刺されたくない
「言葉をジャックナイフのようにひらめかせて、人の胸の中をぐさりと一突きすくくらいは朝飯前でなければならない」…ぞっとする言葉です。寺山修司の短文の一節。
数年前の朝日新聞の「言葉の力」のコピー的意味(朝日の場合、言葉の力の意味を間違えているが)。これが、言葉のナイフではなく、本物のナイフなら…ぞっとするなどというものではない。ところが、ぐさりと刺す事件が続発。
秋葉原の通り魔 車ではねナイフで刺す、6人死亡
交際相手の女性刺す、30歳の男逮捕
自称漫画家の女、男性刺す
「食べ方汚ねえ」に一晩悶々…刃物で同僚刺す
パチンコ店で従業員を刺す
愛知の中学校で元教え子が教師を刺す
「刺す」は、怖いですよ。「撃つ」より怖い。痛いから。撃たれたことは、幸いにもないが、痛くないと思う。痛みを感じる前に終わってるから。
「刺す」言葉としてあるんだから、恐ろしいからといって抹消しようもない。どうしてこういう「刺しまくる」国になった?行き着くところは、いつもそこしかないが、「愛と服従が薄い国になった」からです。愛は、「自己愛~家族愛~郷土愛~人類愛」と、発展的に育てる。それが、家族愛の段階で滞ってしまい上手く育たない。「愛国心」などと言おうものなら、「教え子を戦場へ送るのか!」と聞くと目くじらを立てる人がいる。「服従を教えなければならない」これは、絶対必要というか、これだけ教えるとほかは教えなくてもいいものです。ところが、遅々として進まない。教え育てなければならないことが、そうなっていない。だから、「刺す」が横行するのです。「刺す」事件は、まだまだ起こります。
動物も刺しますが、大きな動物は刺しません。刺すのは、小さな昆虫、その幼虫、または、昆虫に似た生き物。つまり「弱い虫」が刺す。弱さの内容が、刺す人間と昆虫たちとでは違いますが、「弱い」という点の一致は、興味深いところです。
早々に家族愛を剥ぎ取られた子は、得体の知れない相手に向かって、「刺すしかない」その実例があります。
一枚の絵・・・二人の人が立っている。指も5本描かれている。2人とも、凶悪な表情。そして、二人とも腹には出刃庖丁が突き刺さっている!この絵を描いたのは、4歳の男の子。テーマは、「リンゴ狩り」…。
この男の子は、お昼寝の時間、かなり多くのモノを刺し、ぶっ殺してから安心したかのように寝る。フトンから手を出し、「死ね、死ね!ぶっ殺す!」と、刺しまくり、一通りやっつけて眠りにつくわけ。将来の職業は、警察官だったのが、「ヤクザ」に変わった。4歳の子が、「オレは、ヤクザになる。ぶっ殺すぞ!」と、四六時中叫んでいる。
絵が上手い。保育士さんたちも、「私は、こんなに上手く描けない」。見せてもらったが、脇腹に見事に(!)庖丁が突き刺さっている。ただ…、血は出ていなかった。お昼寝の時ぶっ殺す相手は、人間ではなく、怪獣らしい。そのあたり、子どもらしいかも。敷かし、本人も知らない深層には、「愛を与えられないフラストレーションを、架空の敵を刺しまくって解消しようとしている」と、思います。
父親の職業は不明。両親は離婚。母親との暮らしだが、母親もお決まりのコースを邁進している。そろそろ、この子が疎ましくなるでしょう。
両親離婚のあたりから、将来の希望職業が変わったのだそう。途中入園で、初日から大喧嘩。新入りを可愛がってやろうとちょっかいを出した園児が、ヤクザ志望のこの子の反撃をくらい、双方、顔から流血していたという。新入りを可愛がろうとするあたり、大人の世界と何ら変わりない。4歳…侮れません。
4歳で、「刺す」ことを知っている。手の届くところに刃物があれば、相手が園児でも保育士でも刺す可能性…これは否定できません。街を歩いているオヤジもウカウカできない。「幼児だから大丈夫、刺されるはずがない」と、するのは早計。この子、どうなっていきますか?
