おはなはん(樫山文枝さん)直筆のはがきを頂戴した。
小生にではなく祖母宛である。
「おはなはん」で話の通じる方は、恐らく齢60を超す世代だと思う。
NHK連続テレビ小説(連ドラ)で、最高60%を超す視聴率を記録した『おはなはん』(1966年4月4日~1967年4月1日放映)のこと。
これと時期を同じうして、ドラマの舞台となった伊予松山で、小生のキャンパス・ライフをスタートさせた。
当時73歳だった祖母は、おはなはんの熱烈なファンで、ヒロインを演じた樫山文枝さんにファンレターを出し、彼女からの直筆の返礼の絵葉書を宝物にしていたほど。
そんな祖母は、小生の入学を千載一遇のチャンスとばかりに、汽車と船を乗り継いで5時間かけて、単身訪ねて来た。
下宿で、♪おはなはんのテーマソングをギターで爪弾いてやると、目を閉じてうっとりと聴いていた姿が脳裏に焼きついている。
樫山文枝さんから頂いた“宝物”は、祖母の棺の中に入れた。泉下で何度も読み返していることだろう。
『おはなはん』のロケのワンシーン