アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

国民に生か死かの冬 写真偽造の場合じゃないのに

2008年11月15日 | Weblog
  下手な合成写真…騙してどーする?

 映画、「影武者」で知られているが、武田信玄は、「われ死すとも、三年は喪を秘し、領国の備えを固め、ゆめゆめ動くな」との遺言を残し世を去った。信廉、勝頼らが、影武者を立ててほぼ三年間、信玄の死を隠し通した。徳川家康についても、関ヶ原で死んでいて、その後の家康は影武者という説もある。

 秦の始皇帝についても…巡行中に亡くなったが、随行のものたちが、後継者の問題もあったので混乱を避けようと考えた。結果、皇帝が生きているかのように振る舞って旅を続けた。と、司馬遷の『史記』にある。

 北朝鮮の金正日総書記の健康悪化が、たびたび伝えられています。おそらく多数の日本人は、もう何年も前から、金正日総書記について、「あの腹だもの、長いことはない」と思っていたでしょう。糖尿病、高血圧、腎不全、脳梗塞、心筋梗塞、脳卒中…もう何でもあり!健康悪化情報は、元気そうな写真を見せると打ち消すとが出来るとでも考えているかのように、撮影日不明の金正日総書記の写真が配信されています。
 「サッカーの試合を観戦した」とか「人民軍部隊を視察した」…。公開された写真の真偽について、韓国政府が分析した。韓国政府は、もちろん写真を疑っているのです。しかし、現在のところは、「写真は、事実の可能性がある」との見解。政府見解なので、その程度の言い方。韓国マスコミは、若干断定的に「合成写真」の疑いを指摘している。

 イギリスのタイムズ紙は、北朝鮮メディアが最近配信した金正日総書記の写真について、「合成写真の可能性がきわめて高い」と報じました。そうこなくてはおもしろくない。いいぞ!タイムズ!
 その写真を、天眼鏡を引っ張り出してよーく見てみた。タイムズ紙の指摘どおり、「やったな北朝鮮!合成写真に間違いなし!」と、私は断定。
 北朝鮮メディアは、外国政府、マスコミが不審に思うぐらい立て続けに写真を配信してきている。そのことが不自然。と、いうことは…重大な何かが起こった!何も起こっていないのであれば、合成写真まで作って配信する必要などないのです。何もしなくても何ら問題ないわけですから。
 武田信玄は、「・・・・・ゆめゆめ動くな」と遺言し、家臣もそれを守った。北朝鮮は…ゆめゆめ動いてしまっています。

 タイムズ紙が合成の疑いをもった写真は…
1 総書記の影と、並んでいるほかの軍人たちの影の角度が違う
2 総書記の背景と、並んでいるほかの軍人たちの背景が違う(足の部分)
 こういうのって、心苦しいですよ。なぜかって?稚拙な合成写真を作った技術者…どうなりますか?消されてしまうと思います。「還暦パパにも見抜かれるほど粗末な合成写真を配信してしまったぞ。背信行為(配信とかけてみたんですが…おじいさんギャグ?)だ。処刑!」。

 金総書記重病説が、世界を駆け巡っていますが、北朝鮮国内では、一握りの人しか、そんな話になっているとは知らないでしょう。金総書記の生死に関係なく、国民にとって、生か死かの冬が来ます。燃料がないのは、何枚も服を着れば何とかなります。しかし、食糧がなければ…。