやれば出来ると云う自信は今の商売を元にしての、
更なる発展を計画させたのです。幸か不幸かその時、丁度50才に
なる独身の次男が勤め先の倒産で仕事を探していたのです。
次男も焼き鳥屋に目をつけて、やり様では伸びると考えて居ました。
酒好きな次男は居酒屋を結びつけたのです。
「親父の自宅を売却し、若干残るからそれを元手に居酒屋をやろう。
焼き鳥一本だから元手は殆ど要らない。親父たちは俺の家に来ればよい。」
次男は倒産でローンで3ヶ月ほど払ってありません。生活費も滞って居ります。
親父がこの話に乗れば、自分の仕事もかねてすべてが解決します。
親は、GOをかけました。
大手不動産会社と自宅の売却に関して「専属専任媒介契約」を結びました。
後戻りは出来ません。
自立や職替えをする人に良くお会いします。
しかし、フランチャイズなどで華やかにやろうとする人は、
うまく行っていない例を良く見ます。
しかし、元手が無いからとエアコンクリーニングや
ハウスクリーニングなど、見栄を捨てて家族で
頑張るような人はうまく行って居ます。
邪心が無く、ただ生きることに懸命な方たちです。
彼の場合、次男が親を利用してという気持ちが一寸気になります。
しかしこれからです。
うまくいくことを祈って居ます。
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