アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

「土に生きる」から「水に生きる」へ

2009年07月21日 | Weblog
 およそ150坪の畑に、40種の野菜を栽培している。野菜たちは、「狭いぞー!」と言いながらも、元気いっぱいの成長ぶり。特色としましては、グレープフルーツ、パパイヤ、マンゴーがあることです。露地で!(秋になったら、鉢へ植え替えて家の中へ入れますけど)

 今年は、トマトとスイカを、地を這わせずに棚の上で収穫してしまおうという作戦を進めています。トマトは、すでに1.8mの高さの棚を這いはじめています。最近のトマトは、水と肥料と日照さえあれば、露地でも3~4mぐらいになります。昨年は、トマトなのか、小山なのか分からない状態になったので今年は棚を作った(ブドウ棚、藤棚のようなもの)わけです。4mの高さの手芝(支柱)は、無理ですし、ハシゴをかけてトマトの収穫…これも無理。
 スイカについては、自作の苗が20数本。植える場所がなくなった。折角この世に生まれてきた苗を棄てるのは殺生をするようで…。そこで考えたのが、棚を作り「2階建て栽培」をすること。今のところ順調にハシゴを昇っております。棚からスイカがぶら下がる日は来るのか?ダメでもともと、利潤を追求しない似非農民だからできることです。

 スーパーの野菜売り場には、「生産者の顔が見える野菜」というわけで、生産者の顔写真と氏名等が掲げられています。謳い文句は、「顔が見えるので安心・安全」これって、「顔が見える」の意味を履き違えていませんか?

 会計ソフトの講習の時に仕入れた話ですが・・・
「フロッピーをコピーして」と頼んだら、フロッピーをコピーした人がいたそうです。フロッピーをコピー機でコピーしてしまったのだそうで!
 パソコンの修理を依頼されて、「ドライバーを持ってきて」と、頼んだらドライバーを持ってきた…スクリュードライバー(ねじ回し)を持ってきた!
 これらと、「生産者の顔が見えるように写真を飾っておく」同じですね。実際、飾ってあった写真が、全く関係ない人たちのものだったということが発覚したこともありました。

 なぜ、このように悪意をもった言い方をしているか?「生産者と、売られている野菜」この関係が、一枚の写真でどうして分かるのってことです?消費者は、性善説に基づいて買い物をしていますから、「顔が見える→安心」を信じて疑いません。一切、無関係の人の写真を飾っていたスーパーの言い分は、「調べられるわけでもないので、つい…」まあ、そのレベルです。口に入るもの(食べ物)を扱っているのに!

 もう一つ言いたいのは、「無農薬」という謳い文句の危うさです。似非農民ではありますが、「無農薬」で野菜を育てると、「虫食いの穴だらけ、尻腐れ、矮小、不揃い」の野菜となることを経験的に知っています。ところが、スーパーで売られている野菜…虫食いが見られない?どうして?土を消毒している?ほ~!何を使って消毒したの?無菌室で育てた?そんなはずはないでしょう!プロが育てた野菜でしょうから、美しい野菜が出来るのでしょうけど…。「土で栽培する野菜に、無農薬はあり得ない」これが私の本音です。

 生産者の顔が見え、安心して食べられる野菜があります。「水耕栽培」の野菜です。
 完全室内栽培なので、気温、照度、栄養分などを人工的に管理できる。室内は菌が少なく無農薬でよい。苗床を積み上げられるので、同じ床面積でより多くの栽培が可能。養分を水に溶かして供給するので吸収がよく成長も早い。廃棄量が少ない。…いいことずくめです。食料自給率アップのエースです。野菜を工場で作るという感じ。コンピューターで制御する野菜工場は、国内に約50カ所できているという。

 我が家の畑…プレハブ小屋でも建てて、「水耕栽培」へ転向しようか?その必要もなく、大雨のため、自然水耕栽培になっています…。