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石川の大阪層群2024

2024年08月13日 | 自然

富田林市新堂の石川で大阪層群の見えているところがありました。

 

2024年7月24日 5:31 金剛大橋から下流400m、新北橋から上流300mの地点です。

 

およそ100万年前の大阪層群の堆積層が出ています。

 

アケボノゾウ足跡化石 2014年7月25日 5:36 富田林市新堂 石川河川敷(左岸)にて

ちょうど10年前、金剛大橋の下流150mのところでアケボノゾウ足跡化石が見つかりました。

 

距離的には250mしか離れていません。

 

かたく締まった粘土層で、浸食されて流れに沿って横の溝ができています。

 

川の中州西側に長さ100mに渡り露出しています。

 

2016年10月19日 9:53 多い時は3ヶ所に渡り70個位の足跡が確認されていました。

 

蹄の形状より、矢印の方向に進んでいったのがわかります。

この足跡化石は数年前の大阪府の河川拡幅工事によりすべて消失しました。現在は見る事ができません。

 

2024年7月29日 16:25 下流方向

水量が減っきたので、中洲に渡りました。

 

青緑粘土と赤茶けた粘土が確認できます。

 

ここにアケボノゾウの足跡化石が出ていないかの調査です。

 

上流方向

距離的には250mと近いのですが、層が異なるとまったく出てこないようです。

 

おもしろい形状になっています。

手前の左右に走る溝はおそらく人為的に削られたもののようです。

 

枝のような材化石。これも100万年経過していて、組織が締まっているので水に沈みます。

 

炭化しているように見える材化石。木の一部です。水に沈みます。

 

細かい材化石。種子化石が混じっています。

 

これはおそらく鬼クルミ。

 

特徴のある地層面。ここだけ表面がザラつき、なにかプツプツした丸い穴のような形状になっています。何かは不明。

 

青緑粘土と赤茶けた粘土。

 

ここだけ粘土の色が変わっています。足跡化石は見つかりませんでした。

 

中洲は野鳥の宝庫。カルガモ(メス)。

 

カワウの集団

 

アオサギの集団

アオサギの羽根の色が川原石に溶け込んで保護色のようになっています。エサになる小魚やカエル、エビにとって見にくくなっているのでしょうか?

 

カワウとアオサギの群れ

 

石川にはまだ豊かな自然があるようです。

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写真撮影:2024年7月24日、29日

2024年8月13日  林 保夫

  

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