てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

偶然の一致

2012-07-12 16:19:00 | 暮らしと生活
 「同姓同名で生年月日も同じ男性になりすまし、男性の銀行口座から金を引き出したとして、岡山県警岡山中央署は10日、同県倉敷市神田、会社員某容疑者を有印私文書偽造・同行使、詐欺容疑で逮捕した」というニュースが流れた。事件の究明が待たれるところだが、以前にも似たような事件があったと記憶する。全く油断も隙もない、嘆かわしい世の中になったものだ。

 これとて他人事ではない。身辺でも似通った事例がある。生年月日こそ少し違うが、新家のS子叔母と同姓同名が町内にもう一人、そして隣町にもう一人おられるため時々取り違えがあり紛らわしい限りだ。

 また、些か旧聞に属するが、同姓同名が故に引き起こった半世紀前の出来事が想起される。小学校の臨海学校に参加し無事日程を終えて引き揚げる段になって、担任の先生から呼び出しをくらった。
 「部屋をチェックしていたら持込禁止のはずのお前の万年筆が出てきた」と、厳重注意を受けた後手渡された。全く身に覚えがないのだが、紛れもなく私の4文字が彫り込まれている。鮮明な刻印ではないが、画数が少ないので読み間違えようがない。言われればそうとも読み取れる。狐につままれたような気持ちで受け取り持ち帰ってそのままになった。いま現物は手元にないが、草色のまだら模様だったことだけは憶えている。

 当時は小学生にとって万年筆など高嶺の花。中学に上がって初めて習った英語のテキストの冒頭がThis is a Pen.であり、晴れてMy Penを手にしたのはこれ以降のことである。
コメント (4)
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