「刺す」といえば、フランスの大統領は、かなり刺されている様子。フランスの出版社が、サルコジ大統領のぬいぐるみを発売した。「呪いの教材セット」と名付けられたぬいぐるみ。ぬいぐるみには、論議を呼んだサルコジさんの発言や政策がかかれている。セットというぐらいで、ぬいぐるみに、「針」がセットされている。何のためにって?当然、「サルコジ死ね!」と、ぬいぐるみを針で刺す。そうやって、遊ぶというかストレスを解消する。ありゃ?前述の4歳児と同じ…。
サルコジさんは、自分の顔がくっついている人形であり、針で刺されてはいい気持ちがしない。肖像権の侵害だとして販売停止を求めて裁判に。裁判所(パリ地裁)は、「表現やユーモアの自由の範囲内」との判断を示し、サルコジさんの申し立てを退けた。それで、納得しないのが、サルコジさん。もちろん上訴。この先どうなるか。どうなっても、いいんですけど、笑いは提供していただきたいですねえ。
どうして、「呪いの教材セット」なのか。教材セットはカリブ海地域にみられる呪術的色彩の強い民間信仰であるブードゥー教をサルコジさんのぬいぐるみを使いながら学ぶ。フランスでは、ブードゥー教を国民に学ばせる?日本も「呪いの教材セット」使いますか!…誰のぬいぐるみにする?
私は、漫画の「ゴルゴ13」で、ブードゥー教を自学自習しましたけど。
「注射針を刺されるのが嫌だから献血をしない」という人が31.2%(全国の16~29歳の献血未経験者)。刺されるのは誰だって嫌。注射はともかく、刺されずに生涯を終えたいものです。愛と服従を…。
「言葉をジャックナイフのようにひらめかせて、人の胸の中をぐさりと一突きすくくらいは朝飯前でなければならない」…ぞっとする言葉です。寺山修司の短文の一節。
数年前の朝日新聞の「言葉の力」のコピー的意味(朝日の場合、言葉の力の意味を間違えているが)。これが、言葉のナイフではなく、本物のナイフなら…ぞっとするなどというものではない。ところが、ぐさりと刺す事件が続発。
秋葉原の通り魔 車ではねナイフで刺す、6人死亡
交際相手の女性刺す、30歳の男逮捕
自称漫画家の女、男性刺す
「食べ方汚ねえ」に一晩悶々…刃物で同僚刺す
パチンコ店で従業員を刺す
愛知の中学校で元教え子が教師を刺す
「刺す」は、怖いですよ。「撃つ」より怖い。痛いから。撃たれたことは、幸いにもないが、痛くないと思う。痛みを感じる前に終わってるから。
「刺す」言葉としてあるんだから、恐ろしいからといって抹消しようもない。どうしてこういう「刺しまくる」国になった?行き着くところは、いつもそこしかないが、「愛と服従が薄い国になった」からです。愛は、「自己愛~家族愛~郷土愛~人類愛」と、発展的に育てる。それが、家族愛の段階で滞ってしまい上手く育たない。「愛国心」などと言おうものなら、「教え子を戦場へ送るのか!」と聞くと目くじらを立てる人がいる。「服従を教えなければならない」これは、絶対必要というか、これだけ教えるとほかは教えなくてもいいものです。ところが、遅々として進まない。教え育てなければならないことが、そうなっていない。だから、「刺す」が横行するのです。「刺す」事件は、まだまだ起こります。
動物も刺しますが、大きな動物は刺しません。刺すのは、小さな昆虫、その幼虫、または、昆虫に似た生き物。つまり「弱い虫」が刺す。弱さの内容が、刺す人間と昆虫たちとでは違いますが、「弱い」という点の一致は、興味深いところです。
