アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

還暦パパ タイへ行く⑯ 還暦的老化現象? 

2008年06月10日 | Weblog
          還暦パパ タイへ行く⑯ 
  老化なのか?アンビリーバブル三連発

 俳句を嗜む還暦パパとしては、第三者的視点から己を見る。見て楽しむ。芭蕉の句に、「蚤虱(ノミシラミ)馬の尿(シト)する枕かな」というのがある。まさにコレである。
 耄碌(もうろく)初期の人などを見るたび、「仕方ないよなあ」などと他人事としてとらえてきた。・・・まさか自分が!しかも、「タイへ行くというハイテンションでなければならない状態なのに」確実に老いてる…というか、年齢相応に老いているということかな。
 で・・・タイの地を踏む前にしでかした、「ドジ三連発・・・」ここに開陳するけど、食事前の人は食後に読んでください。
 
 アンビリーバブルその1 パスポートより携帯電話

 国内線で羽田へそして成田へと向かったのだが…国内線に乗るときのこと…手荷物検査台で、「リュックサック」と「携帯電話とコインケース」を、2つのトレイへ載せて、「トンネル・エスカレーター方式X線で調べるぞー器械」を通した。
 リュックサックが分からない世代も多くなったでしょう・・・リュックサックは、ドイツ語で「 Rucksack(背に負う袋)」。単にリュックと呼ばれたり、ザック (Sack)、バックパック (backpack)、ナップサック (knapsack)など、様々な呼ばれ方がある。還暦世代としては、やはりもと同盟軍のドイツに敬意をはらってリュックサックと呼びたい。日本語にすると、凄く分かりづらい、「背嚢(はいのう)」となる。
 X線の器械は、何事もなく通過。搭乗口近くのトイレへ行って出てくると、「忘れ物です。忘れられたかたおりませんか!」と、係員の大声が聞こえた。なんと、私は携帯電話とコインケースは受け取ったが、パスポートや、薬が入った大切なリュックサックを台の上へ置いたままだった・・・。
 言い訳として・・・リュックサックって両手が自由なもので、背負ってなくても気がつかなかった・・・。

 アンビリーバブルその2 つゆなしでソバを

  タイ航空643便は、成田発10:00-バンコク着(現地時間)14:30。そのため、短い間隔で食事が出された。朝食と昼食のつもりか?10時発なので朝食は食べていた。カロリーが気になるのだから、機内食は食べなくても良いのに、そこは昭和23年3月生まれ。出されたものを食べなければ、「もったいない」。廃業に追い込まれた「船場吉兆」の「もったいない」とは質が違う!ソバがついていた。タレの赤いふたを取って、ソバへかけた。し、しかし、b,but! かからなかった?ソバには、透明のラップが実に上手にかけらえていたから・・・。 
 言い訳として・・・機内の照明の関係で…。

  アンビリーバブルその3 危うく最悪の事態に…

 還暦パパが注意しなければならない数多くの中の一つに、歯槽膿漏がある。それを予防するため、毎食後の歯磨きは欠かさない。間食は、しない。歯が汚れるから。おかげで、歯槽膿漏なしで、還暦を迎えられた。歯磨きも、「ブラッシング→スペースブラシ→歯間ブラシ→デンタルフロス→舌ブラシ」という工程で行う。歯は、ツルンツルン。歯茎もピシッと締まっている。舌苔もなし。
 機内食を食べたので、歯磨きにトイレへ。まず、部分入れ歯を外した。「カラ~ン」便器の蓋が空いており、指から滑った(このあたりが老化?)部分入れ歯が便器の中へ落ちてしまった。気が遠くなるのを感じたが、とりあえず我を取り戻し・・・便器の中へ手を突っ込み部分入れ歯を探った。指には何の感触もなかった。飛行機の便器の穴は小さく、指先が5cmほどしか入らなかった。
 「ダメでモトモト。客室乗務員を呼んでみよう。英語で、部分入れ歯ってどう言ったらいいのかなあ」と、トイレを出ようとしたが、ドアの外には順番を待つ客が数人・・・「今、出たら、それこそもう終わりだ・・・」思い直して再びトイレヘ。もう一度、便器の底の小さな穴へ指を突っ込んだ・・・。
 奇跡だ!指先に部分入れ歯の金属部分が触れた。二本の指でつまめるほど穴が広くない。一本の指で…将棋のコマを盤上で滑らせるように、便器内を滑らせた。上がってきた。頼む落ちないでくれ!・・・get・・・!もう、夢中で洗いまくった。全国部分入れ歯洗い大会があれば、上位100番に入るくらい洗った。洗って洗って・・・口の中へ。
 「最後まで諦めるな」という言葉がある。トイレに入れ歯を落とした人の言葉だなきっと。
 あと、お願いなんだけど、トイレを使ったあとは、蓋を閉めてくれよ~。 言い訳?…ありません。