〈リバイバル・アーカイブス〉2024.7.15~7.29
原本:2023年11月13日
2023年11月4日 16:16 富田林市横山 石川河川敷
石川に突如現れる横山潮湧き石。溶岩の冷えた塊です。
近鉄 汐ノ宮駅から数分歩いた石川の川の中にあります。冷泉が湧く潮湧き石はそこに掛かる千代田橋からよく見えますので、覗いてみてください。
空中写真でも川の色が赤茶けて変わっているのが解ります。
橋のたもとから降りて現場に行ける場合もありますが、川の流れより、また草で覆われて到達できない場合もあります。
〈画面をクリックすると大きくなります〉
江戸時代 嘉永六年(1853)出版の「西国三十三所名所図会」にも紹介された潮湧き石。
こちらは千代田橋の南から見た潮湧き石。
盛り上がっているのが溶岩の冷えた塊です。
1500万年前に活動した瀬戸内火山帯の汐の宮火山岩。二上山の火成岩もほぼ同じ時期に起きた火山活動と考えられています。
傾斜している柱状節理がよくわかります。玄武岩に近い安山岩質(サヌカイトに近いのでサヌキトイドともいう)の岩の塊です。
冷泉の湧出しているところまで降りてきました。
赤茶けた色に変色しています。
冷泉に含まれる鉄分に鉄バクテリアが作用して、鉄サビのような色に変色しています。
ちなみに隣りの「汐由(しおゆ)温泉研修センター」の泉質は「含二酸化炭素・鉄-ナトリウム-塩化物強塩泉」やそうです。
何か所か湧出ポイントがありますが、岩の隙間から湧いているようなところもあります。
赤茶けた湧出口から、水面にブクブクと泡立っているのがわかりますか?
湧出点近くにある岩の盛り上がり。
石川の清流に突如現れる奇勝です。
千代田橋から見た潮湧き石。
ここで大きく川が蛇行します。地質的に何か大きな蛇行する理由があるのかも知れません。
川の向こうは嬉地区の美田。遠景は和泉山脈。左上部の高い山が岩湧山 897mです。
関連記事:〈リバイバル・アーカイブス〉横山潮湧石 2016 2016.12.2
私の富田林百景+ 「 横山潮湧石 」 2013.10.4.
撮影:2023年11月4日
2023年11月13日 (HN:アブラコウモリH )
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