
Y中さんお手製のイチジクケーキ

今夏の尋常ならざる猛暑が色んなところへ影を落としており、御多分に洩れず我が家のイチジクの樹も実の熟れ方が随分遅く、10月に入ってからやっと本格的となった。
ただ、一旦生り始めるとあっという間で、毎朝とりに行ってもまに合わない。そして到底我が家で食べきれる量ではないので、例年のように方方へ配りまわって食べ助けをして頂き、このイチジクが取持つ縁で様々な波紋を呼んでいる。
K田さんからいつも頂くばかりなのだが、従前にも増して何くれと無く気を遣わせてしまい恐縮している。梨を買出しに行ったから梨を、栗拾いに行ったからと栗をという具合に。
K和田さんからは、御移りに見事なマスカットを頂戴したのがきっかけで、奥さんの実家がマスカット農家と知り、ご好意に甘えてマスカットの送りまでお願いすることになった。
Y中さんからは毎年のことながら、見事なイチジクケーキに焼いて、足元の悪い中をわざわざ届けてくださった。「メタボには気をつけて」の一言を添えて。
むしろ当方がお助けを頂いているにも拘らず、却って周りに気を遣わせてしまい恐縮至極。この先どうしたものか遅疑逡巡してしまう。
ちなみにイチジクの花言葉を調べてみたら、「多産 飽和 実りある恋 裕福 平安」とあるが、なるほどそのまんまであり、イチジクを縁にして輪(和)が広がる一方だ。