てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

庭の剪定

2005-09-10 19:41:41 | ノンジャンル
 8時前には庭師2人が来られ、一日がかりで庭木をきれいに剪定。樅の大木がどうやら完全に枯れてしまったようだ。今年一度は芽吹いた後、次第に変色し、夏の終わりにはすべての枝葉が枯れた。昨年の剪定で2年分をバッサリ刈り込んだことが一因かと思っていたが、庭師さんの見立てでは根から幹へ虫が入っており、直径26㎝の大木を押すとグラグラ。やわらかい木はどうしてもやられ易いそうだ。

 10年ほど前には御用の松が1本松くい虫にやられて枯れた。母方の祖父が、わが庭の見事な松を見て、(母の)嫁入りを決意させたとのエピソードが残る。
 また庭をリニューアルする際、造園業者をして「この松1本と交換で造園料を只にしてあげる」と言わしめたほどの松だった。
 樅は子どもの頃、弟とよく登って遊んだ木だ。わが家のシンボルとも言える老木がまた1本姿を消す。生者必滅は世の習いとは言え寂しい限りだ。

 
  すっきりした庭
 

 
  虫くいにやらればっさり切った無残な姿の樅

 剪定後の清掃にたっぷり3時間かかる。剪定くずについては野焼きが市条例で禁じられているので、何回かに分けてゴミ収集日に出すしかない。これも大変な作業となる。

 
  軽トラックにいっぱいの剪定くず
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むかご(零余子)

2005-09-10 06:15:50 | グルメと料理
 「雨傘に こぼるる垣の 零余子かな/犀星」
 「ほろほろと むかごこぼるる 垣根かな/子規」

 庭のあちこちで蔦をからませているヤマイモの、その葉の付け根にまた小さなイモをたくさんつけている。むかご(零余子)である。

 15年ほど前、あじさい寺として有名な備前市大内の西法院を訪れた。精進料理をいただいた後、境内を散策していて食材に使われている“むかご”のことを教えられ、5粒ほど貰ってきて庭に蒔いた。地上に落ちると根を出して、新しい個体となる。それが今では庭のあちこちを這って伸びている。ヤマノイモでは茎、オニユリでは鱗片葉が変化してできる。

 育ったイモは一度も掘り起こして食したことはないが、この時期「むかご飯」にして食べる。小さな実だけに、自然の恵みの豊かさが凝縮されて詰まっているような力強い味がする。ご飯と一緒に炊き込むと風味が増して、自然を そのままいただいたような素朴な味を楽しむことができる。 いかにも精がつきそうだ。そして風流な日本の秋を感じさせるひとつだ。

 
 
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