かっ飛ばせ借金 打ち勝て倒産

 
 ‐オグチ経営研究所‐

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2012-01-20 | 事例
「私ばかり責めないでBさんの方にも請求したら如何ですか。
 今相当優雅のお暮らしのようですよ。」
つい口走った一言。Bばかりでなく自分にも降りかかってくるとは夢にも思って居ませんでした。

彼とBとが保証したF土建が倒産して10年以上に成ります。銀行と保証協会付きでした。
保証協会付が9000万。プロパーが3000万でした。
二人とも商売仲間では有りません。
彼は、自分の建物を貸していた大家であり、Bは旧友だったらしいです。
あの時、債務者は不渡りと同時に行方不明となり、保証協会と銀行は直ちに二人のところに飛んできました。

彼は払えないと強調しました。
保証協会は納得しません。
「それだったら彼のところは今後保証協会は一切保証しない、すると全銀行が彼のところと取引をしなくな
 る。」と脅したのです。
彼は今迄貸して居た不動産を売却して弁済しました。8000万でした。
之を銀行と保証協会が按分に分けて、保証協会は3000万。プロパーが1000万の残になったのです。

彼はこれだけ弁済すれば保証人として十分だろう。もう請求には来ないだろう。
来てももう自分ではなくBのところに行くべきだ。と思って居ましたし、関係ない周囲にも力説して居たのです。

しかしプロパーは尚も追い続けて居たのです。
サービサーに回収委託をし、サービサーが尋ねて来たのが4年くらい前です。
彼は怒鳴りつけました。
「この件は70%も儂が払って居るんだ。もう儂でなくBのところに行け。」
「Bさんは行方が解からないです。」
「それを探すのがサービサーの務めだろう。」
剣幕に驚いてサービサーは帰りました。
それからはもう何にも言って来ません。
しかし事件は此処から始まったのです。

ところが1年前、彼の本業は倒産しました。リーマンショックの影響です。
代位弁済後保証協会を尋ね、当分月2万で話をつけました。
帰ろうとすると2階から二人の男が下りてきました。あのFの件の担当者です。
「こんなときに申し訳ないが、当方も保証債務が残っている。少し何とか成らないか。」
と云う申し出です。

彼の怒りは爆発しました。
「Bさんは隣町に住んで居るそうですよ。家も建て替えて今は良いらしいですよ。」
もっと言おうとしましたが、さすがに気が引けたのか止めました。
「隣町の住所は何処でしょうかね。」
「知るもんか、それを探すのが貴方方の勤めだろう。」

それから1ヶ月も過ぎないうちに彼は突然裁判所から特別送達を貰ったのです。
保証協会から、彼とBに対する訴状でした。
見ると平成18年には債務者に訴訟を起し、債務者の時効を中断してあるみたいです。
今回は連帯保証人の時効の中断と債務名義を取るのが目的だった様です。

「自宅をやってくるかな。詐害行為の争いか。」
彼は2年位前に親戚から借りて、自宅を無剰余にして居ます。それを狙ってくるかと思いました。

しかしそれから1ヶ月も経たないうちに又保証協会から電話が有りました。
「実は貴方のお陰で私のほうもBさんの居所が解かりました。そしたらBさんは弁護士と同行して
 1000万で和解を申し込んできたのです。何かお体が悪くそれ以上はとても無理と云って居ます。
 貴方にお尋ねしたのは本当にBさんはお体が悪いのですかね。
 若しそれだったら、私どもはこの1000万で貴方を含めて全てをお終いしようと考えて居ります。」
質問だか、言い伝えだか解からないような言い方でした。

それで完全に保証債務のほうは終ったと思って居ました。
そしたらあのサービサーから手紙が届いたのです。久しぶりの催告書です。
電話しました。
「いや、今迄わからなかったBさんが突然来ましてね。500万ほど入金するからこの話、
 全部けりをつけて欲しいとの事です。
 当社も銀行と話してそうしたいですが、貴方も少しでも御願いできませんかね。」
保証協会に懲りたBは自ら銀行には申し出たらしいです。

「儂は8000万も払って居るんですよ。Bの1500万とは桁が違いますよ。」
「その分はあなたがBから回収してください。此処で終わりにしましょうよ。
 そうで無いと我々、自宅の事を突かないとなりませんから。」
逆に脅しです。

プロパー残は500万ですから、最高でも500万です。しかし大幅に減額は可能でしょう。
100万を切ることh間違いないでしょうが、彼とすれば癪です。それに倒産直後お金も有りません。

「それにしても。あの時のあの一言が、保証協会にも銀行にも大きなプラスに成ったのかな。」
彼は暗然たる気持ちでした。


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1月19日(木)のつぶやき

2012-01-20 | ツイッター
15:05 from web 気のせいか暮れから東京周辺の競売物件の広告が多い。
今日は税務署の公売物件が新聞の1ページだ。
3月末までに少しでも掃除をしておこうとする態度だろうか。
それとも気のせいか、偶然だろうか。
15:14 from web 「もう工場は全然稼動して居りません。何時いらっしゃっても良いです。」国税相手に良く嘘が言えたものだ。
いつも2人で来るが今回は3人で来た。丁度運よく主は居なかった。
暫くして国税は返って行ったが、至急会える日を連絡せよと伝言。
見守って居よう。最後に国税がどうするか、勉強になる。
16:21 from web 「衣食足りて礼節を知る。」中国、今の調子で成長すれば直ぐに先進国となる。
国民皆が先進国並みになれば、今の様な国際駄々っ子は卒業すると思う。
それにしてもギリシャ、衣食も足りなくなるよ。助けてくれている兄弟が皆見捨てればどうなる。
想像でなく実物が見られる。面白いは不謹慎か。
by oguchi_keiei on Twitter


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