アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

七不思議の不思議

2009年07月23日 | Weblog
 二大政党、三大夜景、四大文明、五大夏子、六大宗教、七大生活習慣病、八大・九大・十大…。日本人は、このようにナンバー熟語が好きです。五大夏子はシャレで入れておきました(伍代夏子…)。「一大○○」はないのかって?一大事とか一大決心とかがありますが、四大美術館などとは意味が違います。ナンバーをつける場合、他との比較で突出した、二三四五…ということですから。

 「不思議」につけるナンバーは、「七」に決まっているようです。「四不思議」「五不思議」…は、しっくり来ない。やはり、「七不思議」です。

 「世界の七不思議を言いなさい」に、アンティークマンとしましては…
 ナスカの地上絵、空中都市マチュ・ピチュ、トルコのカッパドキア、万里の長城、イースター島(モアイ)、ガラパゴス諸島(象ガメ等)、ピラミッド…
 そもそも、「世界の七不思議」って、正解も不正解もないはず。国連で決める?国会で決める?金総書記が決める?そんなはずはない。誰かが勝手に決めている。
 自分に都合がいいように、観光振興、遺跡保護、自然保護運動拡大などの意図をもって「世界の七不思議は、これこれだ」と、言っている。私利私欲が絡んでいる…不適切な表現かな。つまり、「世界の七不思議の決定版、誰が何と言おうがこの七つなんだ!神様が決めたんだ」というものは、ないのです。

 そんな中でも、決定のためのサンプル数の多さで権威がありそうなものが出現。スイスの「新・世界七不思議財団」が決める七不思議。
 この財団、新・世界七不思議を決定しようと世界中からの投票を呼びかけた。七不思議にちなんで、2007年7月7日に、リスボンで、「新・世界七不思議」を発表した。
 7月7日は分かるが、なぜリスボンで?これ、不思議でしょう!
 もちろん私は、自分なりの回答をもっています。リスボンは、起伏に富んだ丘陵地帯にあり、「七つの丘の都」という異名を持っています。不思議財団の人たちは、「おもしろがり屋の集団」でしょうから、発表場所を決めるにあたって、「七不思議の丘の都ーリスボン」というノリでリスボンにした。どうでしょう!いい線いっていると思います。
 2007年7月7日に発表された七不思議は…

万里の長城(中国)
タージ・マハル(インド)
ローマの古代競技場コロッセオ(イタリア)
古代都市遺跡群ペトラ(ヨルダン)
リオ・デ・ジャネイロのコルコバードのキリスト像(ブラジル)
インカ帝国遺跡マチュ・ピチュ(ペルー)
マヤ遺跡チチェン・イッツァ(メキシコ)

 有力視されながら選に漏れたのは、チリ・イースター島のモアイ、フランス・パリのエッフェル塔、日本の清水寺、英国のストーンヘンジ、ギリシャのアクロポリス…。
 私の第一の不思議である、「ナスカの地上絵」は、不思議がられていないようです。と、いうより、ナスカの人々は、観光振興行為は武士道に反すると考えたのでしょう。早い話が、「宣伝しなかった」でしょう。

 2回目の新・世界七不思議の発表は、2011年です。すでに、300カ所近くが立候補(?)しているとのこと。このような、おもしろいこと(人を傷つけない)なら、どんどんやってほしいですねえ。