早々に家族愛を剥ぎ取られた子は、得体の知れない相手に向かって、「刺すしかない」その実例があります。
一枚の絵・・・二人の人が立っている。指も5本描かれている。2人とも、凶悪な表情。そして、二人とも腹には出刃庖丁が突き刺さっている!この絵を描いたのは、4歳の男の子。テーマは、「リンゴ狩り」…。
この男の子は、お昼寝の時間、かなり多くのモノを刺し、ぶっ殺してから安心したかのように寝る。フトンから手を出し、「死ね、死ね!ぶっ殺す!」と、刺しまくり、一通りやっつけて眠りにつくわけ。将来の職業は、警察官だったのが、「ヤクザ」に変わった。4歳の子が、「オレは、ヤクザになる。ぶっ殺すぞ!」と、四六時中叫んでいる。
絵が上手い。保育士さんたちも、「私は、こんなに上手く描けない」。見せてもらったが、脇腹に見事に(!)庖丁が突き刺さっている。ただ…、血は出ていなかった。お昼寝の時ぶっ殺す相手は、人間ではなく、怪獣らしい。そのあたり、子どもらしいかも。敷かし、本人も知らない深層には、「愛を与えられないフラストレーションを、架空の敵を刺しまくって解消しようとしている」と、思います。
父親の職業は不明。両親は離婚。母親との暮らしだが、母親もお決まりのコースを邁進している。そろそろ、この子が疎ましくなるでしょう。
両親離婚のあたりから、将来の希望職業が変わったのだそう。途中入園で、初日から大喧嘩。新入りを可愛がってやろうとちょっかいを出した園児が、ヤクザ志望のこの子の反撃をくらい、双方、顔から流血していたという。新入りを可愛がろうとするあたり、大人の世界と何ら変わりない。4歳…侮れません。
4歳で、「刺す」ことを知っている。手の届くところに刃物があれば、相手が園児でも保育士でも刺す可能性…これは否定できません。街を歩いているオヤジもウカウカできない。「幼児だから大丈夫、刺されるはずがない」と、するのは早計。この子、どうなっていきますか?
「刺す」といえば、フランスの大統領は、かなり刺されている様子。フランスの出版社が、サルコジ大統領のぬいぐるみを発売した。「呪いの教材セット」と名付けられたぬいぐるみ。ぬいぐるみには、論議を呼んだサルコジさんの発言や政策がかかれている。セットというぐらいで、ぬいぐるみに、「針」がセットされている。何のためにって?当然、「サルコジ死ね!」と、ぬいぐるみを針で刺す。そうやって、遊ぶというかストレスを解消する。ありゃ?前述の4歳児と同じ…。
サルコジさんは、自分の顔がくっついている人形であり、針で刺されてはいい気持ちがしない。肖像権の侵害だとして販売停止を求めて裁判に。裁判所(パリ地裁)は、「表現やユーモアの自由の範囲内」との判断を示し、サルコジさんの申し立てを退けた。それで、納得しないのが、サルコジさん。もちろん上訴。この先どうなるか。どうなっても、いいんですけど、笑いは提供していただきたいですねえ。
どうして、「呪いの教材セット」なのか。教材セットはカリブ海地域にみられる呪術的色彩の強い民間信仰であるブードゥー教をサルコジさんのぬいぐるみを使いながら学ぶ。フランスでは、ブードゥー教を国民に学ばせる?日本も「呪いの教材セット」使いますか!…誰のぬいぐるみにする?
私は、漫画の「ゴルゴ13」で、ブードゥー教を自学自習しましたけど。
「注射針を刺されるのが嫌だから献血をしない」という人が31.2%(全国の16~29歳の献血未経験者)。刺されるのは誰だって嫌。注射はともかく、刺されずに生涯を終えたいものです。愛と服従を…。