てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

隣は何をする人ぞ

2005-09-20 21:12:13 | ビジネスと社会
 国勢調査に先駆けて受持ち地区を回って気付いたことがある。新興住宅のお宅では表札はあっても、家族名はもとよりフルネーム表示が少ない。無論、番地表記などない。集合住宅(アパート・マンション)に至っては尚更その傾向が強く、ほとんど表札すら出ていない。
 郵便さんや、宅配業者は特別な住宅地図をお持ちだろうが、われわれは外観調査は不可能で、面談して確認するしか術がない。

 個人情報の秘匿を優先してとられた措置なのか?わがエリアでは今や地の人は、他所からの転入者に逆転され、そうでなくても"インディアン"状態なのに、こうまで垣根を作られては、近所付き合いならず、地域の絆の深めようがない。

 都会では隣に住む人の顔を知らないことさえあると聞くが、この片田舎とて例外ではない。「○カ月目に発見 無残な孤独死」なんてことも余所事ではない。

 「秋深き 隣は何を する人ぞ」
 旅先で体調を崩した松尾芭蕉は、宿で臥せりこの句を詠んだ。しばらくして芭蕉はこの世を去った。含蓄のある詩だ。

コメント
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