「槌より柄が重たい」という諺があるが、どうやら岡山弁のようだ。
主役より脇役のほうが重いという意味。
米作りにおいて重要な農作業のひとつに、基肥一発肥料を代かき直前(全層施肥)または田植同時(側条施肥)で施用しなければならない。
うちではこれを手作業でやっているが、足腰に負担のかかるかなりの重労働で、年々堪難くなってきた。
そこで今年は思い余ってJAに相談し、トラクターに装着する散布機の中古品を見繕って貰った。
ナイスタイミングで新品ならば30万円ほどのところ、程度の良い掘り出し中古品が5万円であるというので即決した。
ところがトラクターが40年以上も前の年代物であるため、簡単と思っていた取付がアタッチメントを加工するなどに手間取り、発注から仕上がり納品までに1週間を要した。
加えて取付費用が別途1万8千円ほど掛かった。
取付のため持ち帰ったトラクターを洗浄してくださったお陰で、一見新品同様だが、一抹の不安が過る。
果たしてこの先何時まで持ち堪えるのか?
それやこれやで冒頭の「槌より柄が重たい」という言葉が想起される。
つまり散布機を格安で入手したはいいが、想定外の取付費がかかった。
本体のトラクター買い替えという事態にでもなれば、元も子もないと戦々恐々としている。
セコハン肥料散布機
年代物トラクターに散布機を取り付けるアタッチメント
新品と見紛うほどの年代物トラクター
トラクター前部に散布機を取付けて使用