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<苺> 華かがり

2021-05-23 07:48:50 | 食品

 「華かがり」

◆華かがりの来歴
 「華かがり」は岐阜県農業技術センターが2007(平成19)年に「美濃娘」と、同センターの育成種で果実が大きい系統「9-2-3」を交配させ、出来た実生から選抜育成されたイチゴ品種で、2015(平成27)年に登録出願、2017(平成29)年に品種登録されています。

 岐阜県のオリジナル品種としては「濃姫」「美濃娘」に次ぐ3種目となります。

 岐阜県のホームページによると、名称は岐阜県内イチゴの主力産地である岐阜地域のシンボル「金華山」の「華」と、赤々と燃 える清流長良川の鵜飼いの「かがり火」をイチゴの赤く大きな果実に見立て、この 両者を重ねあわせて付けられたそうです。

 品種登録されたばかりのいちごですが、苗は2016年から供給が始まっており、2018年には本格的に出荷も始まっています。

◆華かがりの特徴
 「華かがり」の特徴は

1.平均果重が20.8gと大粒になる傾向がある。

2.乱果形、奇形果が発生しにくい。

3.果皮が全体に赤く色付きやすく艶がある。

4.果肉は白く、肉質が緻密で多汁。果芯部の空洞ができない。

などです。


 
 「華かがり」の特性として農林水産省の品種登録データベースには以下の通り記載されています。

『-----

 果実の大きさは極大、果実の縦横比は縦長、果実の形は円錐形、

 果皮の色は赤、果実の光沢の強弱は強、そう果の落ち込みは落ち込み小、

 果実のがく片の付き方は水平、果径に対するがく片の大きさはやや大、

 果実の硬さは硬、果肉の色は橙赤、果心の色は淡赤、果実の空洞は無又は小、季性は一季成りである。

 出願品種「華かがり」は、対照品種「美濃娘」と比較して、果実の大きさが極大であること、第1番果と第2番果の果形の差がかなり小であること等で区別性が認められる。

 対照品種「濃姫」と比較して、花の数が少であること、第1番果と第2番果の果形の差がかなり小であること、果実の硬さが硬であること等で区別性が認められる。

-----』以上、抜粋。

◆実際に食べてみた華かがりの食味
 今回入手したものは阪神百貨店で売っていたものです。

 粒は大きめでどれも綺麗な円錐形、全体に色付きもよく艶もありました。

 味的には、糖度はそれほど高くない感じでしたが、甘味酸味のバランスは良く、普通に美味しいイチゴといったところです。

●華かがりの主な産地と旬
◆主な産地と生産量
 「華かがり」は岐阜県のオリジナル品種ということで、岐阜県内でのみ生産されています。

 栽培が始まってまだ間がないですが、これまでの「濃姫」や「美濃娘」に比べ収量が格段に多いそうなので、今後一気に切り替えが進み出荷量が増えてくると思われます。

◆華かがり収穫時期と旬
 「華かがり」は早生種で、収穫は11月下旬頃から始まるようですが、最盛期は3月~4月上旬をピークに5月下旬頃まで続くようです。

 食べごろの旬は3月です。

*https://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/fruit/Strawberry-hanakagari.htm より


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