てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

ツタンカーメンのエンドウ

2010-06-10 13:27:00 | 農事
 今年の我が家の豆類は、サヤエンドウ(絹さや)、実エンドウ(グリーンピース)、ソラマメともによく育ち美味しく頂いた。

 収穫後、できるだけ早く使い切ってしまうのがポイントだが、倅の所や親しい方などに食べ助けをして貰った、残りは硬めに茹でて冷凍保存していた。グリーンピースは、サヤから出すと味がどんどん落ちるので、使う直前にサヤから出すと良い。
 
 過日家の食べ量が終わりかけた所へ、例によってU住の奥さんが自家製のソラマメ、グリーンピース、そして珍しい「ツタンカーメンのエンドウ」なるものを一緒に届けてくださった。
 U住さんはプロでもないのに野菜や果物を上手に育てる。ソラマメ、グリーンピースにしても我が家のものと比べて1.5倍~2倍はある見事な出来栄えで、顔負けの当方は裸足で逃げ出したい心境である。特に目を引いたのは初めて見るツタンカーメンのエンドウである。

 ツタンカーメンのエンドウは、その名が示すとおり日本で栽培されている種とは異なり、古代エジプト産で、エンドウの原種といわれる。『背丈、茎、葉、豆の形、色は、普通種と同じである。花の色は、ワインレッドでたとえようもなく美しい。』そうだ。
 エンドウご飯を炊くと、初めは普通のエンドウご飯と変わらないが、炊き込み後時間の経過とともに種子に含まれる色素が出て、あら不思議、エンドウ赤飯の出来上がりである。
 味は、普通のエンドウご飯と変わらなく美味しいが、色の変化がロマンを醸しだすいわゆるロマン味である。果たして源流がツタンカーメン時代なのかはさておき、しばしツタンカーメンに思いを馳せ、古代ロマンに浸った。
コメント (6)
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