アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

週末には女装を、桃太郎は桃子に!? 

2008年11月02日 | Weblog
週末には女装を、桃太郎は桃子に!? 

 日本には、「男女共同参画社会基本法」という法律がある。男女共同参画なのに、トイレの男子用、女子用のマークのデザインや色が違うのは良くない。そんなわけで、トイレのマークを、男女とも緑色で便座に人が座っている形にしたのが大府市。それが大不評、男女の区別がつかず、迷う人が多いた。「分かりやすさ」の面から(このように言い訳するのも潔くない)これから建てる施設には、新しいマークを取り入れる方向で検討中という。

 男女共同参画は、英語では、「ジェンダー・イクォリティ」で、「ジェンダー・フリー」とか「ジェンダー・レス」とは違う…のだそうだ。
 ジェンダー論の根底にあるのは、「性差別」。フェミニズム思想から来ているので、性差排除を訴える過激派すら出てきている。私はこの一連の、「ジェンダーなんたら」を耳にするたび、「どうぞ御随意に!」と思ってしまいます。性差別って言われても、性差は当たり前で、どうしようもないことなのです。平等なのだから、男も子を産めと言われても…100年経っても産めない。それを不平等だとか差別だといわれても…言ってない?ほぼ言ってる!
 おもしろいのは、男女共同参画局が地方公共団体に通達を出しているのです。「ジェンダー・フリーという用語を使用しないことが適切」と。どうしてでしょうねえ?

 ジェンダー・フリーとは、「従来の固定的な性別による役割分担にとらわれず、男女が平等に、自らの能力を生かして自由に行動・生活できること(新語辞典)」平等とか自由とか、実際にはありもしないことが並べられているあたりかなり怪しい。では、ジェンダー・フリー賛成派というか推進派は、どんなことを言い、どんな活動をしているのだろうか?

 某女性学習財団発行の冊子・・・子どもたちに「女らしさ」や「男らしさ」を押しつけるような子育てはなりません。
○ 「ひな祭り」や「鯉のぼり」といった日本の伝統行事は、ジェンダー・フリーに反します。
○ 女の子に「さくら」「美咲」「優花」という愛らしい名前をつけたり、男の子に「翔太」「翼」「大輝」というスケールの大きい名前をつけることもダメです。
○ 出産祝いで、女児にピンクの産着、男児に水色の産着を贈ることもダメです。
 ジェンダー・フリーって、全然「フリー(free)」ではないのですねえ。日本の、伝統文化は否定される、子どもの名前も、男なんだか女なんだか分からない名前を付けなければならない。出産祝いの産着は、何色なら許していただけるんでしょうか?
 このような状況ですから、日本国(男女共同参画局)としてもジェンダー・フリーと、男女共同参画を一緒にしてほしくないと言うはずです。

 笑えるのは、保育所の運動会のダンスで、「慎吾ママのおはロック」で踊ることになった。この歌、母親が朝ごはんをつくるフレーズが出てくるのですが、「男女平等なのに母親が朝御飯を作るのはおかしい。ジェンダー・フリーに反する」という反対意見が出て、歌詞なし(カラオケのみ)の音楽で踊った。異常だね。
 「昔話の桃太郎はけしからん。桃子だ」というわけで、「桃子」が鬼退治に行く、退治せず話し合いによって解決。このように、ストーリーを変えた劇を上演した女性フォーラムも。このフォーラム女たち、「一寸法師」「金太郎」は、「一寸子」とか「金子」にしてしまうのでしょうねえ。こうなると、ジェンダーなんたらではなく、グロテスクなフェミニズムでしょう。

 学校のジェンダー・フリー教育は
○ クラス名簿を男女混合…そうすると、平等なの?小学校の養護の先生が言ってました。「身体検査とか男女混合では出来ないのに、名簿が混合だから、めんどくさくてしょうがない。私は、個人用に男女別の名簿を作っています。混合名簿にして子どもたちに何か恩恵があるのでしょうか?」だって。
○ 女子の体操着のブルマー廃止と同時に、男子の短パンも廃止し、男女兼用のハーフパンツとする…これには、異議ないです。変態が、ブルマーを盗む事件があったので、傾向と対策ですね。
○ トレーニングウェアの色は、男女共用の青、緑、紫などとする…と、いうことはジェンダー・フリーの推進者の意識として、男子の色、女子の色ってモノがあるということなんですねえ。それって妙ですよ!
○ 運動会の競技を男女混合にする…男女混合騎馬戦。女子が怪我しても平等だから良かったということにしてくださるのでしょうね。
○ ランドセルの色、男は黒、女は赤というのはおかしい。男女同色を検討…ランドセルの色にまで干渉してくる!
○ 更衣室を男女一緒に…そのようにした小学校が問題になりました。小学校高学年になったら分けてあげなきゃ。平等だから風呂も、女湯、男湯を区別するのは良くない。混浴こそジェンダー・フリーって言い出すのだろうか?
○ 某教職員組合の、「総合学習の時間に生かす『これが平和学習だ』」には…「女男混合名簿の実践、各教科の女男平等教育」…と書いてある…よく見てください。「男女」ではなく「女男」なのです。どっちを先にしても、結局平等にならないんじゃないの!フェミニズムだから、いいの?いつから、某教職員組合はフェミニズムへ移行したのかなあ。

 假屋崎某という華道家がおります。本体は男だと思いますが、なんか変。18億円の邸宅が話題になっています。あの女性風男、少なくても18億円以上稼いだということだけは確か。あの人に金を出す人がいる…日本って金持ちが多いんですねえ。時代は女性風男なのでしょうか。ジェンダー・フリー 賛成派の主張に次のような一文を見つけました…
 「男性達は、『自分は男らしく生きたいとは思ってなどいない』と公言するようにする。定期的に、また、意識的に男の理想像からドロップアウトする。たとえば週末に女装をするのも良いだろう」
 なんなんだこれ?読んですぐに假屋崎某やら、漫画家のあれやら、カバチャンやらを思い出しました。彼らって、ジェンダー・フリーの実践家(?)だったんだぁ。

 世界経済フォーラムは、世界各国の性による格差の度合いを指標化した「男女格差報告(2006年)」を発表しました。日本は世界115カ国中79位。女性が責任や影響力のある仕事に就いている割合や、国政への参加率が低いといった実態が浮き彫りになっています。
 この指数の上位を占めるのは、スウェーデン・ノルウェー・フィンランドなどの北欧諸国。これらの国では、男女平等など言っていません。徴兵制は、もちろん男のみに課している。早い話が、日本のジェンダー・フリー運動は、ヨーロッパ、アメリカ、共産主義国のフェミニズム運動とは随分異なるものということです。
 バーバラ・ヒューストンが、ジェンダー・フリーには賛成しかねると書いた。それを、バーバラ・ヒューストンが提唱したと誤解した英語力に欠ける日本人が推進している活動ですから・・・。

 男と女は同等です。しかし、同質ではありません。女と男は、きちんと区別しなくては、家庭も社会も成り立ちません。