富田林百景+ 「とんだばやし」とその周辺の魅力を発信!「ええとこ富田林」

大阪の東南部に位置する人口10万ちょっとのごく普通の町、富田林。その魅力を、市民の手で発見していきます。

ここどこでしょう?駅から見える風景 101

2021年09月14日 | ここどこでしょう?駅から見える風景

2021年6月26日 8:40 レンガ積みのトンネルを抜けるとこの駅があります。

 

本線は単線ですが、ホームは島式1面2線。上下線の交換駅。ホーム有効長は17m車4両分。難波駅寄りには作業用車両の留置線があります。

 

レトロな駅舎ですが、なんとこの駅舎の中にホテルがあります。たった2部屋のホテルですが、鉄道ファンの心をくすぐる仕掛けがあり、木の香りする木目調のお部屋がグッドです。

もともと駅員さんの宿直室やそうですが、駅舎に泊まるという特別感がたまりませんね。

 

2300系が高野山から降りてきました。

川の蛇行に沿って、R100(半径100m)の大カーブに線路のキシミ音を持続させながら入線。

 

川を渡って、階段登って、トンネル橋を渡ってホームに至る。駅舎はトンネル橋の上! かなりユニークな駅です。さらにこの駅舎にホテルがあります。こんな駅あるでしょうか?

 

駅を出てすぐ川を越えます。ここからが50‰(パーミル、傾斜度は5度)の急勾配!しかもR100の急カーブが続きます。

ここからは登山鉄道の路線で、通常の21m通勤電車ではボディがつっかえて登れません。

17mショートボディで、大牽引力で高性能な制動力を備えたズームカーの出番です。

 

下を流れるのは丹生川の支流不動谷川。川底に岩盤が見えます。

 

駅舎の下がトンネル橋になっているのは、ここに昔森林鉄道が走っていたからです。

 

川の右側の町道がその路線跡。高野山森林鉄道が昭和34年まで木材を運んでいました。川の向こうに踏切が見えているのが、南海高野線です。

 

九度山町椎出。高野まいりの宿場町として栄えました。ここは国道370号。車では途中、高野町花坂 で国道480号に入り高野山に向かいます。

今朝、自転車で高野山向かう人に多く出会いました。

 

駅舎は自動改札機が2台の無人駅。出る時に運賃精算機がなく、インターホンでやり取りして、駅員さんの指示で横の切符入れに切符とお金を入れました。

一日の乗降客は93人(2019)。

 

ホームで使われている古レール利用の柱。なんと合併する前の南海鉄道(南海本線の前身)で使われていた米 カーネギー製鋼(カーネギーホールで有名、鉄鋼王のアンドリュー・カーネギー (Andrew Carnegie) により建てられた)の明治30年(1897)製。

 

こちらは明治39年(1906)ドイツ製のレール。

 

古レールが幾種類か使われています。独特の造形美ですね。

南海の駅舎は、汐見橋、大阪狭山駅など古レールがよく使われています。レールの曲げ加工がすばらしい!

 

平成22年(2010)、「こうや花鉄道プロジェクト」及び高野線全線開通80周年記念事業の一環として、当駅のホームに「南海思い出ミュージアム」が新設されました。ここに古レールの展示がされています。

 

またホームには展示ケースが設置され、レール見本や犬釘、社章マークなどが展示されています。

 

いろんなタイプのレール見本。

 

ユニークな駅舎と特急「こうや」が通過する、この駅どこでしょう?

〈解答は画面をクリックしてください〉

 

関連記事: ここどこでしょう?駅から見える風景(99)

撮影日:2021年6月26日

事前に写真を撮って、館内学習で作りました。

2021年9月14日 (2021年度富田林百景 林 保夫)

 

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