畑作物で生計を立てているわけではないので、自らを似非農民と称しています。自虐的な表現というより、そのまんま…という感じです。
畑に這いつくばって作業をしている私に、天敵が次々と名乗りを上げてくる。アリの大量発生にかかわり、「アリの巣消滅中」という薬剤を購入した話はすでに書きました。
現在戦っている相手は、「マイマイガの幼虫」です。黒と黄色の派手な色彩の「毛虫」です。庭木の半分以上が、無惨な姿になっています。樹木全体が毛虫に覆われている状況。「DEP乳剤、MEP乳剤、エトフェンブロックス乳剤が有効です」と、助言されたが…そんな乳剤を大枚をはたいて購入しても、5mの高さの樹木数十本にどうやって散布するんじゃ~!霧吹きじゃ届かないし!
そんなわけで乳剤の助けを借りず、手が届く範囲の毛虫を、「ブチブチ」と、ひたすら潰す。ゴム手袋が毛虫の内臓でぐちゃぐちゃになります。マイマイガの幼虫の毛には毒があり、素手で触れるとかぶれます。ここで、ダジャレを言わないのかって?「幼虫には要注意」そんな子供っぽいダジャレは言いませんよ。
家人は律儀なので、マイマイガの幼虫やっつけられ、かぶれて皮膚科へかかっています。病院から、副腎皮質ホルモン剤(プレドニン)30mgを処方されたので、私は、「飲むな!」と、止めました。難病の私ですら、9mg(病気の最盛期は50mgという時期もありましたが、徐々に減ってきました)なのに、マイマイガの野郎(メスかも知れないが)の毒ごときで、30mg飲むのは…。
大きさは、2~3cmが主流。ブチブチ潰しているうちに、7cmのマイマイガの幼虫に遭遇。ランドルト環(視力検査の、切れ目の入った環)を開いたり閉じたりするような感じで激しく抵抗しました。しかし、毛虫ごときになめられては名折れ、思いっきり潰してやりました。なぜ、ランドルト環なのか?アルファベットの「C」でもいいじゃないかって?完璧な、美しい「円」なのです。Cではないのです。
あいつは、「毛虫の王」だったかも知れません。毛虫に王がいるのかって?蝿に王がいるのですから、毛虫に王がいても何の不思議もありません。
「蝿の王」は、旧約聖書に出てくるベルゼブブという神。「それって南アフリカのラッパか?」って?それは、ブブゼラ。まあ、3文字共通なので似てるといえば似てる。南アフリカのサッカーファンは、応援でブブゼラを吹く。試合中ずーっと、「ブオーブオー」という騒音に包まれます。
閑話休題。ベルゼブブ、蝿を造った神ということで、「蝿の王」の名があるようです。あまり嬉しくない呼ばれ方ですよね。「百獣の王」ではなく、「蝿の王」ですから。ヘブライ人は、ベルゼブブを嫌い、「糞山の王」と呼んだ…ひどいよね。記録があるから本当のことでしょう。いくら嫌いでも、神様に向かって「糞山の王」はないですよね。と、書きながらおもしろがっている…。ベルゼブブは、悪魔だという説もあるが、「蝿は、食べ物につく。食べ物をもたらす神」ということで「蝿の王」でもあると考えられる。悪魔説はいかがなものか?
小説の「蝿の王」は、およそ35年前、3つの出版社から日本語訳の文庫本が出ました。映画化もされています(2度)。
映画「蝿の王」は、いわゆる、「漂流漂着もの」。漂流漂着ものは、救出されてハッピーエンドと相場が決まっています。「蝿の王」で無人島で暮らすことになった少年達も最終的には(生き残った子達だけは)救出されます。しかし、十五少年漂流記等にあるように、希望と勇気と…という展開ではない。
初めのうちは協力し合っていた少年たちは、次第にイライラし、内面の獣性がむきだしになり些細なことで対立を繰り返すようになる。やがて闇に潜む「獣」に脅え(この状況は、漂流漂着ものにつきもの)、狂気にとらわれた少年たちはついに自分たちの仲間の少年を集団で手にかけてしまう…。
「赤軍派の総括」は、まさしくこの、「蝿の王状態」でした。閉鎖的な小さなコミュニティでは、「蝿の王」のような状況は起こるのです。
毛虫の場合、殺し合いはないようです。しかし、「美味しい葉がたくさんある木をめぐる争い」はあります。負けてすごすごと別の木をめざす毛虫の上に、私のゴム長靴が!・・・「ブチッ!」
我が家の蝿の王状態…小さなコミュニティの構成員は、「私とマイマイガの幼虫達」…です。早く成体になって飛んでいってくれないかなあ…。
畑に這いつくばって作業をしている私に、天敵が次々と名乗りを上げてくる。アリの大量発生にかかわり、「アリの巣消滅中」という薬剤を購入した話はすでに書きました。
現在戦っている相手は、「マイマイガの幼虫」です。黒と黄色の派手な色彩の「毛虫」です。庭木の半分以上が、無惨な姿になっています。樹木全体が毛虫に覆われている状況。「DEP乳剤、MEP乳剤、エトフェンブロックス乳剤が有効です」と、助言されたが…そんな乳剤を大枚をはたいて購入しても、5mの高さの樹木数十本にどうやって散布するんじゃ~!霧吹きじゃ届かないし!
