〈リバイバル・アーカイブス〉2021.11.22.~12.6.
原本:2013年10月4日
私の富田林百景+ 「横山潮湧石」 (HN:アブラコウモリH)
清流 石川に突如現れる「横山潮湧石」
江戸時代 嘉永六年(1853)出版の「西国三十三所名所図会」にも紹介された潮湧石。
現在も鉱泉が岩の間より湧出し、付近の岩肌がオレンジ色を
呈しています。この岩、なんだか、獅子の顔に見えませんか。
「西国三十三所名所図会」 嘉永六年(1853)出版 暁鐘成 編輯 ; 松川半山,浦川公左 画図
第4巻39P 横山潮湧き石
石川の清流を突如、柱状節理が、「とおせんぼ」。
なんと1500万年(1500年ではありません!)前に噴火した瀬戸内火山帯の汐の宮火山岩。
玄武岩に近い安山岩質(サヌカイトに近いのでサヌキトイドともいう)で、柱状節理がよく発達しています。
二上山北麓のサヌカイトもこの時期の生成やそうです。
「OHこれは、鉱泉の湧出ではないのか」
実は、この辺は、昭和10年代には10件以上の温泉旅館があった「汐ノ宮温泉」がありました。
今は温泉旅館はありませんが、となりに「汐由温泉研修センター」、近くに「汐ノ宮温泉病院」があります。
*施設への無断立入はできませんので、あしからず。
泉質は「含二酸化炭素・鉄-ナトリウム-塩化物強塩泉」やそうです。
「これは、サヌキトイドと溶結凝灰岩の不整合ではないのか」
「すみません、私は普通の会社員で、地学の専門家ではないので、ちがく(地学)ていたら、ごめんなさい
川原石の中にも、和泉層群の砂岩・礫岩(7500万年前)、領家帯花崗岩・片麻岩・閃緑岩をはじめとする火成深成岩(1億年前)、未固結堆積層の大阪層群に含まれるチャート類(大阪層群は100万年±50万年前、チャートはそれよりずっと古い)のなかにサヌキトイドが含まれています。
だいぶ前に河川整備工事でブルドーザーが入っていましたが、
「よくぞ、残してくれましたね!ありがとうございます。」
( 撮影:2013.4.17. HM:アブラコウモリH )
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