そんなわけで乳剤の助けを借りず、手が届く範囲の毛虫を、「ブチブチ」と、ひたすら潰す。ゴム手袋が毛虫の内臓でぐちゃぐちゃになります。マイマイガの幼虫の毛には毒があり、素手で触れるとかぶれます。ここで、ダジャレを言わないのかって?「幼虫には要注意」そんな子供っぽいダジャレは言いませんよ。
家人は律儀なので、マイマイガの幼虫やっつけられ、かぶれて皮膚科へかかっています。病院から、副腎皮質ホルモン剤(プレドニン)30mgを処方されたので、私は、「飲むな!」と、止めました。難病の私ですら、9mg(病気の最盛期は50mgという時期もありましたが、徐々に減ってきました)なのに、マイマイガの野郎(メスかも知れないが)の毒ごときで、30mg飲むのは…。
大きさは、2~3cmが主流。ブチブチ潰しているうちに、7cmのマイマイガの幼虫に遭遇。ランドルト環(視力検査の、切れ目の入った環)を開いたり閉じたりするような感じで激しく抵抗しました。しかし、毛虫ごときになめられては名折れ、思いっきり潰してやりました。なぜ、ランドルト環なのか?アルファベットの「C」でもいいじゃないかって?完璧な、美しい「円」なのです。Cではないのです。
あいつは、「毛虫の王」だったかも知れません。毛虫に王がいるのかって?蝿に王がいるのですから、毛虫に王がいても何の不思議もありません。
「蝿の王」は、旧約聖書に出てくるベルゼブブという神。「それって南アフリカのラッパか?」って?それは、ブブゼラ。まあ、3文字共通なので似てるといえば似てる。南アフリカのサッカーファンは、応援でブブゼラを吹く。試合中ずーっと、「ブオーブオー」という騒音に包まれます。
閑話休題。ベルゼブブ、蝿を造った神ということで、「蝿の王」の名があるようです。あまり嬉しくない呼ばれ方ですよね。「百獣の王」ではなく、「蝿の王」ですから。ヘブライ人は、ベルゼブブを嫌い、「糞山の王」と呼んだ…ひどいよね。記録があるから本当のことでしょう。いくら嫌いでも、神様に向かって「糞山の王」はないですよね。と、書きながらおもしろがっている…。ベルゼブブは、悪魔だという説もあるが、「蝿は、食べ物につく。食べ物をもたらす神」ということで「蝿の王」でもあると考えられる。悪魔説はいかがなものか?
小説の「蝿の王」は、およそ35年前、3つの出版社から日本語訳の文庫本が出ました。映画化もされています(2度)。
映画「蝿の王」は、いわゆる、「漂流漂着もの」。漂流漂着ものは、救出されてハッピーエンドと相場が決まっています。「蝿の王」で無人島で暮らすことになった少年達も最終的には(生き残った子達だけは)救出されます。しかし、十五少年漂流記等にあるように、希望と勇気と…という展開ではない。
初めのうちは協力し合っていた少年たちは、次第にイライラし、内面の獣性がむきだしになり些細なことで対立を繰り返すようになる。やがて闇に潜む「獣」に脅え(この状況は、漂流漂着ものにつきもの)、狂気にとらわれた少年たちはついに自分たちの仲間の少年を集団で手にかけてしまう…。
「赤軍派の総括」は、まさしくこの、「蝿の王状態」でした。閉鎖的な小さなコミュニティでは、「蝿の王」のような状況は起こるのです。
毛虫の場合、殺し合いはないようです。しかし、「美味しい葉がたくさんある木をめぐる争い」はあります。負けてすごすごと別の木をめざす毛虫の上に、私のゴム長靴が!・・・「ブチッ!」
我が家の蝿の王状態…小さなコミュニティの構成員は、「私とマイマイガの幼虫達」…です。早く成体になって飛んでいってくれないかなあ…。